生活指導

階下から掃除機の音がしている。オバサン朝から忙しそう。ちょいとからかってやるか。

携帯を鳴らすが中々出ない。ははぁ　聞こえないんだなおっ掃除機の音が止んだぞ。

「えっ？そんな事自分でやんなさい忙しいのに！」電話に出たオバサンムッとした声。

「牛乳の出前お願いします」なんて何時もの調子で言ったのに、オバサン機嫌が悪い。

何時もなら「ハイハイ少々お待ちください」なんて相手をしてくれるのに今日はまずかった。

昨日は雪が降ったしオバサン忙しいはずだ。夢さんだってずっとパソコンの前で忙しい。

「少しは動きなさいよ。おとうさんの為を思って言ってるのよ。お尻にタコが出来るわよ！」

俺だって何時もこうじゃないよとは思えども言い返したりしない夢さん。

オバサンだって本気で言ってる訳じゃない。ひとしきり喋ったオバサン気が済んだかな？