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まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

「十二単衣を着た悪魔」

2015-01-19 23:17:41 | 書籍、雑誌関連
十二単衣を着た悪魔
クリエーター情報なし
幻冬舎

内館牧子氏著の作品。

内館氏の作品はこれまでほとんど読んだ事がありませんでした。TVドラマを見るくらい。

これは、図書館で偶然手に取ったモノで、

『59もの会社から内定が出ぬまま二流大学を卒業した伊藤雷。困った事に弟は頭脳も容姿もスポーツも超一流。そんな中、日雇い派遣の仕事で“源氏物語展”の設営を終えた雷は、突然“源氏物語”の世界にトリップしてしまった。そこには、悪魔のような魅力を放つ皇妃・弘徽殿女御と息子の一宮がいた。一宮の弟こそが、何もかも超一流の光源氏。雷は一宮に自分を重ね、この母子のパーソナル陰陽師になる。設営でもらった「あらすじ本」がある限り。先々はすべてわかる。こうして初めて他人に頼られ、平安の世に居場所を見つけた雷だったが・・・』

この帯の文字で、一気に興味が湧きました。

 

源氏物語は、学生の頃、古文の教科書でさら~っと始まりのあたりをなぞっただけで、まぁ、光源氏という才色兼備の男性皇族の女性遍歴・・・としか印象に無くてね

特に興味も持たずに今日まで来ました。

 

そんな平安の世に、現代の若者がタイムスリップ。

携帯もエアコンも車も何も無い世界。

それでも、深い夜があり、虫は鳴き、空はひたすら青く・・・。

現代とは違った色がある・・・。

 

戸惑い、焦り、失望と言う様々な感情で混乱する中、それでも雷は、自分を生かす方法をひねり出すのです。

それが陰陽師。

そりゃぁ、「あらすじ本」があるのだから、そして、それに書かれている事しか予言しないのだから、確かです。

人並み外れた能力を持つと、時の人々に信用されるのも当たり前。

彼は悩み多き弘徽殿女御の個人的な陰陽師として傍近く仕える事になりました。そして、同じに彼女の息子である一宮の事も知るにつけ、現代の世での自分と弟との関係にあまりにも似ていると思うのです。

ずっとずっと物ごころついた時から、出来の良い、それも人並み以上に出来の良い弟と比べられ、その事で劣等感を持っているであろう自分に対して、両親や弟は物凄い気の使いようで。

弟はどんなに素晴らしい成績をとっても、両親から手放しでほめられたことは無いのです。兄の手前・・・。

そんな悶々として来た人生をやり直すには、平安のこの時代が合っているのでは?・・・と、雷は平安の時代で生きて行く覚悟を決めたのです。

 

まぁ、この設定が面白い。

 

そして、次々と源氏物語は進んで行きます。

雷の経験をもとに、登場人物の物語には描かれていない裏の感情を描いているので、これが本当に人間くさい。

 

また、雷は平安の世で、妻を得ます。

決して美人じゃないけど、心の温かい妻です。

ところが、待ちに待った我が子を死産し、妻も同時に亡くなってしまうのです。

この衝撃は、彼にとって物凄く大きなことでした。

 

こうやって源氏物語の中で、26年を過ごしたある日、突然雷は現代にタイムスリップして戻って来てしまったのです。

ところが、現代は、自分がタイムスリップした時から全く時間は進んでなくて。

自分の意識だけが26年経ってしまっているのです。

 

現代に慣れるには時間がかかりました。

そんな雷を、両親と弟は、そっと見守り続けます。心配しながら・・・。

 

立ち直るきっかけは、やはり“源氏物語”でした。

 

面白くって、一気に読んでしまいました。

だからと言って、本家本元の源氏を読もうという気にはなっていませんが・・・。

ちなみにタイトルの“十二単を着た・・・”と言うのは、筆者がメリル・ストリープの映画「プラダを着た悪魔」を見て、メリル・ストリープと弘徽殿女御とが重なった事に由来するようです。

 

どこかで目に留まったら読んでみてください。お勧めですよ

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『TEN リターン』4話まで

2015-01-19 17:29:38 | 韓国ドラマのエトセトラ
「TENリターン」DVD BOX(6枚組)
クリエーター情報なし
東宝

レビュー一覧は、こちらから。

 

ギャンブル依存症の男カン・ジュンユンが殺人容疑で指名手配されました。

彼は元特殊部隊で妻と子がいるのですが、家庭は彼の所為で破たん状態です。

そんな時、賭けを代行すると言う仕事の依頼で出かけた先で事件に巻き込まれたのです。

 

事件の起った場所はドシクが現在勤務してる地域でした。

ところが、捜査を熟知してるジュンユンに、捜査陣は振り回され、それがマスコミに取り上げられたことから、上層部はTENに任せる事に。

ドシクは従わず、自分の捜査は続けていますが・・・。

ドシクは数年前、別の事件でジュンユンを逮捕した事がありました。その時、結局彼は執行猶予になったのですが、釈放された直後にジュンユンが向かったのはカジノ。

それを見たドシクは、依存症の根深さを改めて感じたようです。

そして、今回この様な事件が起ったのも、その時、執行猶予になった所為だ・・・と自分を責めているようでもあります。

 

