ブログスカウト さんの案件で参加させていただいた 東洋羽毛工業 さんの 白河工場見学ツアー のレポートその3です。
布団の外側の布地の裁断を行う機械です。
布地の織りミスや柄の色付けのエラーなどを、人の目で厳しくチェックしています。
裁断されたものをさらに慎重にチェックしています。
裁断された生地を縫製しています。
マウンテンキルトと言う縫製方法で、ボックスごとにあみだくじのように縫われているとのこと。
大変技術の要る作業で、ベテランの人でも一日に3枚程度しか仕上げられないというのを聞いてびっくり。
敷布団は上部で通気性に優れた平織り(ブレイン)
掛け布団はやわらかく光沢のある朱子織り(サテン)という具合に
用途によって生地を使い分けているそう。
実際に縫われた掛け布団生地を見せていただきました。
ボックス状に縫われていますが、オリジナルの特許製法 マウンテンキルト により
交差部分がつぶれない仕上げになっています。
マウンテンキルト は、キルトマスを山形に設計したキルトで
表裏の縫い目がずれて重ならないので、熱が逃げにくく優れた保温性が確保できます。
この製法により、羽毛に偏りが出ない上に、交差部分も高さを保つことができ
しっかりと膨らんだふかふかの布団に仕上がります。
またボックスの部分には、厚めのテープが縫い込まれていて、より丈夫に仕上がっています。
このメッシュ部分を通して、機械によってダウンが送り込まれていくそうです。
ループも共布を使ってきれいに仕上げられています。
ベテランの人でも、一日3枚しか縫えないというのが納得の、しっかりとした仕上がりです。
次は、縫われた生地に羽毛が送り込まれていく行程です。
機械によって決められた量が、しっかりと送り込まれ、ふかふかに膨らんでいきます。
最後に周りを縫う処理をして布団の出来上がり。
出来上がった布団を金属探知器に掛けます。
針の付いたダミーを使って、あえて金属探知機に引っかかる実験をしましたが
流れることなくきちんとストップ!
最後にまた人の手と目で、念入りに最終チェックです。
こうやって出来上がった布団たちです。
すべての工程を眺めて来た後にこれを見ると、とってもいとおしく見えました。
工場内でもたびたび見かけたこの紅葉の柄は セレーノ と言うシリーズ。
華やかだけど何だか落ち着く素敵な柄で、表裏別柄がおしゃれ。
セレーノ は、生地・羽毛・縫糸にいたる全てが、国際的な統一安全性規格
エコテックススタンダード100 の基準をクリアした製品です。
エコテックスの認証を受けた抗菌防臭加工と
防ダニ加工生地を使用した羽毛布団を提供しているのは
日本では 東洋羽毛 さんだけだそうです。
また東洋羽毛さんは、交換保証、クリーニング、リフォーム、不要布団の下取りなど
アフターサービスへ対応も充実しています。
エコテックススタンダード100 の基準クリアといい、独自の品質基準 Dマーク といい
厳しい基準をクリアして世に出ている、東洋羽毛さんのお布団たちの品質の高さを目の当たりにして
自分自身の羽毛布団に対する、これまでの認識の浅さを痛感しました。
羽毛布団の品質には、かなりの差があるらしいということは分かっていても
こうやって製造工程を、実際に目にする機会はめったにないことですから
本当にいい体験をさせていただきました。
このような機会を与えてくださった、ブログスカウト様、東洋羽毛様、ありがとうございました。
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東洋羽毛工業 白河工場見学ツアー 原料品質へのこだわり