
片岡球子の「枇杷」の絵です。
今回の一時帰国では「生誕110年 片岡球子展」を訪れることはできませんでした。
東京の近代美術館では4月7日から5月17日までの展示、その後の愛知県美術館では6月12日からの開催で日程的に無理でした。
日本に常時住んでいないのを残念に思うのはこんな時です。
特に日本美術が好きというわけではないし、ドイツでもいい展覧会が行われているのは確かですが、でもやっぱり昔「院展」に行った頃が懐かしいです。
「枇杷」の絵のお写真(ネットから拝借しました)を載せたのは「ビワ違い」が今日の話題だからです。
ドイツ人の夫が先日、6月上旬にケルンで行われた京都市交響楽団の演奏会関連の記事を読んでいたらしいのです。
一時帰国中だったため、6月5日にケルン・フィルハーモニーで行われた演奏会には行けませんでした。
この演奏会では武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」とプロコフィエフの「交響曲第5番変ロ長調op.100」が演奏されたそうです。

「ノヴェンバー・ステップス」で奏でられる「Shakuhachi」と「BIWA」のうち夫は「尺八」は知っていたようで
私に「ビワって何?」と聞いてきました。
ふだん食べ物にしか興味を示さない人なので、私はまさか「琵琶」のことを聞かれているとは微塵も思わず
「枇杷」の美味しさをトクトクと説明しました。
「そういえば岩手の実家にあった枇杷の木は伸びすぎたので数年前に切ってもらったのだったなぁ」とか少し感傷にひたったりしました。
その時は「フン、フン」と納得していた様子だった夫ですが、しばらくして
「ビワはどうも果物ではないように思うのですが」と問うてきました。
私に問うまで、夫は武満さんは「枇杷をイメージした曲」を作曲したとでも思っていたのでしょうか

マ、夫が音楽の記事を読むなんて一年に一度あるかないか位なのでハヤトチリした私も悪いのですが

と、こんなことを綴った投稿が今日(6月25日)の「ほぼ日刊イトイ新聞」ー 「今日のつうじない話」に掲載されました!

6月5日の演奏会を訪れた友人の感想ですが、皆さん異口同音に
「演奏自体は良かったのだけれど、指揮者がネェ」ということでした。
あまりにも大仰な指揮者のパフォーマンスが荘厳な曲の雰囲気を乱してしまったのだそうです。
「音楽シロウト」の私自身は「指揮者は黒衣であり目立つべきではない」と思っています。
サイモン・ラトル氏の後任としてベルリン・フィル首席指揮者にペトレンコ氏が選ばれたという新聞記事を読んで、今度の指揮者はどういうタイプかなぁと思ったことでした。