のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

LoverAlbum/クラムボン

2006年06月19日 22時50分39秒 | 音楽鑑賞
01.PRAYER(original:矢野顕子)
02.That’s the Spirit(original:Judee Sill)
03.As long as he lies perfectly still(original:The soft machine)
04.外出中(original:SUPER BUTTER DOG)
05.波よせて(original:Small Circle of Friends)
06.サマーヌード(original:真心ブラザーズ)
07.Across the Universe(original:The Beatles)
08.ナイトクルージング(original:フィッシュマンズ)
09.以心電信 - You’ve Got to Help Yourself - (original:YMO)
10.I Am Not A Know It All(original:BOW WOW WOW)
11.カルアミルク(original:岡村靖幸)
12.おだやかな暮らし(original:おおはた雄一)
13.I Shall Be Released(original:THE BAND)

私の周囲で絶賛されているこのアルバム。
クラムボン初のカバーアルバムです。
アルバムの表紙は郁ちゃんによる
これまた脱力テイストの文字とイラスト。
この表紙がクラムボンのテイストをすべて表現していると思う。
それぐらい彼ららしい。

原色もパステルカラーも極力使おうとしない。
どこまでも「生成り」にこだわる。そんなイメージ。
あくまでも「人の声」と「楽器」のナチュラルな共演を楽しむ。
共感して楽しもうとする彼らの姿勢が私は好きだ。

あまりにも「クラムボン」色に染まっていて原曲が一体、
だれのどんな曲なのか分からず(ていうか、音楽には疎いんです。)
ちょっくら調べてみて驚いた。
なんたること。なんて個性的な面々。
それらをここまでクラムボン色に染めてしまう彼らの個性にも驚く。
原色にもパステルカラーにも決して負けない生成りの存在感。

あたたかい声と穏やかな演奏と彼らの音楽に対する愛情が
じんわりと伝わってくる。
一度、オリジナルバージョンもゆっくり聴いてみたい。
でも、私にとってはもはやこちらが「オリジナル」なのだ。

GoGoモンスター/松本大洋

2006年06月19日 22時35分30秒 | 読書歴
■ストーリ
 小学生の立花雪は、見えぬものを見、聞こえない音を聞く少年。
 一年生の時から全く周囲に理解されず、友達もいない。
 彼は少子化で空き、立入禁止になっている学校の4階が
 「かれら」の居場所だという。用務員の老人ガンツが唯一の理解者だ。
 3年生の新学期、廃校になった近くの小学校から4人の転校生が来る。
 その中の一人鈴木誠が雪の隣になり、少しずつ心の交流を持つが
 邪悪なものに世界も自分も次第に侵されていくと感じている雪は・・・。

■感想 ☆☆☆☆☆
 深い。ものすごく深い。
 一度読んだぐらいでは理解できたとは到底思えない作品世界が
 目の前に繰り広げられる。詩的で幻想的で現実的な世界。
 読後に広がるこの想いが「幸福」なのか「寂しさ」なのか
 自分の気持ちすら掴めない不思議な感覚に襲われた。

 主人公・雪が見る「スーパースター」や「彼ら」は
 「穢れない子ども」の象徴なのか。
 それとも危うさ漂う「狂気」の世界の象徴なのか、
 それすら私には分からない。大きくなるにつれて、
 彼らを感じなくなってしまう雪は徐々に追い詰められていく。
 「脳味噌がカチカチに固まって、内蔵はぐずぐずに腐ってしまう」
 大人に自分もなっているのかもしれないと恐れる。

 追い詰められ、追い込まれた雪を誘い込む闇の世界。
 闇に取り込まれる雪に聞えるハーモニカの音。
 それは、雪にとってただひとりの同年代の友人、誠が
 彼のために吹くハーモニカの音。
 誠は「スーパースター」も「やつら」も信じていない。
 そういった話をする雪を薄気味悪く思っている。
 けれども、雪の純粋さ、穢れない部分に惹かれていく。
 それは「スーパースター」が見えてしまう雪。
 通俗的で大人が好む「いい子」の他の同級生たちとは
 一線を画す雪だ。誠には雪には見える世界は見えないけれど、
 本能で感じ取るのだ。
 彼が立っているところがどんなに危ういところなのか。

 誠のハーモニカの音に闇から抜け出すことができた雪は
 世界からメッセージを受け取る。

 「聞えるかい、ユキ。 今度は君の番だよ。
  咲く時間が来た。  そのときがきた。
  君の花が咲くよ。  その時が来たよ。」

 大人の世界の入り口に立つ雪はこれからどんどん
 こちらの世界になじんでいくだろう。
 きっと、彼は以前ほどの孤独を感じない。
 自分が異世界の人間のように感じることもない。
 けれど、彼はきっともう「大勢の友人」を感じることもない。

 私には分からない。私が読み終わった今、
 雪に対して抱いている感情が「寂しさ」なのか「安堵」なのか。
 けれど、私は雪も誠もIQもガンツも愛しいと思う。
 彼らのように不器用に生きていきたいと思う。

いざ勝負!

2006年06月19日 20時54分33秒 | 日常生活
金曜日。久々に自分のダメ人間ぶりに心底落ち込んで
妹に助けてメールをだしました。

「元気?ワタクシはだめだめです。
 せめてアナタ様にはがんばっていただきたいですわー。」

妹からも即効返事が届きました。

「あたしもだめだめ。久々に落ち込んじゃったよ。」

さすが姉妹。バイオリズムが似通っています。

「よし!日曜日にどっちがダメ人間か勝負だっ。」

というわけで、昨日は実家に帰って
妹とダメ人間勝負をしてきました。

結果、妹にあっさりと勝ってきました。

「あぁ。。。。それは痛いねぇ。
 ごめん。フォローできんわ・・・・。」

身内からも完全否定されるのりぞう。
もし、魔法が使えるならば金曜日に時間を巻き戻して
もう一回やりなおしたい・・・・。

ま、しょうがないのです。
そんな日もあるのです。
幸い、のりぞうにはだめ人間振りを競ってくれる
貴重な妹もいるので、もう少しがんばってみます。


ちなみにダメ人間っぷりの詳細を
このブログに書く勇気はさすがにありません。。。。