うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

『アエラムック 星野源 音楽の話をしよう』

2018年07月14日 20時21分00秒 | book
旅のお供に持っていった本です。
ちょうど発売したほやほやで読んだ本。

星野源さんファンなので、そして読書好きなので買いました。

新幹線や特急の中で読み終えました。

音楽、普段からそんなに聞かないので出てくる音楽はほぼ分からないんだけど、雑談の中から対談してる人の人柄が見えて、面白かった。

力が抜けてて、急にそろそろ持ってきてもらったCDの話を…とか言って、話を変えてるのも面白かった。

自分ならCDを1枚と言われたら、何を選ぶかなー?
と考えたけど、私が持ってるCDって10枚に満たない。
最近はダウンロードすることもあるし、生活に音楽がそこまで浸透してないんだよね。

CDより本。読書が好き。

もし1冊しか本を持っていけないなら何を選ぶかは考えたことがあって、決まってます(笑)


話がそれました。

雑談の相手もいろんな方がいて、意外な一面が知れたり、全然知らない方もいましたが、素の部分というかラフな雰囲気がして、こちらも気楽に読み進めることが出来ました。


作った感じがなくて、時にはにやにやしながら読めました。

雑談、たのしい!

ゆるりとした読書タイムにどうぞ。

『羊と鋼の森』宮下奈都

2018年06月10日 13時45分00秒 | book
Kindle版

映画の公開に合わせて、日替わりセールになっていたので迷わずクリック!

本屋大賞だし、前から気にはなっていたのだよね。
宮下さんの小説は、短編を1回読んだことがあるだけで、しっかり読むのは初めて。


いやー、素晴らしい世界でした。
全体に流れる空気というか、この世界が好きです。

音楽の小説といえば、同じく本屋大賞の『蜜蜂と遠雷』が記憶に新しいけれど、同じピアノが出てくる小説でも、こちらは調律師にスポットを当てたお話です。

私も幼い頃は家にピアノがあって、ピアノを習いに行ってたし、調律師さんも年に1回くらいは来てたはずだけど、あまり記憶にない。


文章で現される音の豊かさ、主人公の外村が育った森や山の音の表現はとても美しくて、静かだけどとても深みがあって、読むたびに、その景色が目の前に広がる素敵な読書体験でした。

運命的な外村と調律師という仕事との出会い、実際に調律師となってから出会う先輩との調律にまつわる仕事の場面では、それぞれが大切にしているピアノやお客さん、弾く人との向き合い方があり、少しずつ吸収して成長する姿は、外村まだまだやれる、頑張れと応援したくもなり、また素敵な先輩に囲まれていて羨ましいと感じました。


他の仕事にも通じるようなことも語られていて、自分の仕事への向き合い方について考えさせられました。
自分は真摯に仕事に向き合えているのか?と自問してしまう。


ひたむきにまっすぐに調律という仕事に対して努力する外村や、双子の由仁ちゃんと和音ちゃんが自分の将来に向けて決断して歩き始める姿に勇気をもらいました。

外村が主人公なのに、あまり主張しないというかキャラが薄い感じなのだけれど、周りの先輩がなかなかキャラ濃いので、良いバランスなのかなと感じました。
普段はあまり主張がないけれど、調律のことになるとしっかり質問したり、自分の考えを持っているので、ぼんやりした印象ながらも、応援したくなりました。


この小説の世界に浸ってほしい。そんな小説でした。

『わたし、定時で帰ります』朱野帰子

2018年05月26日 19時29分00秒 | book
4月から新人教育をやる関係でとにかく残業というか、残ってやらなきゃ終わらない仕事がかさんで、定時で私も帰りてーと思って、タイトル買いしました。

Kindle版

主人公は仕事はきちっとこなして定時で帰る主義をずっと貫いていた。少なからず周りから白い目で見られようとも。だけど、そうもいかなくなって、そこでどうするか?というお話でした。

