連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

プライド

2014-03-11 | 家ごはん
「今日のは上手に出来たと思うわ、どうかしら?」自信ありげなオバサン。
さばの味噌煮は、身の照り具合といい、煮汁の加減といい、見た目もすごく美味しそう。
「どれどれ・・・・あーいいね」味噌と鯖の絡み具合がすごくいい。美味いよ

「これって煮る前に骨を取ったらどうなのかな?」オバサンの顔が急に険しくなった。    
「骨なんか取ったらバラバラになっちゃうでしょ」「バカね!」と言わんばかりだ。
「ゆっくり食べればいいでしょ、急ぐ訳じゃないんだから」皮肉かよ
「お箸を使って骨を取るでしょ?それも指先の運動になるんだって」
「なんでも自分で出来るようにしなきゃ駄目よ」なんでそんな話になるんだ 

魚の食べ方なんざぁ、お前さんに講釈されなくたって分かってるよ
だいたいなんだよ、呆けるだの、指の運動だのって、そんな歳じゃねぇや!

とは思えども、そこはそれ、大人の対応をする夢さん。
「そうだな、段々そうなっていくのかな」だと。あきれるぜ

ひじきの煮物はオバサン得意。人参、油揚げ、大豆、ささ身など具だくさん。 
中でもコロっとした鳥のささ身と、ふっくらとした大豆が入っているとついニッコリ。
時々、鳥のささ身がちく輪に変わる事がある。これはこれで美味しい。   

菜の花のおひたしは色が鮮やか、これも夢さん大好き。「みんな高くて嫌んなっちゃうわ」
家計をやりくりする主婦の本音が出た。大雪が降った後だしね。感謝してますよオバサン。