ぶらぶら人生

心の呟き

12月の庭 (窓の外)

2008-12-12 | 草花舎の四季
 初冬の気配は、どこに吹き飛んでしまったのだろう?
 今日も一日、小春日和の暖かさであった。

 一昨日(10日)、久しぶりに草花舎に出かけた。この日も、同じくコートの要らない、春さながらの、のどかなお天気であった。
 庭の逍遥に冬を感じることもなかった。
 ただ、今は花が少ない。草木の休眠期である。華やぐ前の静かな佇まいが、変化の兆しを宿して静かである。

 食事をしながら、窓の外を眺める。
 和らいだ日差しの中、風景が白っぽく、穏やかであった。

 「スーザンさん、今日、夕方に帰られます」
 と、T ちゃん。
 なんとなく9日と思っていたのは、私の記憶違いだったらしい。
 「今日だったのね」
 「フランスは雪で、離陸が2時間遅れたそうです」
 はるかな国の、雪の風景を想像する。

 「また日本語が怪しくなっているかも……」
 と、笑いながら、T ちゃん。
 多分そうであろう。スーザンさんの日本語は、なかなか上達しない。
 非連続的な語学学習だから無理もない。
 それでも、T ちゃんの助けを借りて、今後も、一緒に日本語会話を勉強したり、文化について語り合ったりすることになるだろう。
 「15日の午後は空いてるけど、スーザンさんはどうかしら?」
 と、私の都合を話しておいた。
 いずれT ちゃんを通して、返事があるだろう。

 百歩ほどの距離に住みながら、言葉の壁に遮られ、互いに意思疎通が図れないのは、残念なことである。
 スーザンさんの不在中に、少しは英会話力を高めておこうと思っていたのに、3週間は瞬く間に過ぎてしまった。
コメント
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