のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ダ・ヴィンチ コード(上)(下)/ダン・ブラウン

2007年08月13日 20時56分04秒 | 読書歴
■ダ・ヴィンチ コード/ダン・ブラウン
■ストーリ
 閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに
 明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来、ある秘密結社に
 より守られてきたベールをはがすものだった。殺人の被害者は、古くから
 連綿と続くその秘密結社の総長。彼は死の直前、不気味な暗号を犯行現場に
 残していた。その暗号を解くことができるのは、被害者の孫娘で著名な
 暗号解読者でもあるソフィー・ヌヴーと、高名な象徴学者のロバート・
 ラングドンのみ。ふたりは事件の容疑者となる一方で、ヌヴーの祖父の
 殺人事件のみならず、彼が守り続けてきた、古くから伝わる驚くべき
 秘密の謎をも調べ始める。

■感想 ☆☆☆
 長い長い間、借りっぱなしにしていた本作品。
 「読み始めたら止まらなくなるよ」という言葉に警戒心を抱き
 なかなか手が出せずにいましたが、ようやくようやく読み終えました。
 ごめんよ、ぽこりん!ありがとー、ぽこりん!!

 前評判どおり、読み始めたら目が離せません。
 ハラハラドキドキ、手に汗握るストーリ展開で
 次にどうなるのかが知りたくて、どんどんページをめくりました。

 西洋美術と宗教に関する色んな薀蓄は読んでいるだけで
 賢くなっているような錯覚を味わせてくれます。
 暗号を次々に解き、西洋美術への新たな視点を付与してくれる上巻は
 その鮮やかな謎の解明にすっきり。思わず拍手したくなります。
 一方で執拗に追いかけてくる警察や謎の刺客の様子に
 どきどきさせられっぱなし。最後の最後まで本当の敵は誰なのか
 誰が黒幕なのか分からず、楽しむことができました。

 普段、あまりこういった「ドキドキハラハラエンターテイメント」を
 読まないのですが、難しいことを考えずに楽しく読み終われました。
 読み終わった後に、世界史の教科書や資料集を見たくなること
 間違いなしです。この作品のどこからが「事実」でどこからが「創作」
 なのか、確かめたくなります。


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
公然の秘密 (JQ6PAQ)
2007-08-20 04:02:10
この話に出てくる「西洋美術と宗教に関する色んな薀蓄」は、
フィクションまたは最近の研究からはやや遅れたものが多いよ。
あんまり鵜呑みにせんように。

ちなみに、作品中に出てくる「秘密文書」とやらは、持っています。
もう数十年前から明らかになっている文書類で、現代の宗教会議では「前提」たる基本知識として扱われているよ。
いくつかは日本語版もあるので、興味があるならいつか見せよう。
中には、日訳が岩波書店から出版されているものもあり。
「秘密」でも何でもありゃせん、笑えるな。
返信する
お返事☆ (のりぞう)
2007-08-22 23:13:01
■JQ6PAQさん
 ま、フィクションだからね。小説。
 鵜呑みにするも何も、記憶力がないからねー。
 気軽に読みました。
 どきどきできたし、大満足。
返信する
おいらは (JQ6PAQ)
2007-08-23 02:01:35
この本を読んで非常に怖くなったよ。

基礎的なもので十分やけど、キリスト教の基本知識がないとこの話の衝撃性は分からんはずやけど…

欧米でヒットしたのは、キリスト教が(読者が信者さんであるかどうかは別としても)文化としてベースにあるから。
知識もないのに鑑賞できんやろう。

どうして日本人も挙ってこれを「驚いた」「感動した」などと言うのか。
現代日本人の衆愚性が露わになったと感じる。
それが怖い。

例えば、「ムハンマド(マホメット)が女やった」とか「アラーは女神である」とかいう話が日本で出版されても、一般的な日本人は見向きもせんはず。
こういうことと同じレベルの話やと思うが…

余談。
マグダラのマリアがイエスと男女的な仲であったというのは、正統的キリスト教学でも(否定するために、とはいえ)かなり研究されている。
一般に「マグダラのマリアがイエスに片想いをしていた」というくらいまでは正統派学者も容認している。
そこで…
そういう流れで作られている賛美歌も多くあり、
でもどうにか日本語訳ぼかしてある歌も「新生讃美歌」にはいくつかある。
(訳には苦労したもんや)
探してみよー、夏の宿題やな。
返信する

コメントを投稿