上司や同僚、後輩、さらには元婚約者など周りの人物もなかなか一癖二癖あって面白かったです。

お仕事小説だけど、その中でどうやって定時で帰れるようにするのか必死に考えて戦うゆいちゃんに元気をもらえました。


定時ぴったりで会社を出て、ビールを飲んで美味しい夕飯を食べて寝る。そんな気楽な定時で帰る仕事ほどほどにやる主義とかではなく、仕事の効率をあげるために努力したりら周りの意識を変えさせるために色んな策を講じるのが面白かったです。


恋愛要素も少し絡んでくるんだけど、今の彼氏がいまいち魅力なくて元婚約者の方がかっこよく映りました(笑)


上司にイライラしたり、同僚にもやもやしたり、こんな地獄なスケジュールの仕事は自分ならまじで勘弁してほしいなと思いながら、乗り切って、会社を動かすところまで見えたので、明るい終わりで良かった!


私も定時で頑張って帰る!

『ザーッと降って、からりと晴れて』秦建日子

2018年05月14日 09時02分00秒 | book
ゴールデンウィークに読んだ1冊。

連作短編集で、読んで清々しいお話でした。

この話の主人公のその後が違う話でちらっと出てきて、そういう感じで人生を過ごしてきたんだなーと分かるのが読んでて楽しい。

ニューカレドニアという国が1つのテーマになっていて、行ったことないけど、素敵な感じが伝わってきて、行きたいなーと思いました。


タイトルの雨の降り方は、ニューカレドニアの気候を表しています。


お父さんが家出して娘がはるばる探しに来る話と、昔の恋人と再会する場面が特に好きです。


読後が爽やかなので、連休の読書にぴったりでした!




『かがみの孤城』辻村深月

2018年05月05日 11時45分02秒 | book
kindle版

連休に読みたいと思っていた本。
面白かった!!!

一気読みです。

ファンタジー的要素(鏡が光って突然大きなお城に飛ばされる、願いの鍵を探し出したら何でも1つ願いが叶う)ももちろんあったんだけど、それよりも主人公たち7人のキャラクターや置かれている状況、勇気を出して行動するところ、苦しい心情、相手を思いやる優しさ、一生懸命に自分や周りと闘う姿、すべてがとても丁寧に描かれていて彼女たちの絆やたくましい姿にとても引き込まれました。

7人となると、少しメインキャラクターとしては多いのではないか、と読む前は思っていたけど、そんなことはなくて、それぞれの個性やお互いの関係が巧みに描かれていて、友情という言葉では当てはめれられない7人の繋がりがとてもかけがえのないものに感じることが出来ました。

大人には結局こころが置かれている苦しい状況、本当はどんなことがあったのか理解されないままに終わってしまうのかなと感じていたんだけど、ちゃんと理解して寄り添ってくれる味方になってくれる、向き合って話を聞いてくれる大人が現れて、読みながら嬉しく感じました。
そして、彼女の母親にもこころのことが本当の意味で理解されて、「こころ良かったね」って言いたくなりました。

いわゆるステレオタイプのいじめがあって、学校に行けなくなったのでは断じてなかった。それが自分の身近な家族に知ってもらえない、伝えられなかったのはどれほど辛かっただろうと思うと、本当に読んでいて、「良かったね」と言ってあげたくなった。また、単なるいじめがあったので学校に行けなくなったんだというような書き方をしていない辻村さんってすごいとも思いました。他の6人も皆いろんな事情があるんだけど、なぜそうなったのかがちゃんと描かれていて、一括りに片づけてしまえるような描き方はしていない。


さらに、願いの鍵を探し出したら、何でも願いが叶う、それを探し出せということだったけれど、あんまり鍵探しの場面はなくて、でもそれは気になりませんでした。
何でも願いを1つだけ叶えてくれる、それはとても心魅かれることかもしれないけど、それ以上に皆で過ごせるこの場所の大切さや、いずれは現実の世界の自分の身の振り方を考えて決断せねばならないという悩みもあって鍵探しへの皆の考え方が徐々に変化していくのは、興味深かったです。

学校以外にも居場所があるということや、学校に行かなくてはいけないという考えで、行けない自分に対して劣等感のようなものを感じていてたこころだけど、行かなくても良いという考えをしているマサムネと出会うことや、学校以外の居場所を見つけたことはとても良いことだったんだなと改めて感じた。


