のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

アテンションプリーズ

2006年06月28日 23時21分07秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的2006年春クール1位
■火曜夜21時放送
■出演:上戸彩、真矢みき、錦戸亮
    相武紗季、小日向文世

■ストーリ
 美咲洋子は幼い頃から「女の子とおままごと」より
 「男の子とプロレスごっこ」が楽しかったという“オトコ女”。
 ボーイッシュで破天荒な現代っ子の美咲がひょんな事から
 意地を張り、全く柄でもない男性陣の憧れの存在
 “キャビンアテンダント”を目指すことになる。

■感想
 終わってみれば、最も楽しみに見ていた作品となっておりました。
 こんなはずではなかったのに。
 軽い気持ちで見始めた上に、前半部分はヒロイン美咲さんの
 ハイテンションぶりと破天荒ぶりにうんざりしていたのです。
 こんな人とは絶対一緒に働きたくない。魅力を感じない。

 しかし、ワタクシ、どうにも「単純な」ドラマに弱い模様。
 少しずつ少しずつ成長していく主人公の姿に
 もうあっけなく感動していました。
 特にラスト3回は、うるさかった上戸さんも落ち着いた
 しゃべり方になり、「キャビンアテンダント」として、
 女性として魅力的にになっていたため、ごくごく普通に
 楽しんでました。

 ところで、このドラマでは、ヒロインを通して、
 「話し方」「姿勢」「言葉遣い」の重要性を私も実感
 させられっぱなしでした。緊急事態でも声を抑え、
 早口にならず(てんぱらず)おちついて話すだけで、
 女性としての品がワンランクアップするんですね。
 見習わなければ。

 最終回、厳しかった教官にヒロインがお礼を言うシーンは
 上戸さんと真矢さんの涙をこらえる演技に感動。
 ・・・でも、自分の職業と重ね合わせ、身につまされてしまい
 素直にその感動に身をゆだねることはできませんでした。
 「厳しく怒ることができる」ってすごい。
 その厳しさを分かってくれる生徒に成長させられるって
 なお、すごい。

 正直、キャビンアテンダントという職業にはまったくもって
 魅力を感じませんが(時間が不規則だし、飛行機に乗らなきゃ
 いけないし)それでも、これだけの訓練を経て、プロになる
 彼女たちの職業に対する愛情には好感をもてました。

 ちなみに小泉孝太郎さんのこういうはじけた演技は
 大好きです。途中でおもらししちゃったところでは
 どこまで崩れるつもりだ・・・と心配しましたけど。

文車日記―私の古典散歩/田辺聖子

2006年06月28日 23時10分36秒 | 読書歴
■内容
 田辺聖子自身が好きな古典文学に関するエッセイ。
 古典を楽しむ人にも初心者にもお勧めのエッセイ。

■感想 ☆☆*
 読書が好き、と公言しておきながら、私の読む本のジャンルは
 偏っていて、「本が好き」ということに少々おこがましさを
 感じている。

 だからだろうか。こういう本に関するエッセイや
 本に関するうんちく話、そして本に関する資料集などを
 ぱらぱらと読むのがとても好きだ。
 まだ読んだことのない本にわくわくし、面白そうな本に
 心ときめかせ、次に読みたいと思う本を探すひととき。
 まさに幸福な瞬間。

 この文車日記でも「古典」と呼ばれる作品の中から
 数多くの本が紹介され、興味をそそられた。
 読んでみたいと思う本が増える喜びを味わえた。

 田辺さんの本に対する愛情が随所からわってくる。
 彼女の博識ぶりに舌をまく。かなわないなぁと思う。
 本に対する愛情も本に関する知識量も。

 けれど、私は他人が本に愛情を寄せている姿を
 見るのもすきだ。「同士よ!」という気分になる。
 会ったこともないのに、一緒に本について
 語り合っているような気分になる。
 そういう「嬉しさ」も味わえた作品。