先月の6月28日に「えんごろ土」のことをこのブログに載せたが、ありがたいことに
多忙な陶芸教室の先生からえんごろ土の取り扱いのポイントを書いた「通信教育メール」が届いた。
『さや鉢が必要と云う事なのですが、「耐強化えんごろ土」5kgあれば、結構大きな鞘が出来ますよ。
タタラで箱の形を作ってみませんか?
練り土と同じように使えますが粉末ですので少しだけ注意事項を…
粉がバケツに一杯になると思いますから、まず水を先に少し入れてから粉末をパラパラと振り掛けるように入れて下さい。
粉の沈み具合を見ながら少しづつ粉と水を交互に入れて一晩寝かせてから練り上げて下さい。
固すぎは練りにくいので少し柔らかめに練り上げてボードで固さの調整をしたら良いと思いますよ』
この通信教育メールを頼りに、作業を始めた。
しかし、この時点では「えんごろ」の正体はまだ不明であった。
その後、この記事に「hidehitoさん」からもご教示のコメントを頂き、この「えんごろ」と言う言葉が、
まさに自分が作ろうとする「さや鉢」のことであるとわかった。ただただ感謝!感謝!
つまり自分が欲しい、作りたいと考えた「さや鉢」をまさに作るための専門の土を手に入れながら、
「なんじゃこりゃー」と悩んでいたのである。
そこで苦闘2週間の結果をトビトビですが写真で紹介します。
※メールの指示に従い、水にパラパラとえんごろ土をまき、沈むのを待っては、4時間繰り返す、腰痛が出てへたる。
※これはまだ一部だが、5K全てを溶いて1日寝かす予定が、本人が4日間寝込んで結局4日寝かす。
※ねんごろになったえんごろが気になって寝てもいられず、起き上がり乾燥のため本来なら吸水石膏板がいいのだが
30cm×30cmが一枚しかなく、仕方なくコンパネに移す。
※この状態で私と一緒に3日間寝込む。しかし全く乾燥は進んでいない。私と一緒にコンパネもへたる。
※これが私のブリッジ。見られたものじゃない。連日の大雨で湿度が高く水分が全く飛ばない。
さすがにしびれを切らし、小分けして小さな石膏板で乾燥させ、何とか四角の塊まで持っていく。
それでもまだベトベトで2日間寝かす。
※昨日、久しぶりに青空が見え、乾燥が一気に進む。今度は乾燥しすぎて、タタラに切り分けるワイヤーが手に食い込む。
こんなに痛いのは初めて。どうにかパーツに切り分ける。
※誰かさんが私の体調に合わせて雨を降らせ乾燥を延ばし、寝込んだり休んだり2週間の作業で
やっと目的の「さや鉢」が完成。
内径25cm×25cm、高さ13㎝、欲を言えばもう少し高さが欲しかった。
※そういうわけで本日午前、夢の「さや鉢」は完成したのですが、喜ぶのはまだ早い。
タタラ物は本焼きで何が起こるかわからない。焼成結果は随分先になりますが、乞うご期待!!
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蓋は作られましたか?
「とも土」でなくても良いのですが
前記事の効果を求めるのでしたら蓋が必要と思われます
余計なお世話でしたらごめんなさいw
ちょうど良い大きさの棚板等で代用するのが手っ取り早そうです。
私の作品としても過去最大です。今回は苦労しただけに褒めていただきうれしいです。
実はこのえんごろ土、使い残しを頂いて、実質4K位だったと思います。
さや自体を出来るだけ大きく作りたかったのですが、未熟でカットする際、ロスが1.5kほど出ました。
これで何とか蓋をと考えてますが、もし不足した場合い一般陶土、例えば信楽白土等を混ぜてもよいのでしょうか?
余った土で塞げる大きさの蓋を作っても良いと思います
耐久性を求めるのでしたら、フラットな板⇔棚板も良いと思います
好きなようにすれば良いと思う反面
繰り返すにはどのようにしたら良いかと考えてしまうなのは
全く持って押し付けがましいですね(反省
スッキリ解決ですね。
私も一つおりこうになりました♪
それにしてもきっちり綺麗に作れてて羨ましいです。
これ見て思い出しました・・・重箱を作りたいのに自信がないので先延ばしにしていたこと。。
ゆ~っくり無理しないようにやってくださいね。
普通のきめの細かい土をあまり多く混ぜると
耐久性に(焼成による)問題があるかも知れません
あくまで推測ですが・・
まず混ぜずにどのくらいの厚さの蓋が出来るか試してみます。
耐久性は無視できませんしね。
また教えてくださいね。
でもえんごろって響きいいですよね。
今回は色々な意味で良い勉強になりました。
特にタタラの各工程のタイミングが少しわかりました。
でも自分の貧乏性(症)にはほとほとあきれました。
道具土買ってりゃ、3日間で済む仕事だもんね。
でも、もったいない爺さん、止められんしなー。
四角く固めてタタラに切り分けるのに力が入り、
それでも綺麗な箱が出来上がって、後は残った土で蓋作り…
ふう~一緒に働いた気分で、私も何だか疲れてしまいました!
元はと言えば友人にもらった得体の知れぬ「えんごろ土」なるものから始まりました。
そこに私の「使えるものは無駄にしない・・もたいない爺さん」貧乏症が首を突っ込み、
目的のものを作るために多くの情報の提供者に恵まれ、何とか完成しました。
昨日、残土で5mm厚ながらも切っては貼り付けを繰り返して蓋もできました。
最初はこんなにつらい作業になるとは思わず始めてしまいましたが、体の限界を思い知らされると共に、
完成した今、陶芸と言うものが自分にどれほど大きな
喜びや充実感を与えてくれるかも体験できました。
大げさに言えば生きる気力へとつながります。
いつも見守ってくださるharchanさんを疲れさすだけでは申し訳ないから、どうぞ疲れだけでなく、喜びと充実感も共有してください。
すごい!
これから焼成ですよね。
私は窯のおまけについてきたので
それをいつか使いたいなと思っています。
ふたは棚板を使う予定でいますが
サヤとふたの間に少し隙間があった方が良いと聞いたのですが
そうなのでしょうか?
メーカーによっては、
サヤに切り口を入れてあり
ふたをしても、隙間ができる構造になっているのもあるそうです。
サヤ鉢の完成、楽しみに待っていますね。