のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

遭遇しすぎ

2006年06月04日 22時07分18秒 | 日常生活
会社の方や仕事関係の知り合いとの遭遇運の高さを
特技に入れてもいいのではないかと思いつつあるのりぞうです。
福岡市で一番の繁華街に出かけても
家の近くをうろうろしているだけでも
なぜか会社関連での知り合いに遭遇します。

思えば実家に帰ったときでさえ、
近くの電気屋さんで後輩に二度も遭遇しました。
お互いに両親を伴っていただけに
かなり気恥ずかしい瞬間。

今朝も教会に行く途中、隣の部の部長と遭遇。
爽やかなランニング姿で会社の中とは
一味もニ味も異なる姿が凛々しく
ちょっぴりうっとりしつつ挨拶をいたしました。

・・・いえ、あちらが気が付かなければ
のりぞうもスルーするんですけどね。
こういうときってなぜか目があっちゃうんですよね。

続けて、研究会で知り合った他社教育担当者の方と遭遇。
子供さんと一緒に公園まで「よーい、どん!」をされている途中で
そのほのぼのとした姿に朝から癒されました。

そして、昼過ぎ。
家の近くの商店街で今年の新人くんと遭遇。
自転車ですれ違う瞬間にのりぞうに気づいた彼は
商店街の真ん中で

「うぉーーーーーーーーーっ。」

と、吉田栄作ばりの雄たけびを披露してくれました。



・・・・驚きすぎじゃないこと?

休日に会社の方々と遭遇するのは
新鮮だったり、面白い反応を見れたり、で
実はささやかな楽しみのひとつです。

菊葉荘の幽霊たち /角田光代

2006年06月04日 21時31分41秒 | 読書歴
■ストーリ
 友人・吉元の家探しを手伝いはじめた「わたし」。
 吉元が「これぞ理想」とする木造アパートはあいにく満室。
 住人を一人追い出そうと考えたふたりだが、六人の住人たちは、
 知れば知るほどとらえどころのない不思議な人間たちばかり。
 彼らの動向を探るうち、やがて「わたし」も吉元も、
 影のようにうろつきはじめている自分に気づく。

■感想 ☆
 角田さんは大好きな演劇集団「キャラメルボックス」とも
 縁のある方なので、以前から気になっていた作家のひとりだ。
 そして昨年見て、その迫力と暗さと怖さに衝撃を受けた映画
 「空中庭園」の原作者でもある。
 本当は「空中庭園」を探していたのだが、こちらの作品の
 タイトルに惹かれて手に取った。

 タイトルから、ちょっぴり風変わりな住人が住む
 下宿屋さんで起こる不思議な出来事、というような話を
 勝手に推測し、興味をそそられた。
 何より、ぱっとページを開いたところにあった吉本の科白に
 いたく共感してしまったのだ。

 「そこの家を見た瞬間に「ここに住む」って思えるところに
  住まないと。今、住んでる家はそんな感覚がなかったのに
  妥協して住んだんだ。だから、こんなに早く追い出されることに
  なっちゃったんだよ。」

 かなりうろ覚えではあるが、こんな科白。
 そう。「住むところ」も出会いなのだ。
 間取りや日当たり、設備も大切だが、何より大切なのは
 「この部屋なら好きになれる!」という直感。
 
 というわけで、かなり楽しみに読み始めたものの
 まったく受け付けない世界観に驚いた。
 世界観に、というよりは、たかだか小説にも関わらず、
 その小説の中の登場人物に拒否反応を示している自分に驚いたのだ。

 タイトルから勝手に推測したあらすじも見事なまでに裏切られ
 繰り広げられるのは怠惰なフリーターや自分の世界に
 引きこもり気味の大学生の「未来」が見えにくい毎日。
 「未来」を見ようとしていない登場人物たちにとにかく苛々させられる。

 どの登場人物にも感情移入できない。
 それどころか、どの登場人物にも嫌悪感を抱いてしまう始末。
 読んでるだけで気持ちが悪くなってくる。
 行動を見ているだけで眉間に皺が寄ってくる感覚。
 とにかく苦手。

 読んでいる最中は生理的に受け付けないという感覚しかなかったが、
 何がだめだったのかを読後、冷静になって考えてみた。
 それでも、やはり何がダメだったのかわからない。
 残っているのは「生理的な不快感」。

