また失恋

福岡から離れていった高校時代の先輩方が福岡に集結したため
友人との旅から戻ったその足でもつ鍋やに直行しました。
お店に到着し、まさに入ろうとしたその時。
見覚えのある方々が目の前に現れました。

「あれ？のりぞう？」
「あー。ちょうどいいタイミングやね。」
「まさにグッドタイミング。うまかったぞー。」

・・・・・む、無念。間に合わず・・・。
ふん。福岡在住ですもの。
もつ鍋のひとつやふたつ食いっぱぐれたって痛くも痒くもないやい　涙。
どうせ温泉に入りすぎて、湯あたりをしてたため
お腹なんてちっとも減ってなかったのです。
のりぞうから太る機会を取り除いてくださった神様に感謝せねば。

と、言いつつ二次会のお店へ。
まあね。お酒は別腹だもんね。
それに、これだけ福岡以外の人たちが集まってるんだもの。
ちゃんと目にその姿を焼き付けておかなければ。




・・・・焼き付けるまでもありませんでした。
ちっともお変わりなく。
相変わらず個性的な方々の集団で。
その強烈な個性に凡人のりぞうは吹き飛ばされそうになりました。

話題の中心は新婚さんふたり。
写真を拝見しながら、新婚旅行話などを楽しく詳しく伺っていると、
先輩のひとりが
数ヶ月前の結婚式でのひとコマを思い出してくださいました。

「そういえば、あのブーケの期限は着々と迫りよるんやないと？
　もう諦めて俺と結婚すればいいやん。」

イヤですよ！
のりぞう、未だに「結婚」には夢を抱いているのです。
恋愛を「面倒くさい」と言い放つ殿方とは結婚できません！

「いい加減、諦めりって。
　あんたも恋愛に対して、ちっともがんばってなかろうもん。
　この辺で手を打ちって。」

きーっ！！
なんてことを！
のりぞう、常に恋愛に対してガツガツしてますよ。
毎年、お正月には「今年こそガツガツする」という年間目標を掲げて、
道行く殿方も真剣にチェックしてますことよ？

「大体、毎年「ガツガツする」という目標を掲げなおしとるってことは
　毎年、達成できてないってことやろうもん。諦めりっちゃ。」

・・・・く。痛いところを突きおって。
返す言葉が見当たりません。

悔しいので、方向転換を図り、
「よし！じゃあ、潔く諦めて、
　今年の年末当たりどどーんと結婚しちゃいましょうか！」
と、明るく提案をしてみたところ

「・・・・ごめん。せめて、来年の夏までは待って。
　まだ諦めがつかんわ。」
と、躊躇された上に、しっかりと断られました。





ちょっと！！どゆこと？！
今までの熱烈アプローチはいずこに？！
熱烈アプローチされてたのは、のりぞうのほうなのに！
完全に「同窓会で久しぶりに出逢った同級生にふられた人」
みたいなポジションになってるじゃないですか！！

のりぞうのお願い三カ条。
人を勝手に「振られ女」にするのはやめていただきたい。
発した言葉には、きちんと責任を取っていただきたい。
いや、むしろ心にもない言葉を発することをやめていただきたいっ。