近所の秘境

2014-11-04 23:41:27 | 山行
意外と近所に、秘境かと見紛う景色を楽しめる所があった。
近所と言っても隣の兵庫県だが、宝塚市と西宮市の県境である。
街から山へと移り始める西宮名塩の辺りだ。
つい最近まで知らなかったが、ここにはJRの旧福知山線の廃線跡がある。
ハイキングコースとして歩く事が出来る。
が、管理者のJR西日本は立ち入りを認めておらず、事故が起きても自己責任を問う形で容認しているらしい。
入口やコース中いたる所にその旨を勧告する立て看板がある。



良く知られているようで、行ってみるとハイカーがいっぱい来ていた。
沿線の眺めは深山幽谷の雰囲気を醸しているが、コースは線路が引かれていた場所だから高低差はほとんど無く、所々足場が悪い所があるくらい。
レールは残っていないが枕木は至る所に埋まっている。



トンネルがいくつかある。
中は電灯は無く真っ暗。
長いトンネル中心部は、入口出口の明かりは全く届かないので、懐中電灯かヘッドライトは必携。
ちょっとした探検気分を味わえる。
しかも一般の遊歩道と違い、一応安全なんだが保証されていない。



鉄橋もひとつある。
線路上は渡れないが、たぶん点検用だったのだろう側道を渡れる。
橋があるから川がある。
この武庫川に結構な急流を見せる場所があるのである。
その対岸の山は急斜面で岩場も露わ。
いや、面白かった。



現地にはJR宝塚線の生瀬駅と西宮名塩駅の中間辺りの国道176号から入った。
そこから北へ。
西宮名塩駅の隣の駅、武田尾駅まで歩けば電車で帰れる。
写真を撮りながらのいつものペースで2時間と少し楽しんだ。
遠くに行かねば珍しい景色には出会えない、という自身の認識を変えさせられた場所だった。
近辺の遊び先調査にも力を入れてみよう。