ブログスカウト さんの案件で参加させていただいた 東洋羽毛工業 さんの 白河工場見学ツアー のレポートその2です。
工場に着いてまず、会社の概要や歴史、についての説明を受け
その後は、縫製→精毛→仕上げ→検査の順に工場内を回ったのですが
今回のレポートは便宜上 原料編 と 製品編 に分けて、2部仕立てでご紹介していきます。
一度に多くの情報が頭の中を飛び交ったので、うまく整理できていなかったらごめんなさい。
東洋羽毛工業 さんでは、原羽毛にこだわり
製品ごとに輸入先を変えた、良質な羽毛を輸入していますが
そこからさらに長年培った技術を駆使して、さらに厳選された高品質の材料に仕上げて行きます。
工場内のようす
原毛倉庫
世界各地から集められた原毛はまず G4分離機サイロ と言うところに送り込まれ
比重の違いを利用して、4種類の原羽毛に分けられます。
次に 前除塵機 に掛け、ゴミ、不純物、未熟羽毛などを取り除きます。
サイクロン 内で羽毛を渦巻き状に飛ばし、さらに不純物を除去し
内部に取り付けられた磁石で、羽毛に絡んだ金属も取り除きます。
次に 冷却除塵機 にかけられ乾燥時の熱を取り、さらに残ったホコリを取り除きます。
こういうゴミが取り除かれた後は 全自動洗濯機 に入れられ
特殊洗剤を使って、洗毛およびすすぎが行われます。
そののち、120℃の温度の 乾燥機 にかけられ乾燥および殺菌・消毒処理が行われます。
これによって羽毛の保温力・衛生度・耐久性がアップします。
最後に G2調整機 にかけられ、最終工程としてダウン率の調整と
さらに不純物を取り除くことで、品質の安定した羽毛が出来上がります。
至れり尽くせりの工程で仕上がった、ふわふわの真っ白い羽毛が見えます。
工場の外には、汚水を川に流せる品質の水として再処理する設備も整っていました。
また 検査室 にもおじゃまして、品質についてさらに学ばせて頂きました。
同じ羽毛でも、品質によってかさ高が違います。
かさ高検査の様子 羽毛の上から重りを乗せて沈む様子を測定します。
見事Dマーク基準最高値、18センチ以上の高品質!
業界基準を上回る厳しい13項目もの検査基準を設け それに合格した製品だけに付けられるのが Dマーク
左 ダウンとスモールフェザー 右 不純物やその他の羽毛類
洗浄前の羽毛と洗浄後の羽毛の、水の透明度の違い
頭の中が科学的に出来ていないので、うまくレポートができていないとは思いますが
羽毛布団を選ぶにあたって、一番心配な原料の羽毛に対して
東洋羽毛工業 さんでは、ここまでこだわり抜いていらっしゃるということが
しっかりと伝わってくる、感動の嵐の工場見学でした。
布団に加工されてしまったら、中身はもう見えない世界ですから
限りないまでのの品質へのこだわりを目の当たりにして、大きな信頼が湧きました。
さて次は、縫製品質へのこだわり編です・・・・
※ 関連記事 東洋羽毛工業 白河工場見学ツアー その1
東洋羽毛工業 白河工場見学ツアー 縫製品質へのこだわり