最近、よく耳にするように学校に無理に行かなくても良いということや、学校に行くのが辛かったら逃げても良いということが、この物語によってより強く意識された。
こころにとって、学校へ行けない、外へも同級生に会うかもと思うと怖くて出かけられないそんな子にとって、かがみの孤城は安心して過ごせる居場所になっていて、いろんな考え方を知ることが出来たきっかけの場所となっていました。

こころの現実世界での状況は時間の流れとともに描いてあるのでとてもよく理解できたけれど、それ以外の子たちのなぜ学校へ行かない、行けないのかということについては本人が口を開いて話す以外の場面では読者は知る機会がなくて、少しの情報しか得られなかったんだけど、ラストの場面でそれぞれの現実世界を覗き見ることによって、皆本当にいろんな状況があって、闘っていたんだなということを知ることが出来ました。
こころ以外の皆の現実世界について気になっていたので、知ることが出来て、読み手としては満足度アップでした。


こころやその他の何人かに寄り添ってくれた大人の正体がラストで明らかになるんだけど、この仕掛けには、素敵だけど読者的にはやられた!うまいなと感じさせられました。
かがみの孤城の中だけじゃない、7人のつながりが現実でも明確にはお互いが分かっていなくても、ちゃんと会えたんだなということも、素直に嬉しかった。

その他にも驚く仕掛けがあって、かがみの孤城の番人的なキャラクターがいるんだけど、その正体が明かされる。
そこは全然ノーマークというかむしろそのキャラクターに何か大きな意味があるとは考えていなかったので、その正体が分かった時は、うわー、そんなところにつながってるのという感じで驚きました。


ストーリー展開、いろんな仕掛け、そして魅力的なキャラクター達の現実世界での闘いや、かがみの孤城で育まれた絆、そのどれもが素晴らしく、とても楽しい読書体験でした。

『正しいストーカー殺人』誉田哲也

2018年03月26日 18時10分00秒 | book
Kindle版

久しぶりに小説を読みました。
大好きな姫川シリーズ。
昨年出た新刊、読み途中で置いてるんだけど、先にこちらを読んでしまいました。


正しいって何が?という謎もすっきり説明されて、さくっと読めました。

時代が反映された話だなと思いました。いつもなら犯人にたどり着くまでに姫川さんの推理がいろいろ展開されるけど、今回はもうすでに犯人は捕まっていて、そこから真実は何なのかを探っていく話でした。


単なるストーカー殺人?本当に?という所から始まります。

種を明かしてしまうと面白くないので、控えますがそれぞれに事情があって、考えさせられました。


本当にストーカー被害にこの女性はあっていたのか?そんなにモテそうな感じではないのに?というやや失礼な感じで、疑い始めるのは少し面白かったです。


読み途中の方も読みます!



『メンタルが強い人がやめた13の習慣』エイミー・モーリン

2018年03月24日 16時46分00秒 | book
Kindle版

メンタル強くなりたいと思いながらも具体的にどうしたら良いか分からない。

そして、仕事でメンタルにかなりの打撃を受けたので、何か手だてがないかと思ったときの読書。

本から学べることは本当にたくさんある。
人に相談するのも良いんだけど、本はしっかりまとまってるし、その人の経験や知識の結晶が分かりやすくまとめてあるので、すぐ本に頼ります。

Kindleで読んだのですが、実用書は紙で読んだ方があとから見返す時に便利だなということに気づきました。
Kindle初心者です。


メンタルを強くするための習慣ではなく、強い人が「やめた」習慣であることがポイントとなり、この本を選びました。

メンタルを鍛えるためにどうしたら良いかは多分たくさん世の中にあふれてるだろうし、それが出来れば鋼のメンタルにとっくになってるよって思うので、やめた方に興味がわきました。


自分の悪い癖というと言い過ぎかもしれないけど、ネガティブに考えたり、どのように状況を受けとめるかにメンタルの浮き沈みは関連すると思うので、やめた習慣を学ぶのはとても有益なことだと考えました。


