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村上春樹の翻訳家

2019-11-06 15:29:29 | 日記
友人からまた「暮らしの手帖」をお借りしました。
今回特に興味深く読んだ記事は「村上春樹の翻訳家」でした。



世界中にいる翻訳者の中のおひとりでデンマーク語へ翻訳しているメッテ・ホルムさんのことです。



メッテ・ホルムさんは2001年に村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』をデンマーク語に訳して以来、村上作品の翻訳はすべて手がけているということです。

現在は日本の生活に浸る中で日本語に忠実に訳したいとの思いから群馬県の桐生市に暮らしています。

村上春樹さんに一度「優れた翻訳とは何か」と尋ねたことがあるそうで、その答えも興味深く読みました。
村上さんは以下のように答えられたそうです。

「一番に、正確で文章のリズムがよいこと。よどみなく読める文章であること。その作家が大好きであること」

メッテさんはデンマーク語への翻訳家ですが、村上作品のドイツ語への翻訳を担当しているのがウルズラ・グレーフェさんで、
ウルズラさんは先ごろ講談社主催の「野間文芸翻訳賞」を受賞されました。



野間文芸翻訳賞は1989年、講談社創業80周年を記念して創設されたもので、日本の文芸作品を日本国外へ紹介し、
国際的に相互理解を深めることを目的としています。
また優秀な翻訳者が育つようにとの願いも込められています。

ウルズラさんは受賞インタヴューで日本文化が世界に広まっており、例えば「オニギリ」という言葉は以前だとライスボールというようにドイツ語に訳さなくてはならなかったけれど、現在では「ONIGIRI」だけで十分に通じるなど日本文化をアップデートに把握しなくてはならないと話していました。

メッテさんも日本での滞在目的としていま現在の”生きた日本語”をアップデートしたいことを挙げています。




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