巣の中に、子ツバメがいるらしいと分かったのは、昨日である。
それを明かすように、巣の下には、糞が落ちている。
黒い頭が一つ見える
昨日以来、幾度も巣を観察するため、カメラを手にして、家横の庭に出てみるのだが、
好機をとらえることができない。
一度、親ツバメが巣に帰ってきたが、私の存在に気づいたのか、ひと時巣の中に全身
を隠してしまった。
そして、素早く飛び立った。
子ツバメの声も聞こえない。
口を大きく開けて、餌をねだる姿も見かけない。
「変な、怖い人がいるから、おとなしく、おとなしく、してるんだよ」
親ツバメは、全身で教えているのだろう。
厳しいしつけに、子ツバメは身動きもできなくなっているのかもしれない。
私が折角、共棲を認めてやっているのに!
とにかく、親ツバメの教育は、徹底しているらしい。
親子とも、警戒心が半端ではない。
私はただ、親子の情愛の深さを、この目で確かめたいだけなのに。
巣の近くまでは飛来するツバメたちが、私の姿を感知するや、身をひるがえして飛び
上がってしまう。
親ツバメの二羽が、せっせと餌を運ぶものと信じていたが、数羽が交錯しながら飛ん
でいる。
援助者がいるのだろうか。
塑像のように不動の姿勢で佇んでいても、ツバメたちは巣に近づかない。
結局、根負けするのは私である。
諦めて、高空を見上げると、電線の周辺で、数十羽が落ち着きなく飛び交っている。
その中に、巣の子ツバメの親もいるのだろうか。
見分けなど、私にはできない。
それを明かすように、巣の下には、糞が落ちている。
黒い頭が一つ見える
昨日以来、幾度も巣を観察するため、カメラを手にして、家横の庭に出てみるのだが、
好機をとらえることができない。
一度、親ツバメが巣に帰ってきたが、私の存在に気づいたのか、ひと時巣の中に全身
を隠してしまった。
そして、素早く飛び立った。
子ツバメの声も聞こえない。
口を大きく開けて、餌をねだる姿も見かけない。
「変な、怖い人がいるから、おとなしく、おとなしく、してるんだよ」
親ツバメは、全身で教えているのだろう。
厳しいしつけに、子ツバメは身動きもできなくなっているのかもしれない。
私が折角、共棲を認めてやっているのに!
とにかく、親ツバメの教育は、徹底しているらしい。
親子とも、警戒心が半端ではない。
私はただ、親子の情愛の深さを、この目で確かめたいだけなのに。
巣の近くまでは飛来するツバメたちが、私の姿を感知するや、身をひるがえして飛び
上がってしまう。
親ツバメの二羽が、せっせと餌を運ぶものと信じていたが、数羽が交錯しながら飛ん
でいる。
援助者がいるのだろうか。
塑像のように不動の姿勢で佇んでいても、ツバメたちは巣に近づかない。
結局、根負けするのは私である。
諦めて、高空を見上げると、電線の周辺で、数十羽が落ち着きなく飛び交っている。
その中に、巣の子ツバメの親もいるのだろうか。
見分けなど、私にはできない。