ぶらぶら人生

心の呟き

晩秋の旅<京都 その2>

2017-11-30 | 旅日記
11月27日 月曜日

まる一日、京都で過ごす。
幾度も訪れているけれど、
南禅寺の方へでも行ってみようと、
10時過ぎに出かけた。

途中、気まぐれに立ち寄り、東照宮の一角を見学。
この季節に限り、特別に見学できる場所のひとつとして、
金地院の方丈とお庭を案内してもらう。

小堀遠州作の<鶴亀の庭園>は、
説明を受け、浅薄な理解はしたが、
感動一入(ひとしお)とはゆかない。
(折から晩秋の日差しが降り注ぎ、
鶴亀をかたどった庭の風情を撮り得なかった。
鶴を表す松の枝は伸び、手入れは行き届いていない。)

創られた当時のままに、
その姿をとどめることは困難至極。
時を経た美しさを伝えうるものもあれば、
そのようにはゆかないものもあるものだ。

今まで、画集でしか見たことのなかった
「猿猴の襖絵」(長谷川等伯筆の原画が見られたのは、喜びの一つ。
その他では、やはり小堀遠州作の「八窓席」(茶室)に興味を持った程度。

折角の案内付きなのに、もう少しうまく説明ができないものか? と、思う。
丸暗記の機械的な解説では、おもしろくない。
(そう思う人は、私ばかりではあるまい。
しかし、批判は易しいけれど、
人の心を惹きつける話は、
決して容易なことではないと、分かりつつも……。)

庭内を歩いていて、出会った紅葉。






南禅寺へ向かって歩く。
いつものことながら、人が多い。
バスも車も、多すぎる。
ひっそりとした晩秋を味わうことなど難しい。

手摺のない階段の昇り降りが困難になったことに気づく。
齢(よわい)84歳の悲哀!

以下、南禅寺周辺の紅葉。
楓の紅葉は盛りを過ぎている。
今年は、晩秋の訪れが早かったのだろう。









調子に乗って歩き続けるのはまずいと思い、
昼食でひと休み。
ご馳走を存分食べたいと思わなくなったのも、悲哀?!
それでも、昼食に鰻をいただいた。
(と、夕食が全く欲しくない。これがかなしい。)

路地を入って、喫茶店<フランソワ>で憩う。
以前、訪れれたお店。
今どき珍しい、昔ながらの音楽喫茶店である。
座席は多いが、他人の気にならないところがいい。
有名店の一つなのだろう、お客の出入りは、頻繁である。

コーヒーとケーキをいただきながら、
昔さながらの雰囲気を懐かしむ。









好きな眺め。
(水路の落ち葉)


ホテルの部屋から。
(夕景)




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