おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

坂東玉三郎コンサート 人生は歌だけ

2023-07-30 23:48:58 | 観たもの
 玉ちゃんのお歌のコンサートでございます。

 コンサート歴も長くなってきました。10年以上経ちますかね?。ワタシの初コンサートは、今は亡きシアターBRAVAでした。玉ちゃんもお客さんもとても緊張していました。その頃から比べれば、お歌も上手くなられたし、“コンサート”という名前のお舞台にもずいぶんとお慣れになりました。でも、ワタシはいまだに慣れません。「大丈夫かなぁ…」っていう気持ちが先に立ってしまい、いまいちノリについていけない、場違い感を感じます。そんなんだったら行かなきゃいいんですが、やっぱりせっかくお近くまでお越しいただいているのに、少しでも客席を埋めなきゃと思いまして…。もちろん“安定の”三階席です。

 「人生は歌だけ」というタイトル、「歌だけなんて言わないで。歌舞伎も演出もやってください」というようなファンのお声があったそうですが、ワタシは反対に美空ひばりとかフランク・シナトラとか、大歌手が言うような台詞?に聞こえて、「大きく出ましたね」って思ってしまったのですが。でも、お歌は本当にお好きなようで、楽しそうに嬉しそうに歌ってらして、そういうお姿を拝めてヨカッタ、みたいな気分でした。何だか消極的なファンで申し訳ございません。

 お歌は全部で19曲でした。1時間半、休憩なしのノンストップです。全曲暗譜です。さすが何事にも手を抜かない玉ちゃんでございます。私は1日目に見ました(聞きました)が、冒頭ちょっと緊張されて歌詞を間違えられたのはご愛敬って感じでした。

 お歌の方はボイストレーニングの賜物、伸びやかに声が出てました。私だけかもしれませんが、お歌の最後まで音が上がりきらない?、声が伸び切らない?最後の一瞬が「あっ」って思う個所が何カ所かありました。歌われた楽曲は、これまでのコンサートで聞いたことがあるのもあるし、今回お初っていうのもありました。「歌」というのが完全にワタシのテリトリー外で、せっかくの玉ちゃんのいろいろなお心遣いでしたが、猫に小判、豚に真珠で、ボーッと聞いているだけの客でした。申し訳ないことでございます。

 それでも「セ・シ・ボン」とか「ラストダンスは私に」とかは聞いたことがありますが、知ってたら知ってたで、「う~ん、もう少し軽やかに洒脱に歌ってほしい」なんて思ってしまって、どうしようもない客でした。

 そうそう「マイウェイ」を歌われました。これって、「歌ウマの人の歌」というイメージがあって、NHKで布施明が歌ってるのを瞬間的に思い出してしまって…。失礼な客で度々申し訳ございません。さらに玉ちゃん作詞でして、玉ちゃんらしい歌詞でした。「私には歌がある」という個所は「私には舞台がある」となってました。「そうよ、玉ちゃんは歌舞伎のお舞台に立ってね」ってマスクの下で呟いてしまいました。

 舞台セットはジャニーズの「星降る夜に出かけよう」(演出が玉ちゃん)をそのままお借りになったそうで、豆電球(とは言わないと思うけど)が舞台いっぱいに張り巡らされて、それが点いたり消えたり色が変わったり、とても幻想的で美しゅうございました。照明にこだわる玉ちゃん全開でした。

 何だか行ってよかったのかどうだったのかわからん感想なんですが、この後、ご機嫌で歌舞伎のお舞台をお勤めいただけるのであれば、ファンとしてはそれだけで十分でございます。happyな玉ちゃんを見ていたら、こちらもhappyな気分になれたので、良かったんでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする