映画 『悪人』を見てきました

　　　　　　　　　　　


昨日、映画『悪人』を見てきました。
公開中にもう一度見てみたい。
原作も読んでみたい。
そして主人公祐一が住んだ町を見てみたい。

傲慢にならず人の危うさと弱さを忘れないために。

自分を含めて多くの人が、新聞・テレビなどマスコミの垂れ流す情報を鵜呑みにし、
真実に行きつく事などないこの世において、善い人・悪い人を分別する。

それほどあなたは立派ですか？

明日、現実に自分が登場人物のどの役を演じていても不思議ではない
事にも気付かずに。

完全な善などあり得ずその片隅に悪を秘めて、また同様に完全な悪など存在せず
必ずどこか隅っこに良心と言う善を抱きながら皆が生きている。
どちらかに重心が移り、運命はどう転がり出すかは誰にもわからない。


重く悲痛な宿命の中で、柄本明演じる被害者の父親・樹木希林演じる加害者の祖母
のいつ壊れるともしれない寡黙な強さに救われる感じがした。

そして深津絵里が演じる馬込光代の中にジェルソミーナを見ました。
ザンバーノを演じる私は未だにジェルソミーナを探し求めているのかも
知れません。



　 　 一日一回、応援のクリックをお願いします