上の写真、ニセコの大谷地で見かけたウツボグサ(シソ科)。
これは日本各地で見られる花だそうですが、
私にとっては初めての珍しいものです。
笹原の中でひと際目立つ、紫色でした。
下はオオウバユリ。北国のユリ科の植物です。
漢字で書けば、大姥百合。
花図鑑には「漢字名は花が咲く頃に葉(歯)がないことによるという」
とされているのです!
この花が1.5mもの高さになって、暗い林の中で咲いていると
薄気味悪くてあまり好きでない・・という北海道人もいますが、
この漢字名のイメージも影響しているのではないでしょうか。
ともあれ、こんな名をつけられたユリも気の毒です。
一方、かつては、このユリの根から採れる澱粉が
アイヌの人たちの重要な食料源となっていました。
きっとおいしいユリ根であるに違いありません。
そんな視点からこの花を眺めれば、
また、印象も異なってきます。
7月下旬のニセコでは、あちらこちらでオオウバユリが花盛りでした。
北海道人の風上にもおけないですね。(笑)
まあ、花といってもほんとうに地味なので、あまり人気はないかもしれません。
でも、その立姿は凛としていて、わたしは美しいと思うのですが。
コメントをありがとうございます。
春さまの「屯田物語」のタイトルバックはステキなオオウバユリのお写真でしたね。
群落が見事ですね。
7月25日に屯田防風林へ行ってみたのですが、オオウバユリはほとんど終わっていました。