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お言葉集「あゆみ」

2019-04-11 15:40:31 | 読書

ひと月ほど前に皇后さまの歌集がドイツ語に訳され出版されたということをお伝えしました。



この歌集の元になっているのは平成17年に出版された「皇后陛下お言葉集『あゆみ』」で、先日友人が貸してくださいました。



このご本には皇后さまが各式典でご挨拶された文章や記者会見時のお言葉、基調講演、ご寄稿文とお歌が収められており、後半でそれが英訳されています。

特に国際児童図書評議会(IBBY)の第二十六回ニューデリー大会での基調講演が素晴らしかったです。
(皇后さまは直接ご参加することができなくなったためビデオでお話しされたそうです)

大会のテーマである「子供の本を通しての平和」について、ご自身の「子供時代の読書の思い出」からお話しされています。

ここで紹介された新美南吉の「でんでん虫のかなしみ」は当時、話題になり私も青空文庫でダウンロードして読みました。

それからケストナーの「絶望」は多分原本はドイツ語だと思うのですがこれまで見つけられませんでした。

またお父様のカバンに入っていた小型の本の中に春の到来を告げる一首の歌を見つけて以来、お歌に親しまれるようになられたということも興味深かったです。

でも大学時代テニス部に属していた私にとって一番興味深く、テニス部の仲間にも知らせたのは

「聖心女子大学テニス部『五十年の思い出』へのご寄稿(平成十年)」です。

その中で皇后さまは昭和三十年度の関東大学テニスのシングルスでランキング4位だったということです!!(とてもお上手だったのですね)

それで当時の試合場として田園、パレス、東伏見、早稲田、慶応などを挙げられています。

この中で私がプレーしたことがあるのは慶応の日吉キャンパスのテニスコートです。

やはりシングルスの試合を慶応のテニスコートで行うことになっていたテニス部の仲間と一緒に行ったのですが、駅を出て向かう方向を間違えてしまいました。一応、関東大学テニス連盟が作成した簡単な地図もあり、テニスコートに行く途中にあるはずの「文房具店」がないことにも気づいていたのですが、「つぶれちゃったんじゃない」と気にもとめませんでした(あの頃からかなりいい加減な性格だったのねぇ)。

それでも間違いに気づき、ヒッチハイクをして会場に駆け付けたのでした。

そのことをこの間、一緒に行った友人に伝えたら、「ヒッチハイクで危ない目にあったら一応テニスラケットを武器にして応酬しよう」などと話し合ったのだそうで(私は覚えていないのですが)、私たちは本当にナイーブな女子学生でした

コメント
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