韓国時代劇ファン 若手韓流スター特集号 (実用百科) | |
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前回の記事は、こちらから。
スヤンは、大殿に…と言うハン・ミョンフェには従わず、キム・ジョンソの亡きがらと会いたいと言いました。
そして、ジョンソの遺体と対面。
「見ていてください。太宗の様な強い君主となりこの国を立てなおします。世宗に負けない聖君となり太平の世を築きます。」
スヤンはその後、端宗に面会しました。
端宗は、それまで、恐怖におののいていたんです。
ジョンソを討った後、勢いで端宗までも殺してしまおうという一味がいましてね。端宗の住む宮殿に押し寄せていたんです。
こういう時、内官や尚宮達は全く役に立たないばかりか、自分の身の安全ばかり図って、とっとと逃げ出していたんですよ。端宗の傍に居たのはトウォンのみ。
端宗は、あまりの恐怖に、またも屏風の裏に逃げ込んで声を殺して泣くだけでした。それを見ているトウォンは、相当辛かったようです。外の勢力は父のものですからね。
そういうわけで、端宗は、スヤンと会っても、目も見ることが出来ません。ただただ卑屈な笑いでスヤンの言葉に頷くだけでした。
オム・ジャチも、忌々しい感情はあるけど、スヤンに面と向かって抗議する勇気も無く・・・。
お世辞やら追従やらを口にし、挙句の果てにはスヤンが行政の長となっても・・・なんて言い出す始末。
スヤンは一応王族が政治に関わるのはしきたりに反する・・・と言いましたが、話の流れはもう止められず。と言うか、上手く話をその方向に持って行ったんでしょう。
結局、その場で領議政に就任することが決まりました。
トウォンは、そんな会話を、居たたまれない様子で聞いていました。父の態度は端宗に対する脅しに他ならない・・・と思っていたのでしょうね。
知らせを聞いたユン氏とジョンは、早速、家来たちに食事を振舞いました。次々と祝い客も来ますし。
姉のケヤン君の妻ハン氏もやって来ました。
そこに、トウォンが帰って来ました。
早速ジョンが行きましたが、機嫌が悪いトウォン。一人にしてくれと言いました。
父スヤンの欲心が許せないし、理解できないのです。キム・ジョンソは誅されても仕方のない罪があったと思えるが、端宗には何の罪も無いわけで、幼い王を脅すような父が許せなかったわけです。
スヤンが決起した時、弓矢を持って参じたのは、父の意思に従ったのではなく、ジョンとお腹の子を守りたかったからでした。
王にはなるつもりは無い…と言うトウォン。
でもこの子は王にしたい…と言うジョン。
スヤンは正式に領議政に就任。そればかりか、殆どの役職を兼任し、権力を一手に握ったのです。
そして、アンピョンたち兄弟にも釘を刺しておきました。いくら兄弟であって私利私欲で立ち向かう者は許さない・・・と。
スヤンの屋敷で関係者が集まって祝賀の宴を開いていました。
世宗の兄ヤンニョン大君も来ていました。そして相変わらず厳しい言葉を投げつけるのです。
あまりにもキツイ言葉なので、ジョン父がまぁまぁ・・・となだめようとしたら、今度は矛先をジョン父に向け、あれこれ貶しまくり。その上、なんと、ジョン父の顔を殴っちゃった
その場に居たスヤンを始め、トウォンにしても、止める間がありませんでした。
それを、ジョンが見ちゃった・・・
実父に対するあまりにも酷い仕打ちに、唇を噛んで立ちつくすジョン。
スヤンもトウォンもどう慰めたら良いのか分からない状態でした。
ジョンの部屋に行ったトウォン。慰めようとしたんだけど、ジョンが口にしたのは、スヤンに従って欲しいという言葉。
結局、ジョンとトウォンは、喧嘩の様になってしまうんです。
トウォンはそのまま家を出て行ってしまいました。
この二人、性格があまりにも違い過ぎますが、お互いを想っていることは確かです。だからこそ、余計にこじれてしまうのでしょうね。
ジョン父は、スヤンに、右議政に推薦されたようです。
頬を叩かれた事への償いの意味があるとジョンは考えたようです。