分かりやすかった。
まず、全体を通してとても分かりやすかったです。
具体的なケースがたくさん引用されており、またセルフチェックできるようにこんな傾向はありませんか?という質問がもうけてあります。

また、各章の最後には、
やめたい思考習慣とメンタルを強める思考習慣が簡潔にまとめてあります。


メンタルの力の定義から始まり、
13のやめる習慣について述べてあるんだけど、この習慣はすごくあてはまると感じるものとあまりぴんとこないなと感じるものがありました。
人によって響く所は違うんだろうと思います。



人に自分の価値を委ねるのはやめようと思いました。
頑張ってるのに伝わってない、もっと言えば全然評価されていないというのが辛かったんだけど、自分で自分を評価できれば、自分の頑張りというのは認められたはず。


自分が変えられない人や状況に、膨大なエネルギーを投じたことはないだろうか?という問いとともに、
仕事で最善を尽くすことはできても、上司に評価を強いることはできない。
とありました。
思い通りにならないことに、時間を費やすのをやめる。


周りに仕事や責任を委ねるというのもあったので、委ねてみました。もう一人で抱えきれないとなったから、委ねるにも準備が必要だったけど、委ねた。






感情ではなく、事実を振り返る。ネガティブな出来事を思い出すとひどく気がめいるのは、そのときの感情に目を向けるからだ。

というのもありました。過去を引きずる習慣をやめるという項目でした。
まさに、振り返りが必要だったけど、しんどかったから振り返りをしばらくしないでおいた。するとまたしんどくなるのが分かっていたから。メンタル的にかなり参っていたことを振り返るのがしんどく感じていたので、感情ではなく事実を振り返るというのはすごく的確なアドバイスで心に刺さりました。



他に刺さったのは、
あなたへの誰かの意見が真実とは限らない。賛同しないことを選び、気持ちを切り替えて前へ進むこともできる。

いろんな意見に流されて疲れてしまったというのがあるので、もう振り回されないようにしようと思いました。先輩や上司が正しいとは限らない。
取り入れるか取り入れないかは自分で選ぶ。


他にもいろいろ参考になったので、ハイライトした所を中心に読み返しながら、メンタル鍛えたいと思います。

『「朝詰めるだけ」で簡単!作りおきラクうま弁当350』

2018年02月26日 23時16分00秒 | book
クックパッド頼みだったけど、もっとレパートリーを増やそうとお弁当のレシピ本を買って、チャレンジしています。

大体、お休みの日に作るので週に1回、ひとつ作るおきするペースです。


お弁当持っていくの私だけなので、そんなに量は作っていない。

冷蔵・冷凍で何日もつのかの記載があり、助かってます。

このおかずがどんな人に向いてるかアイコンなるものがついてます。スポーツマンする人向き、お父さん向き、子供向きなど。

今のところは自分が食べたいものを選んでます(笑)



お弁当箱も新しくしたいなー。
新調するの楽しいよね。

『周囲がざわつく自分になる 必要なのはコスメではなくテクニック』長井 かおり

2018年02月04日 19時56分00秒 | book
普段は、化粧してるけどうすーいし(仕事、マスク着用だし)、さしたる興味もなく…。
メイクの仕方を習ったこともなかったけど、読んで何か発見があれば良いなと思って読みました。

いきなりデパートとかのコスメカウンターに行くのはハードルが高いし、本読むの大好きなので、本から入ってみました。

この本が参考になったという書き込みをネットで見かけたので、この本をチェック。メイクの本読みたいなーと思っていた訳ではないんだけど、美容にもう少し気を配らないとなーと思っていたところでした。


書いてあることは、難しいことではなく出来るかもと思うことばかりで参考になりました。
出来そうもないことだと、やる前から挫折しちゃうので、メイクに疎い私が出来そうと思えるのはポイント高いです。


保湿、やっぱり大事なんだな。と痛感。化粧水、乳液はさすがに使ってるけど、どう肌につけるか、参考になりました。手でつけるか、コットン使うかなどいろいろあるけど、この本では手がおすすめされてました!
お風呂あがってから、だいぶ時間空いてから使ってたのですぐつけます!

