ぶらぶら人生

心の呟き

6月の庭 (枇杷の実とバラ)

2009-06-15 | 草花舎の四季
 草花舎の紫陽花を眺めている途中、見上げた枇杷の木が、黄色い実をたくさんつけているのに気づいた。生り年らしい。(写真①)
 
 その梢を見上げながら、心の中で、
 <あるがまま>
 と、ふと呟いていた。
 それは、草花舎へ出かける前に読んでいた書物(五木寛之・帯津良一の対談『生きる勇気 死ぬ元気』)に出ていた言葉である。

 帯津良一医師と懇意だった太極拳の指導者、故・楊名時という方が、常々言われていたとして、次の言葉が記されていた。

 「頼みますよ。私は生きるも死ぬも、あるがままですから」
 
 そして、帯津先生の病院で、死を迎えられた楊さんの最期は、その言葉通りに<あるがまま>を貫かれ、立派であったと。(第2章「理想の死にかた」)

 その<あるがまま>を、呟いていたのだった。
 枇杷の木を見ていて、思わずその言葉を思い出した背景には、木々の、花々の、あまりに自然な姿に、<あるがまま>を感じたのであろう。
 最近は、私自身の死について、以前より考える時間が多くなった。年齢的に当然というか、むしろ遅すぎるくらいかもしれないけれど。

    <空手来 空手去>(コン ショウ ライ  コン ショウ チ)
   ≪何ももたずにこの世に生を受け、何ももたずにこの世を去ってゆくのだ≫

 という楊名時さんの言葉も紹介してあった。それも思い出していたのだった。
 <空手去>は、最期の形として、理想に思える。
 なかなかそうはゆかないだろうけれど……。

 
 前庭の片隅には、すっくと伸びた茎に、バラが愛らしい花を咲かせていた。その後ろの黄色い花は、入り口にも咲いている「ヒペリカム・アンドロサエマム」だと思う。(写真②) 
 

          ①

                   ②
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6月の庭 (紫陽花の庭)

2009-06-15 | 草花舎の四季
 草花舎に出かけた。
 今日も、

   (と、書いて、昨日のお天気は? と、頭をかしげる。
   昨日は、他用もあってグラントワに出かけ、ついでに、すでに見ていた
   中尾彰展をもう一度見たのだった。
   その後、ポニーで昼食。
   そこで、思いがけぬ知己に会った。
   遠い日、同じ職場の上司だった人である。
   92歳だという。まだ車を運転しているとの話。
   「お酒は完全にやめました」
   と、なんだか自慢そうに言われた。
   どんな動機があったのか?
   酒豪であり、格別、酒好きの人だった。
   それにしてもお元気なものだと感心した。
   多分、昨日のような偶然は、これから先、訪れないだろう。
   会おうとしない限り、偶然はそうあるものではないのだから。

   その後、ショッピングセンターで、お米など持ち重りのする買い物をし、
   車で帰ってきたのだった。
   さて、お天気は?
   日傘を持っていたようだから、時折、陽の差す天気だったのだろう?)

 (今日も、)晴れ間ののぞく、さわやかなお天気だった。
 草花舎は、今、紫陽花の季節。
 入り口から、前庭、横庭、裏庭へと、紫陽花を眺めて歩いた。
 盛りには、まだ少し間のある気配であった。
 来週訪れるときには、さらに華やいでいることだろう。
 とりあえず、今日の趣をカメラに収めておいた。(写真①~⑯)
 球状の紫陽花よりも、額紫陽花の方が多い。
 漠然と眺めていると似てみえる紫陽花だが、微妙な違いがあるようだ。その葉も、斑入りであったり、厚みが異なっていたり……。

 そうだ、今日は草花舎の庭で啼く鶯の声を聞いた。声の辺りを見上げていると、木から木へすばやく飛んだ。枝に止まった気配なので、息を潜めてその木に向かって移動した。が、鶯は再び飛び立ち、後方の高い梢の繁みに姿を隠して、鋭く啼いていた。

 裏庭から入り口に引き返したとき、スーザンさんが来られた。
 もう一度、一緒に紫陽花の庭を歩いた。
 一週間ぶりに、食事を共にした。

 窓辺にそよぐ風が、快い昼下がりであった。
  

        ①

                     ②

        ③

                     ④

        ⑤

                     ⑥

        ⑦

                     ⑧

        ⑨

                     ⑩

        ⑪

                     ⑫

        ⑬

                     ⑭

         ⑮

                     ⑯
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