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小川糸著『針と糸』

2019-08-22 16:15:32 | 読書
この本については愛読している花水木さんのブログで知りました。
日本で購入してきた本を先日読み終えました。


ベルリンが大好きという作家で一年の大半をベルリンで暮らされているようです。
花水木さん同様、この本で初めて「つまずき石」のことを知りました。


ナチス政権により殺害された人たちを偲び、その方たちが当時住んでいらしたところに埋められた10センチ四方の金属プレートです。
ケルンのアーティスト、ギュンタ−・デムニッヒさんが1992年以来始められた取り組みです。

「つまずき石」(Stolperstein)と入力するとどこに埋められているか検索できます。
私が住んでいる町にも何個か埋められていて、ひとつは週に2-3度は買い物に行くスーパーの駐車場にありました。
車の往来が多く、うまく焦点を合わせられなくてピンぼけになってしまいました。
Dr. Erich Deutsch という方のプレートです。
1944年に強制収容所で亡くなられたようです。


これまでに7万個以上が埋められました。
またドイツ国内だけでなく欧州内23カ国にこの「つまずき石」が埋められています。
この取り組みを開始したデムニッヒさんが私の住む町で埋めているところです。
(ネットからお借りしました)


平和な時代、平和な国だからこそ、過去の負の爪痕を風化させないような、
このような取り組みは大事だと思います。


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