モコロ

2018-07-04 00:25:22 |  アフリカ旅行
アフリカ旅行 16

二つ目のロッジには車でのサファリとボートの他に、モコロという手漕ぎの舟で湖沼を巡るアクティビティがある。
このモコロに乗りたくてこのロッジを選択したのだ。
到着した日の夕方のサファリはモコロにしてもらった。
車でモコロの乗り場へ向かう。



乗り場と言ってもただの水辺だ。
数艘のモコロが浅瀬から陸地に引き上げられていた。
モコロはとても細長い舟で、我々は船底に置かれた座椅子に座り、ガイドさんは最後尾に立って操船する。
操船方法は長い棒を川底に突き立て推し進むのだ。
舟は木製なのかと思ったが、今はFRP製だそうだ。



舟の定員は3人のようで、通訳の知人は別の舟に乗ることに。
舟が漕ぎ出されると、ふわふわしているが意外と安定している。
ガイドさんは立って乗らねばならないので、優れたバランス感覚が求められるんだろう。
いろいろと説明してくれるのだが、知人の舟は遠くを進み通訳がない。
せっかく説明してくれてるのに、9割方理解できず申し訳ないことをした。



水面がとても近い。
すぐ脇を水面から飛び出た草が行きすぎる。
ボートと違いエンジン音が無いのでとても静かだ。
鳥の声と操船用の棒が発てる水音とガイドさんの説明の声だけが聴こえてくる。
雰囲気はとてもいいのだが、ひとつだけ辟易としたのが、虫の多さ。
蚊柱がそこここにあり、舟はその只中に何度も突入していく。
刺されることはないがなにしろ鬱陶しい。
顔を下げてやり過ごす。



キリンの親子が水辺にいたくらいで、他に動物はほとんど見かけず。
舟のスピードが遅いので、水に顔を出したウォーター・リリーという花の写真が撮れた。
そういえば私の旅写真は風景と花の写真がほとんどだったなあ。
今回は花が動物に変わったな。



この旅は自分の足で歩くということがない。
乗り物で連れられて行って止まった場所から撮るしかなく、反対側から撮りたいなとか、もっと近づいて撮りたいなとか、被写体との位置関係を自由に変えることが出来ない。
なのでいい構図が得られるかどうかは被写体次第である。
動いてくれる動物が相手だったのでまだ良かったのかな。