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生駒ケーブル・宝山寺線

2023-09-21 07:09:49 | その他旅行き
奈良県にある生駒ケーブル沿線を歩いてきた。
生駒ケーブルは近鉄の生駒駅横から宝山寺と生駒山上遊園地を結ぶケーブルカーである。
今回の目的はケーブルカー乗車と同路線にある踏切の観察。
ん?見学か?
日本にケーブルカーは数あれど、踏切のある路線はこの生駒ケーブルと、同じ生駒山地の南にある信貴山へ登る西信貴ケーブルだけである。
以前西信貴ケーブルには乗ったことがあるが、踏切は車内から目撃しただけで、歩いて渡っていない。
横断するのは今回初体験である。
ケーブルカーに乗って往復してしまうと踏切を渡れないので、山上までケーブルカーで行き、下りは歩いて戻ってきた。
生駒ケーブルには宝山寺線と山上線の2路線があり、今回は宝山寺線周りについて記載する。

山麓駅である鳥居前駅までは近鉄生駒駅から歩いて数分。
改札口へ行くと、山上の遊園地に向かう子供連れでいっぱいだった。
臨時便が出て10分間隔で運行してるのに、乗り切れないお客さんがホームに並んで次の便を待っている。
結構な人気である。



宝山寺線は踏切があるだけでも珍しいのに、なんと複線である。
複線と言っても上り用と下り用の2線があるわけでなく、単線のケーブルカーが二つ並行して走っているのだ。
通常は片側だけで運行しているよう。



鳥居前駅には休止中の「白樺」が留め置かれていた。
乗車してもいいらしいので内部を撮らせてもらう。
上った先の宝山寺駅にはケーブルの反対側に吊り下がる「すずらん」がいた。
こちらは見た目普通の車両。

<すずらん車内>


しかし運用中の線の車両はブルドッグと三毛猫である。
名前は「ブル」に「ミケ」だった。

<ブル>


電飾付きの顔はうまくデフォルメされていて、愛嬌たっぷりである。
これは子供が喜びそう。
遊園地の乗り物より記憶に残るのではないか?

<白樺から見たミケ>


さて、踏切である。
宝山寺線には三つの踏切があり、そのうちのひとつは車も横断できる。
その踏切の位置がちょうど上りと下りの車両が行き違う場所なので四つの線路が並んでいる複々線状態。

<下から三つ目の踏切>


高さ制限の鉄の支柱が立っているのだが、支柱の天辺を結ぶ鉄骨が線路と同じく傾いているので、平行四辺形の枠が入口を囲っている。
ケーブルカーならではの景色だなあ。
道路に沿って架線が伸びてて一見するとなんでもない街中の景色なんだけど、線路は普通の電車は登れない斜度があるのだ。



ケーブルカーが必要となるのは山の斜面だから、普通人里離れた山中の観光地や神社仏閣への足として設置されるイメージがある。
ところがここは山の斜面が開けてて、街が広がってるもんだから、線路に沿って道があるなんてことになる。

<下から二つ目の踏切>


だから通勤通学の足としても利用されてるそうだ。
ケーブルカーで通勤かあ。
ラッシュがあるなら乗車人数は制限があったりするのだろうか。

<一番下の踏切をミケが行く>




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