そして、顔だけでなく体も保湿が大切。確かに冬のこの時期は乾燥してかゆくなったりする。
とりあえず乾燥してるなーと思った時はハンドクリームを塗ったりしてたので、ちゃんと体用のクリームを買いました。
年齢とともに潤いが失われる…。


まず、UV乳液を買おうと思います。ちょうど乳液がなくなりそうなので。化粧下地にUVカット効果あるものを使っていたのだけど、下地は全顔に使わなくて良いらしく、乳液でUVケアをということでした。


スキンケアとベースメイクについて書いてあるんだけど、ベースメイクの方も分かりやすく丁寧に解説してあります。
順番、どんなものが良いかなど。パウダーが良いのかリキッドが良いのか、どんどん機能の良いものが出てきてるのである程度のおすすめがあるのは、分かりやすかったです。

今使ってるものがなくなったら、リキッドファンデーションに切り替えます!


この本に書いてあることを徐々にアイテムを買い足しながら、実践してみようと思います!

『通りすがりのあなた』はあちゅう

2017年10月01日 19時54分00秒 | book
久しぶりに小説を読みました。

趣味は読書で小説を読むのが大好きなんだけど、最近はエッセイや実用書が多かったので、じっくり読む久しぶりの小説でした。

はあちゅうさんの本は、4冊目かな?
『自分の強みをつくる』

『とにかくウツなOLの、人生を変える1か月』

『半径5メートルの野望』
を読んだことあります。

まず、特筆すべきは本の作り!

最近読んだ益田ミリさんの本と同じく、紙の色が白じゃない。薄い桃色なのです!(はあちゅうさんが言われてたので知ったのだけど、桃色)そして、インクの色もネイビー。
本好きとしては、作りに仕掛けのある本はテンション上がる!

短編集なので、一作ずつさくさく読めます。心のエネルギーを消費せずゆったり読める。仕事の待機をしながら読むには良かったです。

全体的に余韻に浸りたいというかその後が気になる話が多かったです。まあ、短編なのでそうなるのかもですが。
もう少し登場人物のその後が知りたいと思わせる話が多かったです。

定型の言葉(友達とか恋人、先輩面など)では言い表せない関係を描いているんだけど、定型で言い表せないと言えば、『君の膵臓を食べたい』を思い出しました。あの小説の二人も定型の言葉では言い表せないと感じました。


旅や海外、外国人の登場率が高い小説でした。
世界一周、私も憧れたことあったなあと思い出しました。もし本当に行くなら、今なら貯金あるし仕事辞めたら行けそうだなと思いました。

「世界一周鬼ごっこ」
は、まさに世界一周に出かけた女子大生が主人公で、世界一周の旅行の様子や、いろんな国の雰囲気が感じられて読んでいて一番異国情緒が感じられる話でした。
読後感は、コウさんはその後元気にしているのかな?と気になる終わり方だったんだけど、素敵な終わり方でした。旅で答というか何かを掴みかけているのも良かったです。



「六本木のネバーランド」が一番好きです。
切ないというか、胸がきゅっと絞めつけられる雰囲気が好みでした。部屋を貸した借りたという関係を超えて、心が通じ合うとまではいかなくても、相手を思いやる所が良いなーと思いました。


「妖精がいた夜」も好きです。
誰かの生きる気力を取り戻す過程にそっと手を差しのべていつの間にかいなくなってる妖精さん、最高です。
心と体はつながってる。


「あなたの国のわたし」
は、考えさせられた話。自分が常識だと思っていること、当たり前だと思っていることが、場所や文化が異なれば違うって頭では分かっていても感覚としてはちゃんと分かっていなかったなと気づかされた。
自分の常識を押しつけて知らぬ間に相手を傷つけていないか気をつけたい。

短編がたくさん入っているので、何かしら心に響く話やエピソードがあるのではないかと思います。

私も定型に当てはまらない関係を結べるような人とたくさん出会いたいと思いました。