 文章が苦手、というわけではない。そのため、他の角田作品に
 改めて興味がわいてきた。
 

蹴りたい背中 / 綿矢りさ

2006年06月04日 21時03分21秒 | 読書歴
■ストーリ
 長谷川初実(ハツ)は、陸上部に所属する高校1年生。
 気の合う者同士でグループを作りお互いに馴染もうとする
 クラスメートたちに溶け込めないでいる。そんな彼女は
 同じくクラスの余り者、にな川とひょんなことからよく話すようになる。
 彼は、ファッション雑誌のモデル「オリチャン」の熱狂的なファンで
 初実が彼女と会ったことがあるという話に強い関心を寄せる。

■感想 ☆☆
 なんてことのない日常の話の連続で、話の盛り上がりなどはない。
 それでも、主人公の人物造詣、というか、彼女が感じている
 葛藤や焦りが見事に共感ができるものばかりで、
 恥かしい失敗を隠し撮りされていて、その映像を見せられているような
 そんな感情を味合わされた。

 クラスの輪の中に自分から入ることができずにいる主人公は
 自分がクラスで浮いていることも、中学時代の友人が少しずつ
 自分から離れていっていることもきちんと認識している。
 自分の状況も、自分がクラスメイトから友人になりたい、と
 思われるような子ではないことも、すべてを自覚した上で

 「自分は友人を選ぶタイプ。
  しかも趣味がいい。だからクラスメイトのような
  レベルの低い子とは友人になれない。」

 と、さも自分が友人を選んでいるかのように
 自分が周囲を拒絶しているかのように話す。
 そのプライドの高さ、そのコンプレックスの複雑さから
 目が離せなくなった。
 こちらから近づいていけない自分の臆病さから
 目をそらさなければ保てない心のバランスも
 周囲を見下すことで守り続けるプライドも
 その部分だけを見ているととてつもなく嫌な子。
 けれど、その裏には「自分が心を許せる友人がいない寂しさ」とか
 「本当は友人が欲しいのに、グループに入りたいのに
 入れないでいる焦り」とかが見え隠れしていて
 だから、「嫌な子」にはならない。

 そして、似たように「クラスのあぶれもの」にも関わらず
 初美とはまったく異なるにな川。
 彼は自分が「あまり者」であることをまったく意識していない。
 そのことで傷つてもいない。だから初美は彼から目が離せなくなる。
 気になってしまう。

 自分の世界と折り合いをつけているにな川に対して
 初美は、「自分以上にクラスメイトと遠いところにいる」
 という「侮蔑」や自分が抱いている焦りなどと無縁の「羨ましさ」を
 感じているのだろう。そして、そういう憧れや侮蔑が
 すべて混じって、彼が気になって気になってたまらなくなる。

 けれど、自分の中の感情の変化には気づけない。
 クラスメイトのグループ変動などは客観的に冷静に観察できているのに
 自分自身の気持ちにはにぶい。クラスメイトに「恋だね」と
 指摘されても気づかない。認めない。認めたがらない。

 そのどこまでも不器用な初美がなんとなく愛しい。
 けれども苛々する。そんな小説だった。

ごもっとも

2006年06月04日 09時17分17秒 | 日常生活
金曜日は採用試験合格者との懇親会でした。
今回も個性的な面々ばかりで楽しいひと時。
今年は料理もおいしく、幸せに過ごしています。

もっとも、名前と顔を覚えるのが苦手なため
そして、話のとっかかりを作ることが苦手なため
懇親会に参加して、きちんとお役に立ててるのか
参加するたびに疑問は募るばかりです。

今回はなぜか適齢期にさしかかっているのりぞうの
「結婚/恋愛観」について話をふられました。

・・・くっそう。後輩め。
話のねたに困って、こっちに話を振りやがったな。

いけない、いけない。心がすさんでます。
「純粋にのりぞうさんのことが心配なんですよ!」
という彼の言葉を信じなきゃ。

ま、そんなわけで、結婚や恋愛について
なぜか初対面の学生君たちと熱く語り合いましたよ。

議論の果てに学生君からいただいたアドバイス。

「(結婚も恋愛も)なさりたいなら、
 なさればいいじゃないですか。」

・・・丁寧な言葉で投げやりなアドバイス、ありがとう。
つまるところ
 「こんなところでうだうだ言ってないで
  したきゃすればいいやん。」
ってことですね。

・・・ごもっとも。
そういう正直なご意見、大好きです。

しかし、その直後、後輩からは
「でも、のりぞうさんって
 がんばればがんばるほど空回りしそうですよね。」
と言われました。


・・・そちらも、ごもっとも。

あ、こんな話ばかりしていたわけではありません。
きちんと学生君たちの近況や趣味や学業などについても
お話うかがってまいりました。
基本的に合格された方は、がんばりやさんで真面目な方が多いので、
素直にいろんなことを話してくださいます。

前回より人数も少なかったため、
今回の参加者の顔と名前は割りと覚えられた自分に大満足。