いつも3月11日になると手に取る句集があります。





照井さんは岩手県花巻市出身の俳人です。
『龍宮』は彼女の第五句集です。
東日本大震災の発生時、照井さんは釜石の県立高校の国語の先生でした。
句集におさめられている句の中で最も知られているのは津波の犠牲者となった双子の教え子のことを詠んだ以下の句です。
朝日新聞の天声人語でも取り上げられました。

今日はとりわけ美しい我が家の桃の花です。

天災と言ってもやはり「どうして?」と以下の句のように思ってしまいます。

震災後の復興がなかなかすすまないみちのくとウクライナのことを愁う拙句です。
なぜみちのくなぜウクライナ春哀し