初冬の気配は、どこに吹き飛んでしまったのだろう?
今日も一日、小春日和の暖かさであった。
一昨日(10日)、久しぶりに草花舎に出かけた。この日も、同じくコートの要らない、春さながらの、のどかなお天気であった。
庭の逍遥に冬を感じることもなかった。
ただ、今は花が少ない。草木の休眠期である。華やぐ前の静かな佇まいが、変化の兆しを宿して静かである。
食事をしながら、窓の外を眺める。
和らいだ日差しの中、風景が白っぽく、穏やかであった。
「スーザンさん、今日、夕方に帰られます」
と、T ちゃん。
なんとなく9日と思っていたのは、私の記憶違いだったらしい。
「今日だったのね」
「フランスは雪で、離陸が2時間遅れたそうです」
はるかな国の、雪の風景を想像する。
「また日本語が怪しくなっているかも……」
と、笑いながら、T ちゃん。
多分そうであろう。スーザンさんの日本語は、なかなか上達しない。
非連続的な語学学習だから無理もない。
それでも、T ちゃんの助けを借りて、今後も、一緒に日本語会話を勉強したり、文化について語り合ったりすることになるだろう。
「15日の午後は空いてるけど、スーザンさんはどうかしら?」
と、私の都合を話しておいた。
いずれT ちゃんを通して、返事があるだろう。
百歩ほどの距離に住みながら、言葉の壁に遮られ、互いに意思疎通が図れないのは、残念なことである。
スーザンさんの不在中に、少しは英会話力を高めておこうと思っていたのに、3週間は瞬く間に過ぎてしまった。
今日も一日、小春日和の暖かさであった。
一昨日(10日)、久しぶりに草花舎に出かけた。この日も、同じくコートの要らない、春さながらの、のどかなお天気であった。
庭の逍遥に冬を感じることもなかった。
ただ、今は花が少ない。草木の休眠期である。華やぐ前の静かな佇まいが、変化の兆しを宿して静かである。
食事をしながら、窓の外を眺める。
和らいだ日差しの中、風景が白っぽく、穏やかであった。
「スーザンさん、今日、夕方に帰られます」
と、T ちゃん。
なんとなく9日と思っていたのは、私の記憶違いだったらしい。
「今日だったのね」
「フランスは雪で、離陸が2時間遅れたそうです」
はるかな国の、雪の風景を想像する。
「また日本語が怪しくなっているかも……」
と、笑いながら、T ちゃん。
多分そうであろう。スーザンさんの日本語は、なかなか上達しない。
非連続的な語学学習だから無理もない。
それでも、T ちゃんの助けを借りて、今後も、一緒に日本語会話を勉強したり、文化について語り合ったりすることになるだろう。
「15日の午後は空いてるけど、スーザンさんはどうかしら?」
と、私の都合を話しておいた。
いずれT ちゃんを通して、返事があるだろう。
百歩ほどの距離に住みながら、言葉の壁に遮られ、互いに意思疎通が図れないのは、残念なことである。
スーザンさんの不在中に、少しは英会話力を高めておこうと思っていたのに、3週間は瞬く間に過ぎてしまった。