岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

間の岳(南アルプス)登山(日本百名山 99座目)その2

2024年07月28日 | 岳と登山

令和6年7月28日(雨)

今日の当地は朝から雨で1時間当たり2~6mm程度で豪雨という程でもありません。なので今日も大谷翔平の試合を観戦しながら旅のデータを整理しています。

という事で掲題について、記事を上げていきます。サブタイトルは「天空(標高3000m)の縦走路」です。

登山日は7月23日です。朝4時ごろに起きてというか、周りの人たちが起きるのが早くて皆、出かける準備でバタバタしていて已む得ず起こされるのです。自分は間ノ岳に行って戻って来るだけなので急ぐ必要もありませんが騒々しいので起きます。小屋の外に出てみると夜半に雨が降っていましたけど清々しいですね。ご来光は鳳凰3山の上に出ました。時間は4時44分でした。

富士山も今日はよく見えています。この地域は百名山(甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、北岳、間ノ岳、農鳥岳(200名山))が沢山密集していて今日歩くコースは只管、それらの山を見ながら歩くことになります。流石、富士山は格好良くて神々しいですよね。ただ、周りの登山家さん達から話を聞くと誰も富士山には行かないと言ってましたね。それはルール無視や傍若無人の外国人観光客が多いので皆行かないと言ってましたね。行政も何故、入山規制の厳格化や不良外国人の締め出しを行わないんだろうかと言ってますね。此処は日本なんだからしっかり管理してほしいものです。

「甲斐駒ヶ岳」に若干、雲がかかっていますが取れる雲ですね。

次に「鳳凰3山」です。今は雲がかかっていて虹も見えましたからお天気は良くないですが、これは天気予報的に雲が取れると思いますので向こうの山も沢山の人たちが登っているようです。

仙丈ケ岳はガッチリ雲がかかっています。後程、雲は取れましたけどね。仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳はもう、山梨県側からは登れません。2019年の集中豪雨で北沢峠までの道路が寸断されてがけ崩れや河原もズタズタで改修するには費用が掛かり過ぎるので予算の目途が立たず改修は断念したそうです。なので長野県側から登るしかないそうです。自分は其の前に登って於いて良かったなと今更ながら思います。雲の取れた仙丈ケ岳。奥には甲斐駒ヶ岳、2018年に登頂済み。

北岳肩の小屋と奥に北岳です。ガスが一寸、巻いていますが風が強いので其の内、取れると思います。朝食が朝5時からなので朝食を食べてから向かいます。この山は2018年に登っているんですが間ノ岳に行くにはここを登って奥に行くしかないんです。あの時は広河原から日帰りピストンで登ったんですが、若くて(66歳?)体力があったんだな?今は見る影もないけど。

という事で、小屋から50分ほどで北岳の頂上(標高3,193m 国内第2位)です。ガスは未だとれていませんでした。自分はこのところ、デブってかなり爺になったので逆光の写真を揚げてみました(笑)。旅では名産などを食べては車移動だったので5kgも太ったんです。一寸は減量をしようとは思ったけど間に合いませんでした。

ではここから天空の縦走路に向かいます。北岳から北岳山荘迄のコースはかなり岩場で鎖場あり、梯子有、急激に下っていくので体力がないと危険だし朝の元気なうちで良かった。こんな穏やかなコースもあるんですよ。最高の山歩きです。

一旦、北岳山荘のある鞍部迄下ってから、登り返します。此処から先は急な所や崖は余りないのでお天気も良くなったし、周りの山々を見ながらルンルンと歩いて行きます。このピークは間ノ岳ではありません。此処からは見えません。左手に北岳山荘があるんですが写真を撮るの忘れました。体力が落ちているのを実感したので夕方まで戻れるか心配だったので立ち寄りもしませんでした。前後を歩いている人たちは皆立ち寄ってましたけどね。

さっきのピークに来ました。「中白根岳」です。この縦走路で此処からの景色が一番綺麗なのです。秋には空気が澄んでいるので加賀の白山迄見えるそうです。此処に70回も通っているという人が言ってました。何が其処迄ご執心なのか聞いてみたら高山植物(花)が大好きで毎年、2~3回は通うそうです。今年は全く花が咲いていなくてガッカリと言っていました。今年だけでなく、ここ数年は高山でも気温が高くて高山植物が余り育たないそうです。白馬岳の雪渓も融けてクレパスが沢山あって通行禁止だそうです。地球温暖化のせいだと言っていました。此処にもそんな影響があるとは知りませんでした。さて、今日は雲が全く無くなって直射が痛い。首が日焼けで痛くなってきた。昨日まではガスがかかっていて、さらに強風で帽子を飛ばされたという人が居ましたけど、今日も風は強いけど帽子が飛ばされるほどではなかったな。

