のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

おいしいプロポーズ

2006年06月25日 23時09分56秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的2006年春クール4位
■日曜夜21時放送
■出演:長谷川京子、小出恵介、小池栄子、
    小林麻央、サエコ、橋爪功

■ストーリ
 長谷川京子演じるしなやかで勝気な女シェフと、
 小出恵介演じる勢いのある世間知らずのヤングセレブ。
 未知数だらけの、ちょっとコミカルで波乱いっぱいの
 ラブストーリー。・・・・だそうですよ。

■感想
 えー。文句言いつつも好きですよ。
 こういう先が見えるラブストーリー。
 主人公のカップルがのりぞう好みだと、文句なしです。

 そういう意味で今回は目の保養代わりに毎週見てました。
 ハセキョー、かわいい。。。。
 モデルから女優になった当初、
 「モデルのときはあんなにかわいかったのに
  最近はなぜ?どうして?」
 と思ってたのが嘘のよう。今回のハセキョーは
 本当に美しくて美しくて、のりぞうが恋に落ちてました。

 年下のヤングセレブ(って言葉が恥かしい気がするんですが)
 を演じた小出君も大変、一途で一直線で素敵でした。
 やはり恋愛ドラマは男性に一生懸命になってもらわねば。

 しかし、なんと言っても注目していたのは
 前半に出演していた小林麻央ちゃん。
 最近ののりぞうは小林麻央ちゃんの演技から目が話せません。
 「こりゃ、ひどいや・・・」とつぶやいてしまった
 デビュー作から徐々に演技がうまくなってきているような
 気がしないでもない麻央ちゃん。けれどもまだまだ水準に
 達していないような気もする麻央ちゃん。
 「めざまし土曜日」で見る彼女がかわいらしいだけに
 頑張って欲しくて、いつも肩に力を入れてみてました。

 ハセキョーと麻央ちゃんが心にのこったドラマでした。
 でも数年後には忘れてるんだろうな、このドラマの存在を。
 そんなドラマです。

富豪刑事デラックス

2006年06月25日 22時56分31秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的2006年春クール2位
■木曜夜21時放送
■出演:深田恭子、山下真司、夏八木勲
    西岡徳馬、寺島進、升毅、

■ストーリ
 とてつもない大金持ちの神戸美和子は警視庁捜査一課の刑事。
 常人には思いつかないような金持ちならではの捜査で
 事件を解決していく。

■感想
 こういうふうに気合を入れて作り上げられた
 ばかばかしいドラマは大好きです。
 作り手の意気込みが普通のドラマとは違う気がします。

 2005年冬クールに放映され、好評だった「富豪刑事」の
 続編。デラックスバージョンということで、馬鹿馬鹿しさに
 拍車がかかっていて大好きでした。

 もう、こういうドラマは何も考えずに、
 だらだらと楽しむのが一番。ひとりで見てようが、
 夜中だろうが気にせず、笑ってみるのが一番。

 とはいえ、前回の作品は馬鹿馬鹿しさの中に
 ダークな匂いもしてそこが好きでした。
 今回はそのダークな部分が薄まった感じでそこが少し不満。
 やはり続編は難しいのかなー。

 でもフカキョンがかわいらしいので、それで満足です。

鉄コン筋クリート/松本大洋

2006年06月25日 22時22分44秒 | 読書歴
■ストーリ
 宝町に住む少年、シロとクロはネコと呼ばれ、他の町でも
 恐れられる存在。学校にも通わず、暴力で金を奪い取る
 荒んだ生活を繰り返していた。そんな中、宝町に
 「子供の城」という不思議なビルができた。昔からあったものが
 どんどん消えていく。いつものことと気にしてはいないつもりの
 クロだったが、シロはどうやら町が変わっていくことに
 気づいているようだった。

■感想 ☆☆☆
 男性漫画の絵柄が苦手だ。トーンを使わずに筆で緻密に
 書かれる背景。その緻密な画面構成が胸に迫りすぎて
 苦手なのだ。まして暴力が話に絡みすぎると、俄然
 読むスピードが遅くなってしまう。
 そういうわけで同期から借りた漫画にも関わらず、
 熟成期間を設けてしまった。

 が、「GOGOモンスター」があまりに面白かったため
 「鉄コン筋クリート」にも興味がわき、ようやく手に取った。
 そしてそのままノンストップで読み終えた。

 光と影、そして「古いもの」と「新しいもの」が混在する街は
 そのまま現代の日本だ。私たちが失いつつあるもの、そして
 新しく得ようとするもの、直面しつつあるものが
 漫画の中に再現されている。

 光があるから影が存在する。
 影が存在するから光が存在感を発揮する。
 どちらか一方がなくなると、その存在価値を失ってしまう。
 その危ういバランスの上に成り立つふたつの関係が痛々しい。
 シロを守るために自分の手を汚すクロ。
 そしてシロを守れないかもしれない、と涙を流すクロ。
 シロのためにシロを手放し、ひとりで生きる決意をするクロ。
 徐々に壊れていくクロ。

 一方、シロはその純粋な心でクロのすべてを包み込む。
 クロの悲しみも虚無感もすべてを受け入れ、クロにないものは
 自分が持っているから大丈夫だ、と言い放つシロ。
 クロが自分を失って壊れていく様を遠く離れていても
 分かってしまうシロ。
 クロが最後の一線を越えようとするとき、初めて
 クロを求めて泣き叫ぶシロ。

 クロとシロ。光と闇。
 それは、単体では存在できない関係、そして、
 お互いにお互いを必要とする関係なのだ。
 
 クロはすんでのところで闇にとりこまれず、こちらの世界に
 とどまる。けれども自分の手に闇の痕跡は残る。
 私たちは常に覚えていなければいけない。
 自分の中に常に闇があることを。
 簡単に闇の世界に転ぶことができることを。

 街は変わっていく。いくら古い町が気に入っていても
 新しいものは常に入ってくる。
 けれど、どんなに変わっても世界には光があふれている。
 こちらの世界に私たちをひきとめる「何か」はずっと存在する。
 そのことも覚えて、私たちは街を、街にすむ住民を愛し続けたい。