おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

壽初春大歌舞伎 

2018-01-30 23:39:22 | 観たもの
 今月の歌舞伎座は二代目松本白鸚・十代目松本幸四郎・八代目市川染五郎襲名披露公演でした(来月も続きますが)。初日よりあちこちで話題となってきましたので、“今さら”って感じなんですが、一応写真もありますので…。

 6日(土)にまいりました。昼の部だけ、それも最初の「箱根霊験誓仇討」はパス、「七福神」と「車引」「寺子屋」を見ました。「七福神」は本当にお正月らしいおめでたい演目でした。七福神がお酒を酌み交わしながらわちゃわちゃしていて、そのうち舞が始まり、最後は宝船に乗って船出をするという、特にストーリーらしいストーリーもないのですが、明るくて楽しい舞台でした。がんじろはんが大黒様のお役で、福々しくてドンピシャリのお役でした。見ているこちら側もニコニコ顔になりました。

 「車引」は松王丸を染ちゃん(幸四郎さんですね)、梅王丸を勘九郎さん、桜丸を七之助さんでした。染ちゃんがずいぶんと貫禄がついたような気がしました。どちらかというと“線が細い”っていうほうのイメージでしたから。夜の部の弁慶もよかったそうで、吉右衛門さんの富樫にも引けを取らないぐらいご立派だったそうで、拝見したかったです。今なら「先代萩」の吉右衛門さんの仁木弾正と染ちゃんの細川勝元でもOKかもしれません。2年前に見たときは細川勝元が仁木弾正に詰め寄って「恐れ入ったか」と言う場面があるのですが、完全に貫禄負けで、どう見ても恐れ入らんやろうなぁと思ったので。今年9月の秀山祭でリベンジしていただきたいものです。

 「寺子屋」は亀ちゃんの涎くりだけを目当ての見たようなもので…。孝夫さんが十五代目仁左衛門の襲名披露で、孝夫さんの松王丸に勘三郎さん(当時は勘九郎さん)が涎くりでご出演なさったそうで、大ごちそうって言われる配役ですね。10月の公演中に骨折した腕はまだ完治していないので、花道の引っ込みは東蔵さんの手を引っ張っていらっしゃいました。白鸚さんの松王丸をはじめとして豪華な配役でしたが、そこはほれ、私の中では孝夫さんの松王丸が、絶対に、圧倒的に一番なので、他の人で見ても、どうも「いや、違う」みたいな感想になってしまって…。失礼な客で申し訳ございません。

 
 
 歌舞伎座外のポスターです。

 
 
 お正月らしいお飾りです。

 
 
 
 祝幕は三井不動産の提供で歌舞伎座舞台が制作されました。奇をてらうことなく、非常にオーソドックスなものです。来月は草間弥生さんなんですよね。振り幅、大きいです。でも、楽しみです。
コメント (2)
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