おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

夏の夜の夢

2023-07-07 22:58:48 | 観たもの
 文学座の「夏の夜の夢」です。新宿の紀伊国屋サザンシアターで見てきました。よく名前を聞くけれど、初めてまいりました。こじんまりとしたとても見やすい劇場でした。ロッカーも無料でした。

 何度か書いておりますが、ワタシ、高校時代は演劇部に所属しておりまして、その時に「夏の夜の夢」を上演しました。と言っても田舎の高校、部員はいないし、お金もないし、そもそも誰も演劇なんてわかってなくて、今さらながら「よー、やってたよなぁ~」と思います。で、その「夏の夜の夢」、ちゃんとした劇団、ちゃんとした俳優さん、ちゃんとした劇場で見たいとずっと思っていましたが、なかなかその機会がなく、何年か前にようやくプロの「夏の夜の夢」を見たのですが、「潤色:野田秀樹」のお芝居で、野田さんが手を入れ切り刻んでしまってシェークスピアの「夏の夜の夢」ではありませんでした。で、今回文学座が「夏の夜の夢」を上演すると聞き、「文学座ならば絶対ちゃんとしてる!」と大いに期待して上京しました。

 観劇日の翌日にも書きましたが、期待通り、否、期待以上の「夏の夜の夢」でした。そう、こういう「夏の夜の夢」を見たかったんです。15分の休憩を含め2時間半の上演時間ですが、あっという間でした。ハーミア・ヘレナ・ライサンダー・ディミートリアスの若者4人以外のお役は、役者さんがダブル・トリプルで演じられていて、最初それを把握できてなくて「あれ?この人さっき見た人?」ってちょっと混乱しましたが、パンフレットで何役もなさっているのがわかり、それからは大丈夫でした。やっぱり役者さんは抜群の安定感です。昨年「欲望という名の電車」を見た時も思いましたが、外れないんですよね。叫んでも囁いても何を言ってるかわかります。

 セットもとてもステキでした。暗転はなく、紗幕?スクリーン?映像を駆使して、いろいろな場面を表します。その映像もとてもきれいでした。

 音楽は舞台上で生演奏です。舞台の一番奥にお二人いらっしゃって、さまざまな楽器を駆使され、場面場面に応じた音が聞こえてきます。何とも贅沢な感じがしました。

 今回は夜の部だったので「夜割」なるものがあって、4500円で見ることができました。最近ちょっとしたお芝居だと1万円超え、人気の役者が出てるとさらに跳ね上がる中、このクオリティでこの金額は感動モノでした。「NODAMAPなんかにも負けてへんわ」って訳の分からぬ感想を持ってしまいました(NODAMAPの抽選に外れたせいなんですが…)。アイドルや何かが出てるだけで結構なチケット代になって、それでいて中身は???っていうのが多いですものね。ちゃんとお稽古をされているお芝居を見ようと思いました。文学座もね、東京だと年に5回とか6回とか見られるんですが、大阪でも頑張って年に2回ですかね。9月にあるようなので、それは見に行こうと思っています。

 
 
 セットのデザイン?模型?がロビーに展示してありました。

 
 終演後のロビーです。役者さんたちがソッコー着替えてロビーにいらっしゃいました。その速さにビックリしました。今回切符を取っていただいた「中の人」にもチラッとお目にかかれて「良かった!大阪から上京した甲斐があった!」っていう感想をお伝えすることができました。
コメント (2)
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