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母ソニョンが死んでどのくらい経った時なのか分かりませんが、ジンギョムはコチーム長の家に引っ越しました。
母と二人で生きて来た大切な場所である家。母はそこにいるという思いは消えませんでした。
だから、いつか、戻って来たいと思っていたのです。
でも、こういう状況で戻ってくることになるとは、予想もしていなかったでしょう。
この家にテイがいると、どうしても母と被ってしまうようですね、ジンギョム。
テイには、自宅だとは言わず、保護をするときに使う家だと説明しました。
ここに居る事は、同僚には当然教えてあるのでしょうが、今度はキム刑事もドヨンにばらすことはありませんでした。事態は予断を許さない状況にあると、感じているからでしょう。
テイには、家族にも連絡を取るのを禁止しました。外出も出来ないと言いました。
勿論、ネットの使用にも注意が必要でした。
どんなところから相手に気づかれるか分からないからです。
必要なモノはメモしてほしいとジンギョムが言うと、テイは何ページにも渡って“必要な物”を書き出しました。
一生ここで住むつもりですか?とジンギョムは驚きました。
家具を組み立てたり、出前を取ったりする2人は、まるで新婚さん
無表情なジンギョムに対して、テイはなんだかドギマギしてそうです。
しかし、何でもできそうなジンギョムは、実は家具の組み立てが下手だったり、食べすぎた時の民間治療でよく見る指先をちょっと針で突いて血を出すなんてことが出来なかったりするんですね。刑事の仕事以外では、案外不器用で臆病なのかもしれません。
その辺は、テイの方がずーっと頼りになります
テイは何もしないでいるのが気づまりでした。だから、例の数式を研究したいとジンギョムに言いました。
自分も何か役に立ちたいからと。
ジンギョムは、自分のPCを使えばよいと言いました。
しかし、本音とすると、この家でいる間は、くつろいで苦しみや不安を忘れてほしいのです。
ミンヒョクもテイを恋人のテイと重ね合わせているようです。別人だと分かり過ぎるほどに分かっているのに、やはり切り離して考える事が出来ないようです。
狙われているのが心配でならないのです。
その気持ちを、オ管制室長は、見抜いています。
止めても無駄だと思ったのか、オ管制室長が言いました。
「今度も“先生”が関係しているみたい。イ・セフンの時と同じ次元移動方法よ。」
格闘した時、チュ・へミンが言っていました。何故過去人を狙うのかとミンヒョクが聞くと、
「お前のせいだ。お前のせいで過去人が予言書を手にしたからだ。」
オ管制室長は、イ・セフンとチュ・へミンは単独で動いてはいないということから、裏に“先生”がいる筈だと言いました。
そしてその目的は、予言書しかないと。
ミンヒョクがイ・セフンに会いに行くことになりました。
コチーム長が署に姿を現しました。無断欠勤が続いていたのです。
妻には、出勤すると言ってったとか。
部下たちは、事情を聞きたいところですが、敢えて何も聞きませんでした。聞けない雰囲気だったのです。
コチーム長は、部下たちを食事に行かせ、その隙にある人物の資料を廃棄しました。チュ・へミンです。
チュ・へミンの過去人が、研究所に存在していたのです。2050年のチュ・へミンは、既にこの時代のチュ・へミンの前に現れていました。
ジンギョムの家の2階は物置になっています。
することも無いので、テイはその中を見て回っていました。
ところが、ドアが壊れていて、中からは開けられない状態だったんです。
大声でジンギョムを呼び、開けてもらったのは良いけど、今度はジンギョムも一緒に閉じ込められちゃった。
携帯も持ってなかったので、途方に暮れてしまいました。まぁ、連絡が取れなければキム刑事が来てくれることにはなっているようですが。
テイは、この家がジンギョムの実家だと気付いていました。
おそらく、物の置き場所等を熟知していたからでしょう。物置のドアが壊れているのも随分前から知っているとジンギョム自身が言いましたし。
どうして売らなかったの?とテイが聞きました。
「母と暮らした家なので。」
その言葉で、テイは自説に確信を持ちました。
「時間を研究して感じたことがあります。記憶や感情は時間と共に薄れていくけど、空間は時間を保管するんです。笑ったり泣いたりした多くの思い出が空間に残ります。この家も、刑事さんにとってそうなんですね。」
羨ましい・・・とテイは言いました。