写真を撮ったらすぐ移動です。間ノ岳が見えてきました。奥のピークが間ノ岳の頂上です。遠いように見えますがそんなには大したことは無いんですよ。富士山は相変わらず綺麗です。富士山は登るものじゃなく見るものだと、小屋の隣の席の人が言ってました。自分は若い時から6回程登っていますが、今は外国人が嫌でもう登る事は有りません。

間ノ岳の手前に小ピークがあって「北間ノ岳」って書いてありましたが、目立たないですね。3000mはあるのに可哀そう。

では黙々と歩を進めます。太腿が痛くなってきたので先に行く人はどんどん、追い越させます。マイペースで歩きます。一寸、ガレ場があったりしますが特に問題はありません。

漸く、間ノ岳(標高3190m 日本第3位)に到達しました。日本百名山99座目です。バンザイ!万歳!長年の念願が叶いました(涙)。此れで百座完登が見えました。今年中に達成するぞ!体力があればの話!

後は肩の小屋に戻るのみなんだけど、太腿が痛い。トレーニング不足で山に入ったツケが来た。北岳を間ノ岳から見た構図。元気な時なら然程の距離ではないんだけど、今回はヤバイ認識がある。北岳の頂上直下がヤバイよ。幸いなことに内股筋は痛いが痙攣は起こしていないので何とか戻れるでしょう。

という事で何とか肩の小屋まで戻れました。登りは何とか登れるんですが、下りが膝に負担がかかって物凄く辛い。

小屋にたどり着いてビールを飲んだ時は涙が出てきましたね。

翌日は下山のみでしたが、これが悲惨で下りは膝に力が入らないというか、膝が痛すぎてそろりそろりと降りていく。昨年の幌尻岳の滑落の事を思うと慎重にならざるを得ないので余計にゆっくり下っていきましたが何人に抜かれたでしょうか。結局、5時40分頃出発して11時半に広河原に到着したのですが、到着直前に土砂降りでズブ濡れで最悪でしたが、幸いなことに着替えが未だ、2セットあったので全て着替えられたのでこの点はラッキーでした。

その前に登山口から30分位上のところで男の人が200~300m位の深い沢に滑落していました。自分を5分程前に追い越して行った50歳ぐらいの単独行動の人で登山道から50m程滑落していて木に引っ掛かっていました。意識はあって怪我はしていないという事でしたが、その木に引っ掛からなければ岩場ではないけど急斜面で更に100m以上は滑落して即死でしたね。今日、登って来たらしい家族ずれ登山者の30歳位の旦那さんが降りて行って元気付けていましたがそれも超危険な行為ですね。斜面が急なのでどちらも這い上がってこれない状況でした。別の登山者が県警に通報したみたいで直ぐに県警ヘリが飛んできたのですが樹林帯なのでヘリからは救助できなくてヘリは「暫くそのままで待っていてください」とアナウンスして帰っていきました。30分ほどしたら若い男女(20代)の山岳救助隊?とすれ違ったので救助したみたいです。救助の状況を見たかったけど自分は膝が痛くてソロリソロリしか歩けなくてこっちが救助してほしいぐらいなのでそのまま下山しました。辛かったな!

そして広河原から芦安の駐車場までバスを利用しないでタクシーの相乗りにしたら、何故かザックは抱えていなくても良く乗り心地も良いし、時間もバスより短いし、料金がバス(1750円)より1700円で50円安いのにはびっくりした。

車に戻って昼食(小屋の弁当 凄いボリュームで超美味しい)食べて温泉に入ったら心身ともにリフレッシュしましたね。後は帰るのみだ!

ミッションクリア!!!!今回の縦走はお天気が物凄く良かったのですが、あの日だけでした。その前後は天候不良で何と日頃の行いが良かったことと自画自賛。

山に行く方は絶対にトレーニングをしてから登ってください。体重も落としましょう。

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