連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

メグの気持ちがよく分かった

2019-11-02 | 妻の闘病

妻のリハビリ専門病院への転院が決まった。

転院先の病院は、必需品は全て持ち込むのが原則となっている。

ふたりの嫁さんは、着る物を揃えたり買い物に走ったりと大忙し。

男は役に立たなくて、邪魔にならないように小さくなっている。

やがて彼女達は面会に出掛けた。女同士の方がよかろうと夢さんは遠慮した。

今日はすごく具合が良さそうで色々話をしてきたそうだ。

夜になって行って見ると、なるほどよく喋るし頭もはっきりしているようだ。

「しっかり食べなきゃ駄目よ」と、介助されながら夕食は完食したそうだ。

「ほー、凄いじゃん」食べられるようにさえなればね。

「メグの気持ちが分かったわ」そうか、あれも食べさせるの大変だったからな。

「お尻が痛いの治ったら、リハビリ頑張るわ」そうだそうだその意気だ!

声はまだか細いが、目をクルクル動かして考えながら喋っている。

顔色も悪くない。だんだんと普段のオバサンに戻りつつあるようだ。いいぞ!

「じゃ帰るからね」すっかり肉が削げて痩せ細ってしまった手を撫でる。

「気をつけて帰ってね」そんな事も言えるようになったか・・・順調だね 

見てよママ!アタシもノエル君ちで頑張ってるよ。

うんと食べて元気になるからね、ママも沢山食べなきゃダメだよ。

ノエルです。ボクもメグと競争で食べてるよ。負けたくないからね。

しっかり食べるようになって偉いって、うちのママに褒められた。