体調不良と待ち行列

2024-08-22 06:26:32 | その他旅行き
駒ヶ根の宿は駅から離れた早太郎温泉である。
翌日は駒ヶ岳ロープウェイに乗る予定で、宿の近くにある菅の台バスセンターから駒ヶ岳ロープウェイまでのバスが出ている。
夕食まで時間があったのでバスセンター周りの様子を伺いに散歩に出た。
この辺りはすでに標高800メートルある。
山裾で日が翳りとても涼しい。
信州に来たからにはこうでなくちゃね。



自家用車であっても駒ヶ岳ロープウェイの山麓駅であるしらび平へは直接行けず、バスセンターにある駐車場に車を止めてバスで行かなければならない。
駒ヶ岳ロープウェイは中央アルプスの宝剣岳直下にある千畳敷まで上れるので、一般観光客だけでなく登山者もたくさん利用する。
お盆の期間は朝の5時過ぎからバスが出るそうだが、その時間が一番混むようで、宿の人の話だと3時間待ちとかになるそうだ。
自分達は朝の8時過ぎのバスを予定している。
バス停の場所を確認し、近くの公園を散策、商業施設でお土産など購入して宿に戻った。



宿に戻る途中、何やら血が下がり身体がふらふらする感覚を覚えた。
あっ、しまった、と思う。
これは気分が悪くなる前兆だ。
自分は自律神経失調気味で、睡眠不足が重なったり、水分不足になったりすると、体内バランスが崩れるのだろう、交感神経と副交感神経が上手く入れ替わらず気分が悪くなる。
そういえば日中、長時間電車に乗ってた時、車内にトイレはあったが一度も利用しなかった。
小便したくならないということは水分を摂っていないということだ。
夕食中、水をたくさん飲んだが効き目なく、周期的に悪心に襲われる。
後で出てきた脂っこいものは喉を通らなくなった。
最初に頼んだビールはほとんど飲めず、宿の人に謝って部屋に退散し横になった。

翌朝、夜間にも水分補給を続けたからか気分も良くなり、昨晩入れなかった温泉にも入ることができた。
回復したように思ったが、朝食に行く頃になるとまた身体中の血が下がっていく感覚に襲われた。
まだ治っていないようだ。
朝食はあっさりしたものだけ食べる。
それでも気分が悪くなるところまではいかないので、昨晩よりは症状が軽い。
今日の行程をどうするか考える。
当初予定では千畳敷から浄土乗越まで登って宝剣山荘でお昼を食べ、帰ってくるというものだった。
山荘まで行くのは無理にしても、千畳敷の遊歩道を巡るくらいなら大丈夫だろうと連れと相談し、とりあえず宿を出た。



バスセンターに行くと、果たして長い行列ができていた。
バス乗り場から駐車場の通路に沿って連なる列に加わる。
その辺りは高い木々が日陰を作ってくれていて涼しいのだが、ところどころ日向がありその場所に留まることになるとしんどい。
連れと入れ替わり立ち替わりトイレにいったり自販機でポカリを買ったり。
バスは通常30分に1本、駒ヶ根駅からの路線バスが運行しているが、この日の様なハイシーズンには臨時バスを出しているそう。
ようやくバス乗り場に到達した頃には1時間が経過していた。
やって来た臨時バスに乗れるかと思ったが、目の前で切られてしまった。
まあいい、次のバスの一番前の座席に座って前方の眺めを撮ろう。
ベンチに座って人心地。



体調は怪しげな雰囲気はあるが、列に並んでから血の下がる感覚もなく、連れにその事を伝えこのままバスに乗る事にする。
やって来たのは通常運行の路線バスで残念ながら一番前の座席は埋まっていたが二番目を確保。
ようやく出発だ。
バスセンターより先のバス停近くにも小さな駐車場があるようで行列が出来ていた。
係の人がトランシーバーで乗車人数を調整しているのだろう、少し空きを残しておいた分乗車して再出発。





その後はバス停はあるものの特に止まる事なく進む。
道路はバスが一台通るのがいっぱいの細い道が続く。
どこかで見たことのある景色だなと記憶を探ると、昨年登った南アルプスの仙丈ヶ岳に行く際、北沢峠まで乗った南アルプス林道バスの走る道がこんなだった。
すれ違えるスペースがある場所には上から戻ってくるバスが待っている。
すれ違えない場所で出会って片方がバックするなんて事態は一度もなかったので、行き交うタイミングを計ってあるようだ。
ロープウェイのしらび平駅へは30分ほどで到着。
広い転回場の向こうの建物にもまた人が溢れていた。





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