ぶらぶら人生

心の呟き

82歳

2015-01-22 | 身辺雑記
 開花をためらっていたロウバイの一つが、やっと花開いた。
 昨夜降った雨のしずく、一滴を留めて。

       

    (ピントのあった、もっと鮮明な写真を撮りたいのだが、なかなかうまくゆかない。)


 今日は、82歳の誕生日である。
 私にとっての新しい一年が始まった。
 
 健康寿命は、女性の場合、74歳とか。
 82歳まで健康でいられたのは、幸運なことだと思う。
 いわゆる平均寿命は86歳(女性)だから、そこまで生きながらえるのは容易なことではない。

 とにかく、今まで通り、<今日一日>の時間を味わいながら、生きてゆきたい。
 

 今朝の新聞のお悔やみ欄に、今年も賀状をいただいたFさんの名前が出ていて、驚いた。
 92歳とある。
 10歳の年長者であることを、訃報で知った。
 
 同じ職場で過ごした当時を思い出す。
 実に温厚な人柄だった。
 
 Fさんにお会いしたのは、県境の地であった。
 土地柄については、その地に行くまで全く知らなかった。

 「あれがA山、あれがM岳、あれがY川」

 と案内してもらったのは、半世紀前のことである。

 山里の四季を思い出す。
 夏になると、Y川で河鹿が鳴いた。
 哀愁を帯びた、その鳴き声が、今でも懐かしい。

 その地で、Fさんは生涯を終えられたのだ。
 きっと安らかに、天寿を全うなさったのであろう。

 今日また、<寒中見舞い>が届き、一瞬胸騒ぎがした。
 賀状の来なかった人からの訃報ではあるまいかと。
 しかし、違った。
 それは、Fさんと同じ92歳のNさんから届いた、正真正銘の寒中見舞いだった。
 <昨年 弟と妹が永眠しました>と、年賀欠礼のわけが印刷されていた。

 余白部分に、92歳とは思えない達筆で、

   <これからいかに生きるべきかに悩むより これからいかに死ぬるべきかに 悩みが変わりました>

 と、記されていた。
 思いは同じである。
 表書きは、力強い筆勢の筆字だった。

 S眼科で、偶然お会いしたのは、一昨年のことだったように思う。
 白内障の手術をしたと話しておられた。(私の手術より、かなり前だった。)

 92歳の訃報と、92歳の寒中見舞いの書状に出会う、今日であった。


 兵庫県高砂市のSさんから、思いがけぬ誕生日祝いが届いた。
 手紙も添えて。

 奈良に一泊の旅をしたと、奈良産の、趣ある3種の品が入っていた。
 すべて上品な絵柄の、布製の品である。

   
       ブックカバーと栞 奈良ふきん オーガニックコットンのハンカチ(テネリータ)
                    写真は、包装のままと実物

             


               


 旅先で、ふっと思い出していただいたようだ。
 その上、誕生日のお祝いまで買い求めてくださる、とは!
 
 お礼の手紙を、早々に送りたいと思っている。
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