連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

今朝は姑さんの顔

2014-01-05 | Weblog
恒例の新年会も終わって、普段の静けさが戻った我が家。 

おせちの残りをつつきながら二人だけの朝食。

お年玉の袋を前に、オバサン嬉しさ半分ながら、少し浮かない顔。

「お年玉なんて気にしなくていいからね。みんな大変なんだから」

それぞれ住宅ローンを抱えているし、孫達も金の掛かる年齢になってきている。

それが分かっているだけに、前々からそう言ってきたのだが、そうも割り切れないらしい。

中でも、いちばん稼ぎの少なさそうな末っ子夫婦は、兄貴夫婦達の何倍も置いていく。

オバサンと夢さんに、帰り際にそっと手渡してくれるのだが、頑として引っ込めない。

大変だろうにな・・・・毎日必死に仕事をしている姿を思うと胸が痛む。

今迄に貰った分はずっと袋のまま取ってある。勿体なくてとても使えるものではない。  

「困ったわよね、でもいいんじゃないかしら貰っておけば」

何かの時に、出来る事をしてやればいいと、オバサンは言う。それしかないね。

「でもあれよねぇやっぱりお嫁さんによるのかしらね?」ほ~ら出た。

立ち上って障子をいっぱいに開ける夢さん。朝陽がいっぱいに射しこむ。

「 眩しいわぁ」顔の前に手をかざすオバサン。ではなかった今朝のあんたは”姑さん”