ビクトリアフォールズ

2018-07-15 00:47:27 |  アフリカ旅行
アフリカ旅行 25

ホテルに到着早々、滝見学に向かう。
半ズボンとサンダルに履き替え、フロントでもらった使い捨てポンチョを持ってビクトリアフォールズへ歩く。
ビクトリアの滝は世界三大瀑布のひとつで、この時期の水量は大変なものらしい。
大地の裂け目に落ちた水が吹き上がり、雲の様に白く煙っている写真を見た。
そのすぐ近くにある遊歩道を歩くとのこと。
ビショビショになるらしい。
そのためカッパかポンチョが必須なのだ。



ホテルの敷地を出るところに係員の詰所があり、ルームキーのカードを見せ部屋番号をノートに書けば通してくれる。
一般客は入場に幾らだか払わねばいけないが、アバニホテルの宿泊者は無料である。
ラッキ。
もう一つゲートをくぐり、緑多い遊歩道を歩いていくと、木々の間に滝が覗き見えた。
なるほどー、水の落ちるところは手前の一部しか見えず、奥の方は白く煙って見通しが効かない。
一旦遊歩道を川の上流側に歩き、水辺から大河を眺めた。



広い川が谷のところでスパッと消えている。
この水が全部落ちているのか。
落ちる直前の水の流れが猛々しい。
翌朝にも見学に来たが、その時は太陽の位置が変わり虹が出ていた。
お天気は毎日いいので、水しぶきでほぼ確実に虹を観察できる面白いところである。



遊歩道を戻りいよいよ滝の正面へと向かう。
前からポンチョの水を払いながら歩いて来る人や、ポンチョ無しで歩いたのだろう、笑いながら髪の毛から服からびしょ濡れでやって来る人がいる。
ははあ、すごそう。
遊歩道は小さな弧を描き、滝に近づきは離れしてつけられている。
次の滝を眺めれる場所からしぶきがかかり始めるようだ。
ポンチョを被って手すりに近づくと、なるほど不定期にしぶきがやって来る。
でもさっきの人みたいにびしょ濡れになるほどではない。



一度滝から離れ歩くと、次にあった鑑瀑台は壁のような滝の真正面だった。
あっしぶきが来たと思ったら、それは豪雨も青ざめる密度の水粒の塊だった。
一度落ちた水が谷から吹き上がってくるので、下からもやって来るし、吹き上がった水がまた落ちてくるので、上からもやって来る。
洗濯機の中にいるみたいな状態だ。
こりゃすごい。
ポンチョはピラピラなので下からのしぶきに、ポンチョの中にある半ズボンも濡れてしまう。
半ズボンは濡れてもすぐ乾くようテニス用のを履いてきた。
事前に教えてもらっておいてよかったこと。



実はこんな状況でも写真を撮れるよう、防水カメラを借りて来ていた。
海辺なんかで浅い水の中なら水中撮影できるやつだ。
旅行の準備当初は今持っている防塵防滴のカメラで大丈夫だろうと思ったが、これだけ水をかぶる状態では危険かもしれない。
防水カメラを持って来ていてよかった。



遊歩道はまだ奥があり、歩いて行くと細い橋が現れた。
うわあ、谷底からの吹き上げをまともに受ける場所にある。
あはは、いざゆかん。
どわわわわ、マリリンモンローになった気分でポンチョの裾を下げ下げ歩く。
橋は少し傾斜があり、上から下へ水が流れている。
滑りそうで怖い。



対岸の木下で一息つく。
ああ、濡れた濡れた。
遊歩道の終点からは隣国のジンバブエが見える。
大きな鉄橋がかかっている。
国境の橋だ。
バンジージャンプができるらしい。
戻り道は遊歩道の裏道を通り、川が削った垂直な岩壁を見学。
太古の地層が現れてるそうだ。



ビクトリアフォールズは有名な観光地だけあって、日本人観光客らしい姿を結構見かけた。
久しぶりに見る東洋人。
とても珍しい人達に見えた。