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善徳女王 DVD-BOX IV |
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前回の記事は、すぐ前、こちらから。
トンマンとユシンが二人で第二問の答えを見つけ出しました。
でもね、ユシンはその答えを発表したモノの、その中に隠された本当の意味までは答えなかったのです。
花郎たちやミシルの前では口にしなかったわけです。
でも、この答えで充分でした。ムンノは、このところ花郎は武術に重きを置かれて来たが、文武両道に秀でたモノを育成するという本来の考え方を改めて再認識するために出題したとムンノは言いました。
これで、比才は残すところ武術のテストのみになりました。
トンマンは、ムンノに会い、第二問に隠された本当の意味を突きとめたと話しました。
ムンノは女王は認めないと言いました。
女性が王になったら、王室内部での権力争いが起こるからだと。婿の座を狙うからですね。それを防ぐために父子相続を先の王が決めたのだと。
王室内部の権力争いが王権を衰退させるからだと。
トンマンは、それに対して、きっぱりと言いました。
「ミシルには夢がありません。だから、大業は成し遂げられません。ミシルは王になる能力はあっても、王になりたいと言う夢はありません。」
そして、ムンノが挙げた反対理由を、活用して王になる・・・と言ったのです。
一つ目は、“怒り”。苦しんできた民の怒りを自分の怒りで鎮める・・・と言いました。
二つ目は、“聖骨”という身分で貴族を制する・・・と。
三つ目は、新羅にも不可能な夢を持たせる・・・と。三韓統一ですね。
ユシンも、両親に同じ話をしていました。でも、ユシンの場合は、トンマンとは少し違います。
誰もが比才で勝ち、トンマンの婿となることを期待していました。両親なら尚更です。伽耶の勢力を強くするためには、それしか無いと考えていました。
伽耶の復興勢力のウォルヤとソルチなんぞは、そうなったらユシンに従う・・・と強く期待してますしね。
でも、ユシンは両親に言ったんです。
自分は王になるのではなく、王に従うのだ・・・と。
伽耶出身の自分が王になれば、貴族は反発し、ミシルにつくだろうから・・・とね。自分の命はかけられても、伽耶出身の民たちの命はかけられない・・・と。
ピダムは、トンマンのその言葉を聞いて胸をわくわくさせたようです。
ムンノが準備していたことでは?・・・とトンマンが聞いた事で、これまでのムンノの言葉を思い出しました。
幼いころからピダムはムンノと共に高句麗や百済を旅して来たようです。
そして見知った情報を地図に記して大切にしていたんです。
「これはお前のためなんだ。お前がなす大業のために一生懸命準備しているのだ。」
ところがある日、その大切にしていた地図等を盗賊に奪われてしまうんです。一人でアジトに取り戻しに行ったピダム。
話を聞いたムンノが慌てて駆けつけて見ると、そこは死体の山・・・。茫然と立ちつくしたムンノ。
必死になって、その中からピダムを探しだしたんです。
そしたら、ピダムが殺したと言うじゃありませんか。大切なモノを奪ったから・・・と。
ピダムの中に潜む冷酷さを知り、ムンノは愕然としたようです。
ピダムは、自分のモノだと言われていた地図等を見ました。その中に、二人の人物の生年月日と名前が記された紙も入ってました。一つは、トンマンのモノでした。
もうひとつは、“炯宗(ヒョンジョン)”・・・と言う名前でした。ピダムと同じ誕生日だと分かりました。それで、ぴんっと来たピダム。自分の事かも・・・と、気付いたようです。
そして、トンマンに頼んで王室の書庫に入り、真智王の時代の書類をチェック。
そこで、とうとう知ったんです。“炯宗”が真智王とミシルとの間の息子だ・・・ということを。
流石に、茫然としていました。
元々、ピダムの素性を怪しんでいたソルォンは、そのピダムの行動を見て、彼もまた確信を持ったようですよ。
ピダムは、ムンノが自分とトンマンを結婚させようとしていたことを思い出しました。
それを成し遂げるためなんでしょうかねぇ。
「明日の比才で王女様の夢をの望みを叶えます。ユシン郎が風月主になるのです。」
そう言って、比才の会場に現れましたよ。
「私も比才に参加します。」
カッコ良いのよ、これが
やっとピダムが表舞台に出て来ましたね。