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ジェグクは、母にヨンウンの事をありのままに話しました。
スワンが愛した人で、偶然に出会って、その時から好きで、後でスワンとのことを知った・・・と。
ヨンウンは、突き放そうとしたけど、自分が離れなかったと言いました。
「とても愛していて、彼女じゃないとだめだと思ったんだ。」
そして、母に謝りました。受け入れがたい事だと分かってるからと。
この国では、まだあなたたちのような関係を受け入れてはくれない・・・と、ユジョンが言いました。
だったら、パリに行けばよいと、ジェグク。
そして、腹いせする相手は、ヨンウンじゃないと。
確かにそうだけど、この国で認められないならば、パリに行けばよいと言うのは、ちょっと短絡過ぎると思いますけどね、あたくし。
ジェグクに多くの仕事のオファーが入りました。
中でも、DPHPと言う多くのブランドを傘下に持つ会社からの依頼は会長直々のオファーでした。
DPHPの代表者が訪ねて来ました。
セドリックと言う若いディレクターはなかなかの腕利きと言う評判です。
ジェグクは、セドリックにあれこれと要望を出しました。特定のスタイリスト、ヘアメイク、モデルの希望です。
撮影場所、日程まで・・・。
立ち会っていたドフンは、ハラハラしました。契約の話が白紙に戻されるかと思ったからです。
ところが、DPHP側はあっさりOKを出しました。それどころか、チャーター機まで準備するとまで言いましたよ。
契約成立しました。
実は、セドリック、昔からの友人でした、ジェグクの。
10年前、写真をヨンウンに売った青年が、セドリックだったんです。
突然、ヒルズデパートが国内ブランドを全て契約解除すると言う通知を出しました。
当然、“ソーノ”も含まれています。業績が悪いわけではありませんが。
ザ・ワンでも、急いで対策会議が開かれました。
本部長は、これを機に“ソーノ”を新ブランドに吸収させようと進言。勿論、ヨンウンが納得するわけがありません。
会長は、結果が覆るような手を打てと全部署に言いました。
ヨンウンは、当たって砕けろとばかり、ユジョンに会いに行きました。
来年春夏までのデザイン草案を見せ、再考してほしいと言いました。
しかし、どう説得しようとしても、ユジョンの決定を覆す事は出来ませんでした。
個人的な感情からの決定ではないでしょうが・・・とヨンウン言いかけると、ユジョンは、私情で決めたとあっさり認めました。
「あなたが作った服を私のデパートには置きたくない。服は心の鏡ですから。」
愛で全てを失ったとヨンウンは思いました。
ジェグクがDPHPの仕事でパリに行くと聞いたヨンウン。
ユジョンとのことは話す事は出来ませんでした。
パリの人たちを驚かせてきて・・・と、ジェグクに言いました。
酔って会長にジェグクはヨンウンを好きだと口走ってしまったチスク。
必死に取り繕おうとしました。父がヨンウンに辛く当たるのではないかと心配だったのです。
「ヒルズを追い出されたら、ソーノは廃止だ。」
と、会長は言いました。
チスクは、本部長に何とかヒルズとの関係を修復する手を考えるよう命じました。
本部長は、ヒルズの役員の一人と親しい間柄でした。
その人物に直接会って説得して見るようヨンウンに言いました。チスクに言われたので仕方なくヨンウンを助けるって体です。恩を着せようって感じが見え見えです。
ミスクは確実に症状が進んでいます。
愛する娘の世話にも気が入っていないのを見て、スホは、流石に、ミスクの様子が変だと気付きました。何かあったに違いないと。
でもそれが病気のせいだとは思わなかったのです。
ミスクが何も説明しないから・・・。
ヨンウンは、ヒルズの副社長と本部長と一緒にゴルフに行きました。
ヨンウンはゴルフをするわけじゃなく、ただついて歩くだけでした。
本部長が、春夏のデザインについてのプレゼンをしてみろと言ったので、資料を持って、ヨンウンはタイミングを窺っていました。
しかし、結局、そのチャンスは訪れず、徐々に本部長と副社長の魂胆が見えて来ました。
帰りに、車に同乗するよう誘われたヨンウン。
この時しかプレゼンの機会は無いと役員は誘いました。
その時、ミスクから何度も電話が入りました。何度目かにかかって来た時、ヨンウンの心が決まりました。
「独りで帰ります。」
