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ジョンボムの家庭は複雑です。
義父は検事長。次期検事総長だと目されています。
母は実母です。ジョンボムの大学の財団理事。
そして異母弟ジョンウがいます。
義父とジョンウはとても仲が良いのですが、ジョンボムは二人とは疎遠な感じ。
ジョンウは父が兄を嫌っているのを知ってて、敢えて父との仲の良さを見せつけています。コズルい奴って感じ
ジョンボム母は、息子を物凄く愛しているように見えますが、それは自分の期待以上に優秀だからと言うのが理由のようで。勿論姿かたちが完璧に美しいというのも、理由の一つです。
母がジョンボムを手放しで褒めるのを、義父は快く思っていません。
それを隠すことはありません。今学期が終わったらアメリカに行って戻ってくるななんて言うんですもんね。
母は優秀な遺伝子欲しさに精子提供を受けたんだとか
生物学的な父親は国内上位10%に入る知能だと言っています。おまけに、1%の富裕層なんだとか。
不幸だとは思っていない・・・とジョンボムは言いました。
ジョンボムは習っていないにもかかわらず、4歳で雪原の絵を描き上げたんだそうです。
それが、なんと、ジチョル、ハウン、ヒョンビンが死んだあの場所なんです
人物は描かれていません。でも、あの、雪山なんです。
それだけじゃなく、勉強もスポーツも出来、医大にも自ら進んだジョンボムが母は本当に好きです。人々から羨望の的になるから。
車をプレゼントするわ・・・と母が言ったので、ジョンボムは車の代わりに大学の近くで一人暮らしがしたいと言いました。
その瞬間、母の表情が変わりました。
「あなたが家から出て行くのは私に見捨てられた時よ。母さんはあなたが人を殺しても見捨てないわ。でもね、人より能力が劣ってしまったら見捨てるしかない。」
もしかしたら、ジョンボムは母だけは無条件に自分を愛してくれていると思っていたのかもしれません。
義父に嫌味を言われようが、自分を庇い、自分の味方をしてくれたから。
人殺しをしても見捨てないと言われた瞬間は、嬉しかったでしょう。でも、次の瞬間、喜びは一瞬にして消えてしまったんだと思います。
母が自分を好きなのは、人より何もかもが優れているからだと分かったから。その条件下でしか愛してもらえないんだと分かったから。いえ、愛していると言う言葉は当てはまらないかもしれません。ただ、お気に入りだということなのかもしれませんね。
科捜研に運ばれたミイラ。
それに、サビンは話しかけました。それどころか、素手で触れるんです。もう、あたくし、きゃぁ~っです。
流石にそれは・・・ですよね。どんな菌とかウィルスがついてるか分からないのに
ミイラの手に触れた瞬間、サビンの脳裏にあるシーンが浮かびました。
ヒョンビンがハウンの手を握り、プロポーズするシーンです。繋いだ手だけでしたが。
ミイラの手がサビンの手を握ろうとしたように感じ、流石に驚いて手を引きました。ま、気のせいだと思ったようですが。
「私を信じて。必ず身元を明かしてあげる。あなたの花嫁も見つけ出すわ。もし生きていたら、あなたの指輪を渡しに行くわ。」
サビンはそう語り掛けました。
その後、一夜にしてミイラが白骨になりました。
スヒョクは、夢を見ました。
ヒョンビンと呼びながら女性が雪原?砂漠?を歩くものです。ハウンです。
どんな意味があるのか、スヒョクには全く分かりません。
ピョン・ソンフンからスヒョクに電話が入りました。
拘置所にいるんだから、本来は、電話なんて勝手にかけることは出来ない筈。
ピョン・ソンフンに電話を貸した人物がいるのです。
ピョン・ソンフンは、からかうようにスヒョクに言いました。
「俺に協力してくれる記者がいるんだ。あのミイラは30年前のものでしょ?それなのに、俺が殺したと言い張る気ですね。俺が連続殺人犯だと言い張る理由は?俺は一人しか殺してない。酷いことをして脅すから虚偽の自白をしてしまったんだ。検事さんの番号は隣にいるアニキが教えてくれました。この方は住所も知ってますよ。早死にするかもしれませんね。」
腹いせの脅しですな。
隣にいるアニキというのは、ソ・テハと言う人物です。
ピョン・ソンフンは小者ですが、ソ・テハはソンフンを使ってスヒョクを揺さぶろうと考えているように見えます。彼も受刑者なんですけどね。
勿論、スヒョクは受刑者に携帯を与えている経路を調べるよう手配するのを忘れませんでした。
これくらいではビビらないスヒョクです。
一夜にして白骨化してしまったミイラの一件はマスコミにばれまして、記者が科捜研に詰め掛けました。
矢継ぎ早に浴びせられる質問に、ユ法医官は正確な死因は検視後に発表すると言うしかありませんでした。
サビンは白骨を調べ、おおよその所見をまとめました。
身長は約184㎝、体重約75キロ。健康体の20代後半。死亡時期は30~35年前。胸部に逆十字型の刺し傷、腹部に2か所の刺し傷アリ。腹部の傷が死因だと推定される。
胸部の傷は象徴的なので、サインの様な物かもしれない。顔の左半分は鈍器で潰されていて、その衝撃で頭蓋骨も壊れた・・・等々。
「30年前にいったい何があったの?」
と、サビンが語り掛けるのを聞いた瞬間、スヒョクは、また、突然の激しい頭痛に襲われました。左目から頭にかけての痛みのようです。
授業中にこの件について質問を受けたサビンは、科捜研の実習希望者を解剖室に招待すると言いました。
希望したのは、ジョンボムだけでした。
ジョンボムは幼い頃から普通の子とはちょっと違っていました。
祖父が亡くなった時も、涙一つこぼしませんでした。情の欠片も無いと義父は思い、参列者の目にも奇異に映ったようです。
しかし、母はそんな我が子をやはり特別な人間だと思ったようです。天才だから、普通の人と同じ反応はしないんだと。
ジョンボムは正直な気持ちを母に言いました。
「お祖父ちゃんは牧師だった。本当に永遠はあるのか、お祖父ちゃんは復活できるのか、復活したらどんな姿か、気になる。」
これは母の予想の上を行く言葉だったようです。
ジョンボムも「嵐が丘」を持っています。
科捜研にジョンボムとスヒョクの二人が向かっていました。
偶然、信号で隣り合わせに停まった時のこと。
スヒョクはまた左側の頭が痛み出し、ジョンボムは手が震え始めたのです。
そして、科捜研でサビン、ジョンボム、スヒョクの3人が顔を合わせました。