のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

マイスターとお呼びください。

2007年08月13日 22時04分26秒 | 日常生活
夏が来ると、必ず楽しんでしまう恒例行事があります。
それは「蝉探し」。
ミンミンミンミンやかましくけたたましく命の限り叫んでいる
蝉の声が間近に聞えると、木を見上げ、蝉の姿を確認する遊びです。




・・・もう立派な大人なんで「蝉取り」まではしません。
でも、気分だけは夏をもっと満喫したい。
夏休みっぽく浮かれてみたい。
季節を味わうことに貪欲なのりぞうの苦肉の策。
ものすごく夏を実感できる楽しい恒例行事です。

まあ、結局は反射神経ですが。
どうものりぞうも人並みに本能を持ち合わせているようで
普段と違う音に体が素直に反応してしまうのです。
ねずみを見つけた猫が反射的に腰を落とすように
蝉の声を聴くとすぐに木を見上げてしまうのりぞう。
条件反射ってすごい。
のりぞうの本能を発揮する場所の勘違いっぷりもすごい・・・。

そういうわけで、のりぞうの夏の通勤スタイルは
常に心持ち上を見上げた60度顎スタイルが定番です。
クリスティ(?)の45度に負けてられませんわよー。

いちいち立ち止まって木を見上げていると、
時間がいくらあっても足りないので90度で見上げるのではなく
60度で常に少し前を見上げてるところがポイント。
ここには絶対いるはず!と確信がもてるほど
賑やかな木に関しては、同じく60度の目線で
名残惜しそうに木を振り返るのもポイントです。

ちなみにのりぞうが「蝉探し」なる新しい遊びを開拓して早7年。
声を限りに、今まさに鳴いている蝉の姿を見かけられたことが
ほとんどありません。自分で開拓した遊びにも関わらず、
のりぞうはこの遊びが驚異的に苦手なのです。
声はすれども姿は見えず。
この声の主は本当に存在しているのやら。
毎年、蝉の鳴き声とその姿との反比例の関連性に疑問を抱いてます。


・・いえ、疑問を抱いて「おりました」。
長年の努力がついに報われましたっ。

週末の嬉野旅行にて「蝉探し」の巨匠を発見!
灯台下暗し。高校時代の友人が蝉取りのマイスターでした。
ほんの少し木を見ただけで、ざくざくと蝉を発見してくれます。
熱心にレクチャーをしていただいたところ
本日の会社からの帰り道では、蝉をざくざく発見!!

なんだ。声がするところにちゃんと蝉はいるのね。
すごい。すごい。
蝉がざくざく見える。
おお。あっちにもこっちにも!!こんにちは☆

大興奮で「蝉探しの巨匠」にメール。
「ありがとう!おかげで蝉を見つける確率が飛躍的に高まったよ!
 なんかコツが掴めたかも。」

即座に戻ってきたメール。
「はあ・・・。そんなところで感謝されても素直に喜べない・・・。」


・・・あふれる感謝を物憂げにつき返されちゃいました。
この喜びを共有してくれる方、大募集。
・・・まあ、共有するような遊びじゃないんですけどね。
とことん、ひとり遊びが得意なのりぞうです。

グッジョブ!

2007年08月13日 20時57分13秒 | テレビ鑑賞
■グッジョブ!
■出演
 松下奈緒、市川実日子、徳重聡、水野真紀
 サエコ、田中美里、村川絵梨
■NHK午後23時~(5日間連続放送)
■脚本:大森美香
■ストーリ
 中堅の建設会社である「佐嶋建設」本社の営業二課を舞台に
 仕事を頑張る女性たちを描いたドラマ。「ハイパーOL仮面」と呼ばれる
 主人公・上原草子と周囲の人たちの関わりを爽やかに描いている。

■感想 ☆☆☆☆☆
 4月の新番組改変前に一週間集中放送していたドラマが
 夜中に再放送されていました。
 大森脚本だったので外れナシのはず、と思って見始めた前回、
 その面白さは予想以上で夢中になって見てました。
 再放送はしっかり全話録画です。

 働く女性の話ですが、いわゆる「キャリア志向」の女性ではなく
 一般職のOLの話です。制服を着て、事務が主担当業務で
 残業はせずに定時きっかりに帰るような女性社員の仕事の話。
 「仕事中心」に生活はしない。プライベートは大事にする。
 でも、仕事をおざなりにするわけではなく、自分の仕事に
 誇りと責任を持っている主人公たちは、ものすごく格好よいOL集団でした。

 仕事とプライベート、どちらが大事なのか優先順位をつけるのではなく
 プライベートでいいことがあれば、仕事も頑張れる
 仕事がうまくいけば、気持ちよくプライベートを楽しめる、というふうに
 相互がうまく影響しあって、よりよい結果を生み出せるよう
 奮闘している彼女たちの姿は肩肘張ってなくて、いつも自然体。
 勿論、失敗して落ち込むことも、周囲との関係がうまくいかなくて
 イラつくことも、自分の仕事に自信が持てずに思い悩むこともあります。
 それでも「これが私」「これが私の仕事」と明るく切り替えることが
 できる登場人物たちは、みんなとても爽やかでした。

