昨日、草花舎を出るときのことだった。
スーザンさんが草花舎で求められた器を手提げ袋に入れてもらわれた。
それを手にとってみると、意外に重量感があった。
そこで、私が「重たい!」と言った。
Yさんが、繰り返して、「重たい」と言われた。
スーザンさんが、「お も た い ?」と、反復された。
その時、Tちゃんが、
「<重い>でしょう。方言を教えては…」
と、言われたのだった。
<重たい>は、方言だったかしら?と、半信半疑だった。
瞬間的に、私は、<気分が重たい>とか<荷物が重たい>とか、よく使っているなと思いながら…。
最近の私は、高齢のせいもあって、何かにつけ自信を喪失し、自己主張も昔に比べれば控え目になった。
家に帰ったら、辞書を調べてみようと思った。
まず簡便な電子辞書を引いた。
どちらも、辞書に出ている。
「重い」は、「重し」の口語。
「重たい」は、「重たし」の口語。
いずれも、古くから使われていた言葉であることを確認した。
それにしても、どうして紛らわしい2様の言い方があるのだろう? と思いながら、今日、最も詳しい『日本国語大辞典』を調べてみた。
「重たい」の項には、
<目方が多い状態を表す。ほぼ「重い」におなじだが、意味、用法は「重い」よりせまい。↔軽い。
① 重い。目方がある。
② 物事の程度がはなはだしい。なみなみでない。重大である。
③ はればれしない。沈んでいる。浮き立たない。
④ 動き、働きがにぶい。てきぱきしない。生彩がない。
と、4項目を挙げて説明している。
ちなみに、「重い」は、①~⑪の説明がされている。「重たい」が、「重い」より用法の狭いことが、この数字からも分かる。
(Tちゃんに、このブログを読んでいただけると嬉しいけれど、忙しい日々だからダメだろう。後日、辞書をコピーしたものをお渡ししよう。)
何ごとにも、思い込みというのはある。
これも言葉の問題であるが、今日、テレビでインタヴューを受けた年輩の女性が、「騙(だま)かす」と言っていた。
私は、<「騙す」でしょう!? 「騙かす」は方言ではでしょ>と呟きながら、辞書を引いた。
私の思い違いであった。
「騙かす」という言い方は、正しい言い方として辞書に載っていた。
「騙くらかす」という言い方も、方言ではないと分かった。
凡庸な私は、言葉に限らず、この世の様々なことに関しても思い込みを信じ、誤謬を後生大事に抱え込んで死んでゆくんだろうなと、辞書を膝に乗せたまま考えた。
(添付写真 ホトトギス。花の数が増えてゆく。この花は蕾もいい。)
スーザンさんが草花舎で求められた器を手提げ袋に入れてもらわれた。
それを手にとってみると、意外に重量感があった。
そこで、私が「重たい!」と言った。
Yさんが、繰り返して、「重たい」と言われた。
スーザンさんが、「お も た い ?」と、反復された。
その時、Tちゃんが、
「<重い>でしょう。方言を教えては…」
と、言われたのだった。
<重たい>は、方言だったかしら?と、半信半疑だった。
瞬間的に、私は、<気分が重たい>とか<荷物が重たい>とか、よく使っているなと思いながら…。
最近の私は、高齢のせいもあって、何かにつけ自信を喪失し、自己主張も昔に比べれば控え目になった。
家に帰ったら、辞書を調べてみようと思った。
まず簡便な電子辞書を引いた。
どちらも、辞書に出ている。
「重い」は、「重し」の口語。
「重たい」は、「重たし」の口語。
いずれも、古くから使われていた言葉であることを確認した。
それにしても、どうして紛らわしい2様の言い方があるのだろう? と思いながら、今日、最も詳しい『日本国語大辞典』を調べてみた。
「重たい」の項には、
<目方が多い状態を表す。ほぼ「重い」におなじだが、意味、用法は「重い」よりせまい。↔軽い。
① 重い。目方がある。
② 物事の程度がはなはだしい。なみなみでない。重大である。
③ はればれしない。沈んでいる。浮き立たない。
④ 動き、働きがにぶい。てきぱきしない。生彩がない。
と、4項目を挙げて説明している。
ちなみに、「重い」は、①~⑪の説明がされている。「重たい」が、「重い」より用法の狭いことが、この数字からも分かる。
(Tちゃんに、このブログを読んでいただけると嬉しいけれど、忙しい日々だからダメだろう。後日、辞書をコピーしたものをお渡ししよう。)
何ごとにも、思い込みというのはある。
これも言葉の問題であるが、今日、テレビでインタヴューを受けた年輩の女性が、「騙(だま)かす」と言っていた。
私は、<「騙す」でしょう!? 「騙かす」は方言ではでしょ>と呟きながら、辞書を引いた。
私の思い違いであった。
「騙かす」という言い方は、正しい言い方として辞書に載っていた。
「騙くらかす」という言い方も、方言ではないと分かった。
凡庸な私は、言葉に限らず、この世の様々なことに関しても思い込みを信じ、誤謬を後生大事に抱え込んで死んでゆくんだろうなと、辞書を膝に乗せたまま考えた。
(添付写真 ホトトギス。花の数が増えてゆく。この花は蕾もいい。)
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