ジュンユンは代行業者に被害者を恨む人物の捜索を頼んでいました。自分は無実ではめられたという事です。

ところが、代行業者は、今回の事件の被害者の弟ミンソプとつるんでて、ジュンユンとの待ち合わせ場所をミンソプに教えたんですね。

ミンソプは、兄の復讐の為に襲ったように見えました。

が、実は違ったんですね。

 

ミンソプは、兄が大金を隠していたのを知っていたんです。

それをジュンユンが奪ったので取り返そうとしたようです。

ミンソプが真犯人?・・・と思いきや、ジフンが現場には別の人物がいたことを推理したのです。

ワインの事をよく知ってる人物が・・・。

 

ジュンユンに反対にやられてしまったミンソプは、事情を聞かれました。

その時、ジュンユンから電話がかかって来たのです。

そして、事件のあらましを話したのです。

やはり、ジフンが推理したように、別の人物が居て、ジュンユンは彼からギャンブルの代行を頼まれたと言うのです。

 

また、ミノが被害者は以前梅毒の治療を受けていて、その後、ミンソプと妻も受けている情報を掴んできました。

ミンソプの妻と被害者が不倫したんじゃ?・・・と言う疑いも浮上してきました。

で、ジフンとミノがミンソプの自宅に行ったんですが。

その時既に、ミンソプは何者かに刺されて瀕死の状態だったのです。

 

この作品、実はもっともっとエピソードが複雑なんです。

全て挙げるには複雑過ぎて・・・。だから、端折ってレビューしています。

TENのメンバーそれぞれが、違うところから違う証拠とか事情とかを調べ上げて来てて、それらの細かい要素が事件を構成しているんです。

実際の捜査と言うのは、こう言うモノなんだろうなぁ・・・と思わせてくれます。

たくさんの事実や物的証拠を組み立て、全てがあるべきところに収まるのが、本当の意味での事件の構築となるんでしょう。

自分の考えに必要なピースだけを選択すると、おそらく冤罪に結び付いてしまうんでしょうね。

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『TEN リターン』3話まで

2015-01-19 17:01:08 | 韓国ドラマのエトセトラ
「TENリターン」DVD BOX(6枚組)
クリエーター情報なし
東宝

レビュー一覧は、こちらから。

 

1年が経ちました。

ギョンテは服役しています。ドシクは、ジフンにも、このTENという部署にも嫌気がさしたようで、今は別の地方の警察署に勤務しています。

 

警察大学校の教授カン・ユングが死にました。

一見すると、自殺のように見えましたが、調べていくうちに他殺の可能性も出てきて。

ジフンには、教授が自殺するとは思えなかったのです。

カン教授は、ジフンの恩師でした。ジフンは自分に似ていると常々言って来たようです。

 

そんな時、警察大学校の学生がジフンに連絡して来たのです。殺人事件だ・・・と。

彼もまたカン教授は他殺だと思ってて、教授のホテルの部屋から一通の郵便物を見つけ差出人を訪ねて来て、現場を発見したというわけです。

ただ、大量の血痕はありましたが、肝心の死体が無いんです。この部屋の住人はヤン・サンマンという人物でした。

カン教授とヤン・サンマン・・・二つの殺人事件が考えられました。

その二人のところには、破られた同じ本が送りつけられていたのです。送り主は分かりません。

 

様々な手掛かりは残されていました。

それらが指し示すのは、過去の事件でした。

カン教授がまだ刑事だった頃に担当した事件でした。

調べれば調べるほど、その過去の事件が冤罪だったのでは?・・・という疑いが皆の頭に浮かびました。

その事件は、チョン・ナムスという人物が捕まり、既に20年もの間服役していたのです。

 

ジフンは、ナムスと会って、復讐の気持ちを確認しました。ナムスは20年の間に、癒され、信じられる友人が出来、復讐を忘れる事が出来たと言いました。

その文通相手がキム・サムギル。

そして、サムギルからナムスの元に、前の二人と同じ破られた本が送られて来ていました。

 

ジフンは、自分も婚約者を殺されたという一件を忘れることは出来ていません。彼の心の中には、まだ復讐という二文字が残っているのです。決して消してはいません。仕事はともかく、私生活はなんだか荒れてるようですしね。

 

ナムスが冤罪だと考えたら、真犯人が居る筈。

それに合致したのは、アメリカから一時帰国していた女性でした。

カン教授のお葬式に現れたからです。白いバラを持って。感謝の花ことばです。

 

女性は正直に話しました。

自分が犯人だと。カン刑事が、自分を憐れんで、アメリカに逃がしてくれた・・・と。

 

刑務所にいるナムスの代わりに、サムギルが犯罪を代行しているとジフンたちは結論付けました。

ところが、サムギルと言う人物が全く分かりません。

ナムスは、復讐心や自殺したいと思う絶望から逃れるために、旋盤の技術を会得しました。

そして、そんな気持ちが出てきたら、何か思いを込めた作品を作り、サムギルに贈っていたのです。

最も重い気持ちを込めて、最も軽いモノを作った・・・と。羽の置き物でした。それは、カン教授の部屋にありました。

その置き物の下に、ナムスからの手紙がありました。

カン教授=サムギルだと言う証拠です。

 