タイムトラベルで行きたいところを考えた時、記憶が無い自分には殆ど思い浮かばなかったから・・・。
テイにとって行きたい場所は、母と別れた1992年の施設の前だけなんです。
「でも、ここも書き加えます。タイムトラベルに成功したら、ここに来てドアを開けるわ。」
誰もドアを開けてはくれません。
「売らないでくださいね。未来の私が会いに来ます。」
テイが言いました。
待ってます、教授が来るまで・・・とジンギョム。
良い雰囲気になったと思ったんだけど、次の瞬間、ドアが開きました。
で、入って来たのはドヨン。
実は、ドヨンの両親が、ジンギョムの家に明かりが点いているのを見て、連絡したんです。
娘が一緒にいるんじゃないかと疑っちゃって。
でもそのおかげで、ドヨンはジンギョムの居場所が分かったってわけ。
ドヨンは、2人の姿を見て、自分もここで一緒に暮らすと言い出しました。
でしょうねぇ、ドヨンとすると
そこに様子を見に来たキム刑事も加わって、酒盛りとなっちゃって。次はカラオケ大会。
ジンギョムが意外にダンスも歌も上手いってことを知った面々。
かなり笑えました
ミンヒョクがイ・セフンに面会に行きました。
イ・セフン、もうすぐ出所だとか。
面倒を見てやる代わりに“先生”の正体を言え・・・と、ミンヒョク。
予言書はテイが持って行ったから、ああなったんだ・・・とイ・セフン。詳しいことは、オ・シヨンに聞けと。オ管制室長のことです。
なんと、オ管制室長、何度かイ・セフンに面会に来ていたのです。
オ管制室長は、ミンヒョクが思っているより多くの事情に通じているようです。
1992年、テイの行方を追っていたオ管室長、実は、発見していたのです。
でもその時、テイが見つからなかったことにしてほしいと頼んだのです。お腹の子と一緒にここで生きて行くと。まだオ管制室長に言えない事もあったようですが。
「ミニョクさんのために、二度と戻らないで。」
と、その時、オ管制室長はテイに言ったのです。
テイは、数式から一人の人物に行き当たりました。
その過程は、全く分かりませんけどね、あたしゃ
数式の解法は数学者によって異なるんだとか。男が黒板に書き加えた方程式にも特徴があったことにテイは気づいたのです。
チュ・へミンです。
写真を見て、テイもジンギョムもあの男だと断定しました。
チュ・へミンの家に駆け付けたジンギョムは、そこで縛られて倒れている現代のチュ・へミンを発見。
壁には、犯人の計画が写真等で貼り付けられていました。
あれです、韓国ドラマ定番の、写真やらメモやらを壁いっぱいに貼り付けるヤツ
テイの写真にナイフが突き立てられていました。
ジンギョムの家の写真もありました。
すぐさま、キム刑事に連絡を取ろうとしたジンギョム。
しかし、その時既に2050年のチュ・へミンがキム刑事を倒していたのです。
チュ・へミンはテイをビルの屋上に連れて行きました。
アリスでオ管制室長はその様子を見ていました。
なのに、丁度やって来たミンヒョクには何も伝えませんでした。
チュ・へミンがテイの首を絞め、殺そうとした時、一発の銃声が。
弾はチュ・へミンの足に当たりました。ジンギョムです。
GPSをテイに持たせていたのです。
しかし、チュ・へミンはテイを捕まえ、タイムカードのボタンを押しました。一緒にタイムスリップするつもりだったのでしょう。
でも、ジンギョムがカードを撃ちました。
その勢いで、チュ・へミンとテイが屋上から落下
慌てて覗き込んだジンギョム。
転落して死んでいたのは、チュ・へミンだけでした。テイの姿はありません。
意識が戻った時、テイは道端に座り込んでいました。傍にタイムカードが落ちていました。
カードには弾の痕があります。
テイは必死に警察署に駆けていきました。
しかし、いたのは見知らぬ刑事ばかり。
「教授、ご用件は?」
と、一人の刑事が声をかけて来ました。テイが教授だと言う事を知っています。
ジンギョムはどこ?と聞いたテイ。
帰って来た答えは衝撃的でした。
「パク刑事は去年亡くなったじゃありませんか。」
冗談だとしか思えません。
じゃぁ、コ刑事は?とテイ。
でも何も答えは帰って来ません。
「落ち着いてください。犯人は必ず捕まえます。」
いいえ・・・とテイ。彼は生きてるから。
その時、2021年10月でした。
そして、1年前の2020年10月。コチーム長は血まみれでナイフを握ってジンギョムの家の玄関ドアの前にいました。ジンギョムの家の中から、テイの泣き叫ぶ声が聞こえています。
テイが刺されて意識の無いジンギョムを抱きかかえて泣いていました。