ぶらぶら人生

心の呟き

「隠居大学」

2011-09-17 | 身辺雑記
          

 9月4日の朝日新聞で、天野祐吉氏編集の『「隠居大学」よく遊びよく遊べ』(朝日新聞出版)という本のあることを知った。

 早速、アマゾンに注文した。
 10日には届いていたのだが、暫く机の上に放置していた。
 昨夜、手にとって読み始めると実に楽しく、就寝までに読了した。
 天野祐吉氏については、朝日新聞の連載コラム「CM天気図」で、その名を知り、自由闊達な文章が気に入り、必ず読んできた。
 この本は、6人の著名人との対談集である。

   横尾忠則
   外山滋比古
   赤瀬川原平
   谷川俊太郎
   坪内稔典
   安野光雅

 詩文を読んだり、絵画に接したり、興味を持っている人たちである。
 語られる言葉の背景に、それぞれ個性的な生き方があり、お相手の天野さんを含め、蘊蓄のある語りには、えもいえぬ味があって面白かった。
 <隠居大学>とあるとおり、老境の生き方の話なのだが、若い人が読んでも楽しめるお話である。堅苦しさがなく、うふふと思わず笑いを誘われたり…。
 <よく遊びよく遊べ>と、サブタイトルにあるように、しかつめらしく生きるのではなく、自由を楽しんでいいんだよと語られているので、気が楽になる。
 特別な価値観の押しつけでないのがいい。
 私のように、勝手気ままに生きている人間にとっては特に…。

 上記の6人のうち、坪内捻典氏については、名前しか知らなかった。
 いかなる俳人なのか、どんな名句があるのか、無知に等しかったので、初対面の人の話を聞く、別の楽しみがあった。
 
 
 本の表紙に描かれた猫の絵が気に入った。
 私は、犬派というより猫派。
 しかし、猫を飼って猫に縛られたいとは思わない。
 ただ、生き方としては、猫的が好みに合っている。
 恣意に生きることを自責せず、意のおもむくままに日々を暮らしたい。
 自分自身が充足感を覚える過ごし方であれば、申し分ないと考えている。
 私は私の<隠居>を卑下することなく、私なりに生きてゆこう。
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