つまり、カン教授は、過去の冤罪を作った罪悪感から、ナムスと別人として文通して来たのです。

そして、ナムスが出所し、サムギルに会いたいと言って来た今、他殺に見せかけて自殺した・・・。そう言う事でした。

 

カン教授は、ジフンに遺品を残していました。

自転車でした。それに乗って教授の最期の一日の足取りをなぞったジフン。最後に行きついたのは靴磨きの店。

そこで、自分宛てに残されていたUSBメモリーを受け取りました。

それには、教授の最期の授業の動画が入っていました。

 

カン教授はアルツハイマーでした。徐々に自分の罪も忘れていってしまう。

だから、こうやって記録し、始末をつけたというわけです。

 

ナムスが出所してきました。

でも、ジフンはサムギルが教授だという事は話しませんでした。ナムスは、ずっとこれからもサムギルを探すんでしょうね。そして、真犯人だった女性は、ナムスに謝罪しました。

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『TEN リターン』2話まで

2015-01-19 09:55:39 | 韓国ドラマのエトセトラ
「TENリターン」DVD BOX(6枚組)
クリエーター情報なし
東宝

レビュー一覧は、こちらから。

 

被害者ミニの自宅から出てきたジフンの映像を見せられた3人は、ジフンを疑うようになりました。

そうは思いたくないけど、少なくとも、ミニの事件に関しては、疑わしいですよね。

でも、ミノが言いました。

彼はジフン自身のことを調べていたんです。ジフンが恋人を殺害された時から、精神的に病んでいて、心療内科にかかっていた事を突きとめました。薬やお酒が無いと眠れない状態だったとか。

「薬で怒りを抑えている。殺人者に愛する人を奪われた。きっと理解してくれる人を求めていたんだ。」

これは、“F”による罠かもしれない・・・と。

3人の気持ちは固まりました。

ジフンへの疑いを捨て、事件をもう一度洗い直そうという結論に達したのです。直近のテープ殺人事件を。

 

キム・ミニがジフンに連絡をして来た事から、ジフンは彼女の家に行ったようです。

13分間家の中に居て、ジフンは来た時と同じ服装で何も変わった様子も無く立ち去った・・・。

13分間の意味を調べ始めました。

 

ジフンの婚約者は、ある犯罪被害者の会に入っていました。

その会に、ミニも所属していたんです。顔見知りでした。

 

そして出た結論は、意外なモノでした。

ミニは自殺だった・・・。

そして、それを一連の“F”の事件に偽装したのは、ジフンとソ監察医だったのです。13分は、偽装工作にかかった時間だったのです。

どうしてジフンは“F”のフリをしたのか?

 

本物の“F”をおびき出すためだ・・・と3人は結論を出しました。

 

ミニには親しくしていた男性がいました。やはり会に所属していたギョンテでした。

ギョンテは、なんと2004年ジフンの婚約者ヒジュが殺された事件の時、同じホテルにいた宿泊者だったのです。

ギョンテ=F?・・・と、ドシクとミノは思いました。

ギョンテの家を捜索したら、なんとそこにはジフンの事をはじめとして、たくさんの事件の資料が残されていたんです。

ギョンテ=Fだ!と、確信しました。

 

ドシクから、報告を受けたイェリは、ジフンの家に急ぎました。

そこで、例の住所を書いたメモを発見し、その住所にある廃屋に行き、何者かに捕まってしまうのです。

やっと、ここにつながりました。

 

捕まえたのは、ジフンかと思いましたが、違いましたね。ギョンテです。

イェリが狙われたのは、最近、ジフンがイェリを度々家まで送っていたのを知っていたからでしょう。

それに気がついたドシク。イェリが危ない・・・と、留守録されていた住所に向かいました。

 

イェリがテープでぐるぐる巻きにされた時、ジフンが現れました。

ジフンは、イェリが狙われると気付いていたのかな?もしかしたら、イェリを家まで送っていたのも、こうなる事を予想しての事だったのかしら

つまり、イェリはギョンテをおびき出すための餌だったんです。あいやぁ・・・

 

でもね、ギョンテはイェリを殺すつもりは無かったようです。ちゃんと息が出来るように、テープを巻いていたようです。

彼もまた、ジフンをおびき出すためにイェリを使ったってわけです。

 

怒りの為に普通の精神状態じゃなくなっていたジフンは、ギョンテを殺そうとしました。

ギョンテは、ジフンが自分を殺すよう仕向けていたんですね。

だけど、結局、殺しませんでした。

自分が人生をやり直して幸せに成る姿を見せつけるためです。それがギョンテにとっては地獄と言える状況だからです。

 

ギョンテは“F”ではないとイェリは思いました。

確かに、ギョンテもミニもこの一連の事件の被害者の関係者だったのです。

ジフンの婚約者ヒジュを殺したのは、彼らだったんでしょう。でも、本物の“F”ではなかったんです・・・よね?

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