旅の夜のお楽しみ

2014-11-08 03:48:25 | お酒
旅先の宿で寝酒を楽しむため、夕食後、ウイスキーを調達にコンビニへ寄った。
旅行中は浮かれ気分でテンション高く、買い物には注意が必要。
たまのことだからちょっと贅沢するか?と白州の小瓶に手を伸ばそうとする自分がいる。
いや、まてまて。
たまのことって10年前なら分かるが、今やほぼ毎月遊びに出掛けているではないか。
贅沢するなと言い聞かせ、角瓶にした。

スキットルを買えば家から好きなウイスキーを入れて持って来れる。
それもいいかなと思うのだが、手に入れていない。
容量当たりの値段が高いので普段は買うことのない小瓶。
それが買えるのは旅先だから。
大好きなフラスクボトルを買える楽しみをとっておきたい。
贅沢するなと言っておきながら、そんな旅の贅沢は許している。




遺構という言葉は何年前の物から使って良いのだろう

2014-11-06 23:01:53 | その他旅行き
敦賀の町の鉄道遺構を訪れた。
敦賀駅から今は使用されていない線路が北へ伸びているのだ。
通称敦賀港線。
敦賀港駅まで一駅だけの貨物線。
廃線になって沿線の踏切の遮断機は撤去され、道路側が通行優先、白い柵が線路を跨いで設置されていた。
変な眺めだ。



終点の敦賀港駅は駅自体は存続しており、コンテナが沢山積まれていた。
トラックでの輸送に切り替え営業している様だ。
使われなくなった側線が錆び、雑草が生える様はうら寂しい。
お休みの日で、作業は無いから構内に入ってもいいよと係りの方に許しをいただき、少し撮影させて貰った。



敦賀港駅は開業当初金ヶ崎駅という名だった。
その頃に建てられたランプ小屋が敷地の隅に遺されていた。
レンガ製の小さな小屋で、カンテラを灯すための燃料を保管しておく用途に使われていたそうだ。



駅から西の方に少し離れ赤レンガ倉庫のある辺りに、昔の敦賀港駅を模して復元した駅舎がある。
中は無料の鉄道資料館になっていた。
係りの方にお聞きすると、昔の駅舎は太平洋戦争時に空襲で焼けてしまったらしい。
なので本当に使われていた用具は残っておらず、展示資料は模型や写真、寄贈された物品中心となっているそう。



私の見た遺構はこの三つ。
三つ目は遺構とは言わないのだろうけど。
敦賀は日本の鉄道の歴史上、とても重要な都市に位置づけられる。
以前長浜を訪れた時、明治の頃敦賀~長浜間は全国でもとても早い時期に開通した鉄道路線だと知った。
日本海側の海運の拠点であった敦賀と幹線東海道との旅客貨物の物流経路を確立する必要があったからだ。
旧敦賀港駅の資料館には昔あった鉄道施設の展示として、京都の梅小路蒸気機関車館にあるような、半円形の転車台付き機関車庫の模型があった。
こうしたものが現在まで保存されていれば、その頃の活気あふれる港の様子をより具体的に感じる事ができたのに、惜しいなあ。
でもそんなこと、今の日本ではとてもとても難しいことなんだろうな。
今は静かな港町を歩き、賑やかだっただろう時代に想いを馳せた。


近所の秘境

2014-11-04 23:41:27 | 山行
意外と近所に、秘境かと見紛う景色を楽しめる所があった。
近所と言っても隣の兵庫県だが、宝塚市と西宮市の県境である。
街から山へと移り始める西宮名塩の辺りだ。
つい最近まで知らなかったが、ここにはJRの旧福知山線の廃線跡がある。
ハイキングコースとして歩く事が出来る。
が、管理者のJR西日本は立ち入りを認めておらず、事故が起きても自己責任を問う形で容認しているらしい。
入口やコース中いたる所にその旨を勧告する立て看板がある。



良く知られているようで、行ってみるとハイカーがいっぱい来ていた。
沿線の眺めは深山幽谷の雰囲気を醸しているが、コースは線路が引かれていた場所だから高低差はほとんど無く、所々足場が悪い所があるくらい。
レールは残っていないが枕木は至る所に埋まっている。



トンネルがいくつかある。
中は電灯は無く真っ暗。
長いトンネル中心部は、入口出口の明かりは全く届かないので、懐中電灯かヘッドライトは必携。
ちょっとした探検気分を味わえる。
しかも一般の遊歩道と違い、一応安全なんだが保証されていない。



鉄橋もひとつある。
線路上は渡れないが、たぶん点検用だったのだろう側道を渡れる。
橋があるから川がある。
この武庫川に結構な急流を見せる場所があるのである。
その対岸の山は急斜面で岩場も露わ。
いや、面白かった。



現地にはJR宝塚線の生瀬駅と西宮名塩駅の中間辺りの国道176号から入った。
そこから北へ。
西宮名塩駅の隣の駅、武田尾駅まで歩けば電車で帰れる。
写真を撮りながらのいつものペースで2時間と少し楽しんだ。
遠くに行かねば珍しい景色には出会えない、という自身の認識を変えさせられた場所だった。
近辺の遊び先調査にも力を入れてみよう。