気がつけばふるさと離れて34年

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

やっぱりね(接触確認アプリ)

2020-10-21 16:59:00 | 日記
4ヶ月前に鳴り物入りで導入されたドイツの「接触確認アプリ」ですが、
このところの感染者急増で効果が疑問視されています。





私は導入当時から効果に関しては懐疑的でした。

「接触確認アプリ」は韓国での新型コロナCovid-19の感染予防対策に効果があったということで、
各国が注目したのではなかったかと思います。
このアプリの目的は感染経路を突き止め、さらなる感染を防ぐことでしょう。
韓国のシステムに関して知識がないので比較できないのですが、
ドイツのシステムの弱点はやはりアプリの持ち主の「自主性」に依存しているということでしょう。

導入から4ヶ月間でほぼ2千万人がこのアプリを導入したそうです。
ドイツ国民の4人にひとりがスマホにアプリをダウンロードしたことになります。
ただアプリが政策者の期待通りに利用されているかどうかは疑問です。



まずコロナ陽性者がアプリに自分が感染したことをインプットしないことにはアプリは機能しません。
さらにその後、その人物の行動経緯により接触者に「警告」が出るのですが、
警告を受け取った人がこれを無視して検査を受けなければ、感染拡大を阻止することはできません。

アプリにより、各保健所の負担が減らされることはありませんでした。
陽性者の感染経路の追求、在宅隔離のコントロール、症状の把握は相変わらず保健所の職員によって行われており、
感染者急増のため連邦軍の兵士も保健所の補助要員として導入されています。

特にドイツは第二次大戦中のナチス政権や東ドイツ時代の秘密警察により市民の情報が無制限に収集されていたという苦い経験があるため「個人情報のデータ公表」に関しては厳しい規制があるので、アプリの情報が伝達されるためのハードルが高いのは確かです。
でもこのままでは6千万ユーロ(ほぼ72億円)の開発費用をかけたアプリが充分に生かされず残念です。
このアプリの有用性をもっと国民にアピールする啓蒙活動が必要でしょう。
といってもアプリを入れていない私が言っても説得力に欠けますけれどね(苦笑)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする