ぶらぶら人生

心の呟き

国字の話

2010-06-19 | 身辺雑記
 昨日、ソコロのSさんが、パソコンの点検に来てくださった。
 雑談の折、<国字>の話になった。

 中国から伝来した漢字には、必ず音読みがあり、日本語の意味を表す訓読みのあるのが普通である。
 例えば、<木>の音読みは<モク・ボク>、訓読みは<き・こ>であり、<国>の訓読みは<コク>、訓読みは<くに>である。

 何気なく漢字との区別をつけずに使用している文字の一つに<国字>がある。
 漢字に似せて日本で作られた文字が<国字>と呼ばれている。
 漢字ではない証拠に、原則として音読みがない。
 (<働>は国字だが、<はたらく>という訓読みの他に、<ドウ>という音読みを持つ例外的な文字である。)

 昨日、Sさんとの話題が<国字>に至った経緯は思い出せない。が、その話をしながら、平素何気なく遣っている文字の成り立ちを面白く思った。
 そして、Sさんが帰られた後、メモ用紙に国字と思う文字を書き出してみたのだった。辞書で確認しながら…。

 国字の文字作りに当たっては、漢字の会意文字の成り立ちを応用しているものが多いようだ。

  峠(とうげ) 裃(かみしも) 垰(たお) 鞐(こはぜ)
    
  凪(なぎ) 凧(たこ) 凩(こがらし)

  辻(つじ) 込(こ・む) 辷(すべ・る)

  杜(もり) 杣(そま) 枠(わく) 榊(さかき) 樫(かし)

  鮗(このしろ) 鰯(いわし) 鱈(たら) 鰹(かつお)

  躾(しつけ) 鴫(しぎ) 襷(たすき) 畑(はたけ) 畠(はたけ) 怺(こら・える)

  等など。ゆっくり思い出せば、まだまだあるはず……。


    × × × × × × × × × × × × × × 


 今日の紫陽花。
 わが庭にある三種とも、ほぼ盛りとなった。
  

     

     

     
コメント
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