日除けにゴーヤー

　妹に会った日、食事や喫茶のあと、妹宅にも訪れた。
　「これ見て」
　と、妹がリビングのカーテンを開けると、ゴーヤーが窓を覆っていた。日除けをかね、食材としても役立つのだから、一石二鳥というものだ。
　涼やかな緑が窓に広がり、かなり大きくなったゴーヤーがぶら下がっていた。黄色い小さな花も見える。（写真）
　昨年は、朝顔を植えていたのだが、今年はゴーヤーに変えてみたと……。

　姉妹とはいえ、ずいぶん生活のパターンや趣味が異なるものだ。ゴーヤーの栽培は、妹の夫が主役なのだろう。が、妹も広い庭に、草花を楽しみながら育てている。
　私には、土に親しみ、植物を上手に育てるという才能も努力も足りないのだが……。
　妹は、もう幾年もの長い歳月、点字を通して社会奉仕もしている。
　私の方は、社会に背を向け、ただひたすら無為を楽しむのみ。

喫茶店で ２ （葡萄）

　妹と訪れた喫茶店の前には、葡萄の房が垂れ下がっていた。（写真）
　６月の始めには、花の咲いていた房に、立派な実がなっているのだった。
　ラズベリー同様、植物の着実な成長の姿に感心する。
　当地は、葡萄の産地だが、木になっている葡萄を眺めるチャンスは乏しいので、この店先の、わずかな土地を利用した果実栽培を面白く眺めた。
　葡萄の他に、ラズベリー（前回のブログ）やブルーベリーの実もなっていた。

喫茶店で １ （ラズベリー）

　先日（１７日）、妹に会って食事をしたあと、席を移し喫茶店にも立ち寄った。
　その店先に、ラズベリーの実が熟し始めていた。（写真）
　植物に弱い私に、妹は、
　「ラズベリーね」
　と、教えてくれた。
　前回、友達と同じ喫茶店に入ったときには、ラズベリーは花を咲かせていたのではなかっただろうか。あれはいつだったのだろう？　と思いながら、ブログを過去に遡ってみた。６月の始めであることが分かった。お店の前に、白い花が咲いていた。何の花だろう？　と、友達と眺めた。あれがきっとラズベリーの花だったに違いない。
　とすれば、６月の始めに見た花が、すでに実となり、幾つかの実は黒ずんで完熟の気配さえ見せているのだ。
　烏兎怱怱！　私の周辺には、なんだか充足感のない日々が流れてゆくばかり……。それに比し、植物の世界の、なんという確かな歩みであることか。

　妹と私は、コーヒーとケーキを注文した。そのケーキの上には、赤と黒の果実が乗っていた。黒い実は、完熟したラズベリーだったが、思いのほか酸味が強かった。赤い実も、見た目はラズベリーに似ていたが、そちらは甘く加工が施され、口にまろやかな甘みを運んでくれた。