ぶらぶら人生

心の呟き

新たな気持ちで

2015-09-01 | 身辺雑記
     

 小雨の中、朝の戸外をのぞく。
 国道9号線を歩く子どもの姿が、はるかに見えた。
 傘をかざした子、閉じてしまった子どももいる。
 
 長い夏休みが終わって、今日、二学期が始まったのだ。

 一昨日、回覧板を届けてくれた、一年生のエミリちゃんも、あの群れのひとりなのだろう。

 「大きくなったね」
 と、私が頭を撫でると、
 「七つ!」
 と、返事。
 開いた左の掌に、右の指二本を添えて。

 私は、背丈のことを言ったつもりだったが、エミリちゃんの答えは、年齢のことだった。

 「背も、高くなったね」
 重ねて、背丈の伸びたことを話題にすると、
  <うん>と肯いた後、
 「あのね」
 と言って、エミリちゃんは、いきなり体を小さく丸めて、土間にしゃがみこんだ。

 「高校生になったらね、こんなに大きくなるの」
 と言いつつ、ぴょんと飛び上がって、大きさを表現して見せた。
   (いまだ、跳躍することで、成長を表現した子を知らない。実に、ほほえましい。)

 「おばちゃんよりも、ずっと大きくなるのね」
   (私は、近所の子どもたちと話す時、<おばあちゃん>とは決して言わない。<おばちゃん>で通している。)
 エミリちゃんは、私を見上げながら、未来の成長した自分の姿を想像している表情だった。

 可愛くて、あどけない小学生だ。
 回覧板を届けに来ては、楽しい話相手をしてくれるエミリちゃんだ。

 残念ながら、エミリちゃんの姿は、登校の列に見えなかった。
 小さい子どもは、先頭の方を歩いているのだろう。


 今日は、午前中に、二人の来客があった。
 ひとりはJA渉外課のHさん。
 話の大方は、事務的なことだったのだが、そよ風に吹かれているような、さわやかな時間であった。

 もうひとりは、ソコロシステムズのTさん。
 今日は、ひと月一度の訪問日である。
 PCの点検だけでなく、たくさんのことを教えていただいた。
 スマホのタッチ操作も、軽く指を触れればいいように、セットしなおしてくださった。
 いとも簡単に。
 おかげで、メールを打つのが楽になった。
 
 
 若い人たちとの会話では、当然の如く、体調不良のことなど、話題にもならない。
 そういう時間は、心も健やか!



 一方、今日は、哀しいことにも遭遇した。
 今朝の新聞で、知己の訃報に接したのだ。
 83歳の逝去。私より一つだけ年上である。
 1955年以来、60年の長い付き合いなので、寂しさは格別である。
 
 今年の賀状を取り出してみた。
 例年の賀状と違って、添え書きの一筆がないし、宛名の文字が本人のものではないことに気づいた。
 昨年から、体調はよくなかったのかもしれない。
 お互い、無事の証として、長年、賀状を取り交わしていたのだが…。
コメント
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