切実じゃないんだね・・・と、副社長。
「いいえ、とても切実です。だから一日中待ったし、手も握られた。車に乗るべきかも悩みました。食事をする間にもプレゼンを聞くタイミングはありましたよね。聞く気が無いと言う事ですね。」
この副社長、ユジョンの牽制用にコネ入社させた人物だとか。
きっぱりと断って、ヨンウンは二人に背を向けました。
そして、ミスクに連絡を入れました。
ミスクは痛みを訴えました。そしてそのまま電話が切れてしまったのです。
ヨンウンは、スホに連絡を入れました。救急にも通報しました。
ミスクは洗面所で意識を失って倒れていました。
ミスクの秘密がとうとうばれました。
スホは血相変えて病院に駆け付けました。
突然、医師から病気を告げられ、スホはパニックになりました。
どうすればいいんだ・・・とスホは泣き崩れました。
ミスクは、ごめんと繰り返すばかりでした。
ヨンウンは、ジェグクに電話しました。本当に電話したのではなく、通話しているつもりで、心の内を吐き出しました。
今日一日のこと、自分が車に乗ろうかどうしようか迷ってる間に、ミスクは苦しんでたこと・・・。
そのことが悔しいとヨンウンは思いました。
そんなつまらないことで悩んでいる間にミスクは一人で苦しんでいたんだから。それが許せない・・・と思いました。
鬱々として帰宅したら、家の前にジェグクが。
「遅いじゃないですか。」
必死に働いて、予定よりずっと短い時間で仕事を終えて、飛んで帰って来たのです。
ヨンウンは、ジェグクの胸の中に飛び込みました。
会いたかった・・・と泣きました。
「あなたが進む道の果てには常に僕がいる。僕は避けない。どんな障害も。」
と、ジェグクがヨンウンに言いました。
ヨンウンは、ジェグクの力を一度だけ借りようと決めました。
スホは、悔やんでいました。
ミスクが病気とも知らず、浮気相手と一緒にいた自分を責めました。
ミスクは抗がん治療を拒否していました。
幼い娘に看病させるのも嫌だし、娘の世話もしてあげられないのも嫌だと言いました。
そうやって娘と別れることになるのが嫌だと。
ヨンウンは、DPHPに売り込もうと考えたのです。だから、ジェグクにセドリックを紹介してもらったのです。
セドリックは、いくらジェグクの紹介だからと言って、安易に協力を了承するほど甘い考えの人間ではありません。
だから、ヨンウンは、様々な資料と共に、先日行った新作発表会の映像を見せました。
この時、セドリックが思わぬエピソードを聞かせてくれました。
10年前、ヨンウンが忘れていったスケッチブックに“あなたの情熱が響きますように≪ソーノ≫”と書き込んだのは、ジェグクだったと言う事です。
その書き込みを見て、ヨンウンは自分のブランド名を“ソーノ”と決めたわけです。
「その友達は人気カメラマンに、そしてその学生は・・・こんなに素敵なデザイナーに。」
セドリックが微笑みながら言いました。
交渉成立です。
2か月の期間限定でフランスのデパートで“ソーノ”のストアを開くことが出来るようになりました。
その反響を見て、正式契約を検討するということです。
これはジェグクの縁だからと言うわけではありません。“ソーノ”のデザインを本当に気に入ったからでした。
ジェグクとの運命を感じたヨンウンでした。
このニュースは一斉に報じられました。
“ソーノ”に注文が殺到しました。
ヒルズ以外の国内のデパートからの契約延長の申し出も殺到。
ヒルズに関しては、こちら側から決定をするときだと、ヨンウンは会長に言いました。
そして、ユジョンに会いに行きました。
思ったより無謀な人なんですねと、ユジョンが言いました。
「否定はしません。彼への感情が愚かだというのはよくわかっています。それでも一緒にいるのは本気だからです。でも、こんな自分が、無謀な自分が戻って来た事が私は嬉しいです。」
そして、ヒルズとの契約解除は、そのままでよいと言いました。
「ソーノはヒルズに出店しません。ヒルズではなく、私が出店を拒んだんです。」
ヨンウンは颯爽とヒルズを出て行きました。
その道の先にジェグクが待っていました。
ジェグク母からヨンウンに電話が入りました。
スワンの母ですと言いました。ジェグクの母ではなく・・・。
「スワンさんのお母様ならお会いする理由がありません。ですが、ジェグクさんのお母様ならお会いします。」
と、ヨンウンが言いました。