ワクチン接種が始まって今日で2週間経ちました。


これまでに50万人以上が第一回目の接種を受けています。

シュパーン健康保健大臣に対してはワクチン注文量が少なすぎたとか、接種速度が遅すぎるという批判が相次いでいます。
それでも、メルケル首相の後任として、首相候補にシュパーン大臣の名前も挙がっているのは、
ワクチン接種も含めた感染予防対策に国民がある程度評価しているからだと思います。
ワクチン注文に際して、EU加盟諸国との歩調を合わせるために注文量決定までに時間がかかったことはやむを得ないことだと思っています。
移動が自由なEU域内ではドイツ一国だけが接種を進めても感染収束への効果は期待できないからです。
ワクチン量に関しては充分な量を注文したかどうか判断できません。
また接種最優先グループの介護施設入居者への接種が当初の予定よりも遅れているのは、
認知症の入居者の場合、接種同意書を後見人が提出しなくてはならないなどの書類上の手続きが色々あるからだそうです。
これまで判明している各国のワクチン注文量です。

グラフの緑の部分が現在各国で接種されているファイザー/バイオンテック社製のワクチンです。
日本は緑のワクチンの注文量ではEU全体を上回っているようですが、今だに日本市場内で出回っていないのは
日本市場向けの認可申請が遅れたからです。
もしかすると日本市場向けには申請用の追加データが必要だったのかもしれません。
このグラフを見ると、ワクチンは先進諸国に買い占められて、途上国には回ってこないという、
テドロス国連事務総長の危惧もわかります。