 登場人物たちひとりひとりは個性がはっきりしていて
 こんな子、いるよねと共感できる子達ばかり。
 しっかり者で課のメンタル面のサポートを一手に引き受けている
 デキるOL、上ちゃん。
 仕事はきちんとできるけれど、少々物言いがぶっきらぼうな南。
 恋愛至上主義で機械が大好きなニオカちゃん。
 本が大好きで人付き合いが少々苦手な先輩社員、村田さん。
 ものすごくいい子で、いつも一生懸命なんだけど失敗が多い直ちゃん。
 受付から異動してきたお嬢様、小久保さん。

 全く違うタイプの面々なのに、それぞれの言い分や生き方に
 共感できるってすごいと思う。自分とは全く違うタイプの人だけど
 その言い分も分かる、と素直に納得、共感できます。
 それは、彼女たちの主張が「我儘」ではなく、
 人に合わせられるところ、合わせられないところを
 色々と考えた上での主張だからなんだろうな。

 30分×5話で終わらせるのは絶対に勿体無い!
 ぜひぜひ続編お願いしたいドラマです。

ダ・ヴィンチ コード(上)(下)/ダン・ブラウン

2007年08月13日 20時56分04秒 | 読書歴
■ダ・ヴィンチ コード/ダン・ブラウン
■ストーリ
 閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに
 明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来、ある秘密結社に
 より守られてきたベールをはがすものだった。殺人の被害者は、古くから
 連綿と続くその秘密結社の総長。彼は死の直前、不気味な暗号を犯行現場に
 残していた。その暗号を解くことができるのは、被害者の孫娘で著名な
 暗号解読者でもあるソフィー・ヌヴーと、高名な象徴学者のロバート・
 ラングドンのみ。ふたりは事件の容疑者となる一方で、ヌヴーの祖父の
 殺人事件のみならず、彼が守り続けてきた、古くから伝わる驚くべき
 秘密の謎をも調べ始める。

■感想 ☆☆☆
 長い長い間、借りっぱなしにしていた本作品。
 「読み始めたら止まらなくなるよ」という言葉に警戒心を抱き
 なかなか手が出せずにいましたが、ようやくようやく読み終えました。
 ごめんよ、ぽこりん!ありがとー、ぽこりん!!

 前評判どおり、読み始めたら目が離せません。
 ハラハラドキドキ、手に汗握るストーリ展開で
 次にどうなるのかが知りたくて、どんどんページをめくりました。

 西洋美術と宗教に関する色んな薀蓄は読んでいるだけで
 賢くなっているような錯覚を味わせてくれます。
 暗号を次々に解き、西洋美術への新たな視点を付与してくれる上巻は
 その鮮やかな謎の解明にすっきり。思わず拍手したくなります。
 一方で執拗に追いかけてくる警察や謎の刺客の様子に
 どきどきさせられっぱなし。最後の最後まで本当の敵は誰なのか
 誰が黒幕なのか分からず、楽しむことができました。

 普段、あまりこういった「ドキドキハラハラエンターテイメント」を
 読まないのですが、難しいことを考えずに楽しく読み終われました。
 読み終わった後に、世界史の教科書や資料集を見たくなること
 間違いなしです。この作品のどこからが「事実」でどこからが「創作」
 なのか、確かめたくなります。

その角を曲がれば/濱野京子

2007年08月13日 20時55分11秒 | 読書歴
■その角を曲がれば/濱野京子

■ストーリ
 いろいろなことがある15歳。私たちは私たちのすべてを伝えることも、
 知ることもできない。理解することもできない。
 本が好きな杏、バドミントン部のエース・樹里、甘えっ子キャラの美香。
 クラスでは「仲良し3人組」だけど、ときには、お互いの気持ちが
 読めないときもある。受験、恋、家族、友情。三者三様の思いを抱いて
 過ごす最後の中学生活。

■感想 ☆☆
 驚いた。自分の学生時代を振り返ってみて、彼女たちとの違いに。
 私はどちらかというと、あっさりとした友人関係を築くことが多く
 自信を持って「親友」と呼べるほど、濃い関係は築けない。
 「お互いの生活」があって「それぞれの趣味」があって、
 でも気は合うから学校の休み時間は共有して。
 だから、トモダチの全てを知りたい、とかトモダチの全てを独占したい、
 とか、そういう感情が友人関係でも存在するなんて夢にも思わなかった。
 友情というよりは恋愛関係みたいな3人の微妙なバランスは
 もの珍しかったけれど、でも、こんなふうな感情を友人に抱いている
 女の子って本当にいるのかな?と疑問に思った。

 確かに読んでいると「オンナノコ」という印象を受けるけれど
 私の周囲を見る限り、女同士の友情はもっとずっと男っぽい。
 彼女たちに感じる違和感は年代的な違いのせいなのだろうか。
 そういうふうに割り切ることも出来ず、なんだかよくわからない
 モヤモヤを抱えてしまった。